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こんにちは。編集部のMです。
競馬の最大の楽しみはなんといっても「予想」。しかし予想を立て、オッズとにらめっこをしながら配当金を計算し、「的中」か「不的中」かだけを追求していては、競馬の魅力の半分しか楽しんでいないことになります。
競馬を最高に楽しむには、熱く繰り広げられる「レースそのもの」もしっかりと満喫したいものです。
今回は「レースの見方・楽しみ方」のお話です。
目次
レースの楽しみ方

競馬場
競馬をどこで見るか。どうやって見るか。
いちばんのお勧めは、もちろん「競馬場での生観戦」です。
広く抜けた空、心地よく漂う芝生の香り、体の芯まで響く馬の足音など、現地でなければ体験できないことが山ほどあります。
そして生観戦の魅力は、なんといっても「レースの臨場感」でしょう。
最後の直線での、ラストスパートをかけるための進路のこじ開け合い。ビシッビシッと鳴り響く鞭の音。頭ひとつでも隣の馬より先着しようとするひたむきな競走馬の顔。そのすべてを間近で見ることができるのです。
競馬を満喫するのなら、競馬場での生観戦を置いてほかにはありません。
WINS
馬券派の人は、競馬場に行かずとも、WINSで十分楽しめるかもしれません。
WINSは、「馬券の販売」と「払い戻し」を目的につくられた、コンパクトな空間です。場内にはいたるところにモニターが設置されているため、開催されている競馬場の最新情報やレースの映像を見るのに困ることがありません。
競馬場同様、多くのファンも同時に観戦していますから、レース中はさまざまな声援が飛びます。WINSに集まる人はみな、馬にお金と夢を託している運命共同体。多くの「仲間」と興奮を共有するのも楽しいものです。
テレビ
「人混みはちょっと苦手……」「家でのんびり競馬を見たい」という人には、テレビ観戦がお勧めです。
地上波では、土曜・日曜の午後3時ごろから、メインレースの展望とその模様を中心に放送しています。
また、BS放送では、第5~6レースごろから最終レース終了までを長時間にわたって網羅している番組もあります。
インターネット投票ができる環境が整っていれば、家でゴロゴロとのんびりしながら投票をし、レースまで観戦することができます。
グリーンチャンネル
「家にいながらにして、競馬にどっぷりと浸かりたい」。そんなディープな競馬ファンにお勧めなのが、グリーンチャンネルです。
グリーンチャンネルとは、競馬専門の有料チャンネル。競馬開催日には全場の全レースを中継するほか、平日も「レース回顧・結果分析」「調教の模様」「週末の展望」など、まさに競馬づくしの情報を毎日発信しています。
デジタル放送やケーブルテレビを通じて視聴することになりますので、詳しくはお住まいの環境に合わせて、グリーンチャンネル公式サイトやケーブルテレビ局にお問い合わせください。
また、パソコンやスマートフォン向けに「グリーンチャンネルWeb」というチャンネルもあり、グリーンチャンネルと同じ番組が放映されています。あわせてチェックしてみてください。
ラジオ
車を運転しながら、勉強しながら、仕事しながら……など、「ながら観戦」に向いているのがラジオです。
映像はなくとも、卓越した技術を持つアナウンサーがレースの状況を的確に伝えてくれます。
また、解説の方が1番を「ひとつばん」、2番を「ふたつばん」と呼ぶなど、ラジオならではのルールに則った言い回しも、テレビでは体験できない新鮮な部分です。
レースの見方

馬の判別方法
さあ、いよいよレースの発走時刻。スターターが台に上り、旗を振ってファンファーレが鳴り、ゲートが開いた! ……あれ? 自分が買った馬はどこにいるの……?
そんなことがないように、まずは「馬の判別方法」をご紹介します。
レースに出走する馬は最大で18頭。なかなかの頭数ですが、アナウンサーの実況に名前が出てくるのを待たずとも、「騎手の帽子」「騎手の勝負服」によって、どの馬が何という名前なのかを特定することができます。
・帽子
騎手が被る帽子は、次のように色分けがなされています。
1枠:白
2枠:黒
3枠:赤
4枠:青
5枠:黄
6枠:緑
7枠:橙
8枠:桃
この色分けは、競馬新聞の出馬表に載っている枠番の色と連動しています。
つまり騎手が被っている帽子の色を見るだけで、18頭立てのレースでも「2頭(あるいは3頭)のうちのどれか」という判別ができるのです。
・勝負服
また、騎手が来ている「勝負服」。
勝負服のデザインは、馬主によって違います。どの馬主がどのデザインなのか、細かく紹介していると膨大な量になってしまいますのでここでは割愛しますが、競馬観戦の経験を一定以上積むと、「この服はあの馬主だな」と判別できるようになります。
騎手の「帽子」と「勝負服」の組み合わせを見れば、「今、画面に映っているのはこの馬だな」という判別ができるというわけです。
・染分帽(同枠・同馬主の場合)
ただし、これで完璧ではありません。
鋭い方は当然、次の疑問を持つでしょう。
「同じ枠に同じ馬主の馬が2頭入ったら、帽子の色も勝負服のデザインも同じで見分けがつかないではないか」
その通りなんです。
そのため、同じ枠に同じ馬主の馬が2頭以上入った場合、騎手は普通の帽子ではなく「染分帽」という特殊な帽子を被ります。
染分帽とは、2色の色に染め分けられた帽子です。
同じ枠に同じ馬主の馬が2頭入った場合、1頭は普通の「枠番の色」、もう1頭は「染分帽」を被ります。
染分帽の色は、次の通りです。
1枠の染分帽:白と水色
2枠の染分帽:黒と白
3枠の染分帽:赤と白
4枠の染分帽:青と白
5枠の染分帽:黄と白
6枠の染分帽:緑と白
7枠の染分帽:橙と白
8枠の染分帽:桃と白
「帽子のルール」と「勝負服のルール」を押さえておけば、アナウンサーより早く馬を判別するのも難しいことではなくなります。
展開
競走馬はそれぞれ、得意な「戦法」を持っています。スタート直後から先頭を切って気分よく走りたい馬もいれば、ラストスパートに自信があり、最後の直線まではじっと後方待機に徹する馬もいます。
競馬新聞には、各馬の得意な戦法が「逃げ」「先行」「差し」「追込」の4つに分けて掲載されています。
ゲートが開いたら、自分の買った馬が「戦法通りの位置につけているか」をチェックしましょう。
「逃げ」を期待されている馬が、出遅れて最後方にいたら、非常事態です。どう挽回するのか、固唾をのんで見守ることになります。
一方、圧倒的な1番人気を背負った逃げ馬が最後方に位置し、あなたが買った先行馬が理想的な位置取りにつけていたらどうでしょう。1番人気の馬は敗戦濃厚。あなたの馬は勝利目前。わくわくしながら直線の攻防を迎えることができるはずです。
各馬の「戦法」を把握したうえでレースを見ると、楽しさも倍増します。
ペース
前半からレースのペースが速くなれば逃げ・先行馬は苦しくなり、最後の直線で差し・追込馬のラストスパートが炸裂しやすくなります。
一方、スローペースになれば、余力たっぷりの逃げ・先行馬がそのままゴールになだれ込む展開になり、差し・追込馬がどんなにすごいラストスパートを繰り出しても届かないことが多くなります。
とくに1600m以上のレースでは、レースを見るうえで「ペース」は重要な要素を占めます。
興味のある方は、ぜひ成績表で「1000mの通過タイム」と「各馬のコーナーごとの通過順」を見比べてみてください。
その「復習」を経て、改めてレースを見ると、いかに「ペース」が重要なものかが見えてきます。
レース中、1000m通過時点のラップタイムを見ながら、「いやー速いな」とか「遅いよ。誰か早めに仕掛けないかな」なんてつぶやきだしたら、もう玄人の仲間入りです。
ゴールから払い戻しまでの時間

写真判定
買った馬券が当たった!と思っても、馬がゴールした瞬間に配当金をもらえるわけではありません。
ここでは、馬がゴールしてから配当金をもらうまでの時間について解説します。
まずは「写真判定」。目視で着順を決めるのが微妙な場合に行われます。
「1着・2着」の写真判定はもちろん、複勝やワイド、3連複、3連単で勝負している人は「3着・4着」の写真判定にも熱が入るものです。
レース中に大きな事象がなければ、写真判定の結果、どちらが先着したかが明確になった時点で、レースは確定し、払い戻しが行われます。
審議・降着・失格
レース中に落馬や進路妨害など、検証が必要な事象が起きた場合は、電光掲示板に「審議」のランプがともります。
着順の先後に影響する悪質な進路妨害が認められると、「失格」や「降着(最も進路妨害の被害を受けた馬の1つ下の順位となる)」という裁定が下ります。
ゴール直後に「4着だ……ハズレか……」と思っても、その馬券はレースが確定するまで、決して捨ててはいけません。3着までに入った馬が悪質な進路妨害を行っており、失格や降着になる可能性もあるからです。するとハズレ馬券が一転、的中馬券となります。
過去には、G1レースで1着となったかに見えた馬が、進路妨害で降着になった例も複数あります。当然のことながら、競馬場は騒然。失格・降着は思わぬドラマを呼ぶこともあるのです。
確定
レースに関するすべての事象で問題ないと判断された場合「確定」のランプがともり、同時に配当金の払い戻しが行われます。
ここでやっと「的中」も確定します。
何事もなければ、ゴール後、3分前後で確定となります。
確定すると、競馬場・WINSの画面やテレビ番組の中で「払戻金」が表示されます。表示される払戻金の金額は、それぞれ「100円買った場合」の払戻金額となります。
競馬場の楽しみ方

一般席・スタンド前・芝生
最も多くの競馬ファンが、競馬場では「一般席・スタンド前・芝生」のいずれかで観戦します。入場券(100円または200円。競馬場によって異なる)のお金だけで利用できるスペースですので、お手軽です。競走馬や騎手も近くで見ることができます。
指定席
入場料金に加え、追加料金を支払うと指定席に座れます。
指定席は一般席よりも高い位置からレースを観戦できるため、より深くレースを見ることができます。
また、電源も完備されており、スマートフォンを充電したり、パソコンを使ったりしながら、ゆったりとレースを楽しむこともできます。
パドック
競馬を知らない人を連れてきても喜んでもらえる場所。それがパドックです。
パドックとは、馬のコンディションをチェックする場所。競馬場のどの場所よりも競走馬を近くで見ることができるため、競馬を知らない人でも「動物園感覚」で楽しめるのです。
内馬場
コース内側のスペースである内馬場では、随時、肉フェスやB級グルメ博などのイベントが開催されています。こちらも、競馬を知らない人でも楽しめるスペースです。
遊園地・ポニーリンク
子ども連れにお勧めなのが、遊園地やポニーリンクなどのスポット。大人たちがレースの攻防に大歓声をあげる間、子どもたちは子どもたちで、キャッキャッと歓声をあげています。
ちなみに、ポニーリンクは身長制限ありなので注意が必要です。
JRA競馬博物館
東京競馬場には、JRA競馬博物館が併設されています。
殿堂入りを果たした競走馬やホースマンの功績を知ることができるほか、競馬そのものの歴史やしくみについても紹介されています。
競馬をより深く知りたい方にお勧めです。
パドックの注目ポイント

イレ込み・発汗・歩様をチェック
競馬上手な人たちは、パドックで出走馬たちの何を見ているのでしょうか。
パドックの観点は人それぞれですが、共通して重視しているポイントといえば、「イレ込み」「発汗」「歩様」の3点でしょう。
・イレ込み
「イレ込み」とは、一言でいえば馬の「イライラ加減」です。
あまりにも気合いがなく、のんびりと眠そうに歩いている馬は心配ですが、気合いが入りすぎているのも考え物です。曳いている厩務員さんに反抗して首を大きく上下に振っていたり、尻っぱねを繰り返していたりする馬がいたら、評価を下げたいところです。
・発汗
「イレ込み」に関連した部分です。
パドックであまりに暴れすぎると、汗をかき、泡のように見えてくることがあります。
汗をかくということは、それだけスタミナを消耗しているということ。レース前にスタミナを消耗しているわけですから、当然、あまり好ましいこととはいえません。
・歩様
ほかの馬に比べて歩幅が狭かったり、ゴツゴツと堅く歩いているような馬は、「疲れがたまっているのかな」と心配になったりします。パドック解説を見ていても、このような歩き方の馬は評価が下げられていることが多くあります。
【まとめ】
馬券が的中しても、的中しなくても、競馬はとっても楽しいもの。たまには馬券を忘れて競馬の魅力にはまってみるのもいいかもしれませんね。