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単勝馬券の基礎知識

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こんにちは。編集部のMです。

「勝ち馬を当てる」。これが競馬の基本です。そのため、まさに「勝ち馬を当てる馬券」である単勝は、とくにオールドファンに根強い人気を誇ります。

単勝という馬券は、シンプルかつ高い芸術性をもっていることから「馬券の純文学」ということができるかもしれません。

今回はそんな「単勝馬券」のお話です。

単勝馬券の基礎知識

単勝馬券は競馬の基本! 最もシンプルな馬券

競馬の予想を組み立てるうえで大切なのは、「1着になる馬を見つける」ことです。

「複勝を買うなら『1着は無理でも、なんとか3着以内に入りそうな馬』を見つければいいだろう」「3連複を買うなら『1着は無理でも、なんとか3着以内に入りそうな馬』を見つければいいだろう」という声も聞こえてきそうです。しかし現実は甘くありません。あなたにも経験があるでしょう。「1着は無理でも、なんとか3着以内に入りそうな馬」は、多くの場合、4着になります。競馬とはそういうものです。

実は、「1着になる馬を見つける」ことは、そう難しいことではありません。2着や3着には、展開の紛れや騎手の好騎乗によりとんでもない穴馬が突っ込んでくることがありますが、1着は少々の展開の紛れに動じることなく、有力馬が勝ちきることが多いからです。

単勝馬券の配当分布

単勝馬券はどれほど儲かるのか。まずは2010年以降の全レースにおける単勝馬券の配当分布を見てみましょう(集計は2018年9月30日まで。全30232レース)。

100円:0レース

110円:58レース

120円:124レース

130円:219レース

140円:324レース

150円:440レース

160円:475レース

170円:556レース

180円:556レース

190円:486レース

200~240円:2231レース

250~290円:2354レース

300~390円:4192レース

400~490円:3108レース

500~690円:4077レース

700~990円:3505レース

1000~1990円:4264レース

2000~4990円:2401レース

5000~9990円:645レース

10000円~:248レース

やはり総じて、単勝オッズの低い馬のほうが信頼度が高いということができます。

ただし、配当が10000円を超える、いわゆる「単勝万馬券」も248本出ています。単勝とて、その破壊力を侮ることはできません。

平均配当

それでは単勝の平均配当、歴代高配当、万馬券になる確率を見ていきましょう。

こちらも、2010年以降の全レースが対象です(集計は2018年9月30日まで。全30232レース)。

まずは平均配当からです。

単勝平均配当:1039.1円

つまり1着馬の平均オッズは「10.3~10.4倍前後」であるということです。

どうでしょう。「意外に高いな」と感じたのではないでしょうか。

そう、単勝は競馬の玄人こそが好む「意外においしい」馬券なのです。

特に「土曜の午前中」や「ローカル開催(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)」はおいしいオッズの宝庫。レースの売り上げが少ない、つまり「馬券購入者」という全体のパイが少ないために、数頭の馬に購入が集中すると、それが大きな「オッズのゆがみ」となって現れます。人気馬のオッズが極端に下がることで、馬券購入者は「これだけ人気なのだから、さぞ強いのだろう」と考え、その馬の馬券を買います。するとさらにオッズが下がります。このループにより、十分に勝ちうる力を持っている馬が盲点となることがよくあるのです。

「平均配当1039.1円」という数字は、みんなに見落とされて「人気の盲点」となっている馬たちによって作り上げられている数字だといえます。

歴代高配当

続いて、単勝の歴代高配当ベスト10を見ていきましょう(2018年9月30日現在)。

1位

56,940円

2014年4月26日 福島8R

リバティーホール 16頭立/16番人気

2位

55,870円

1955年10月22日 阪神6R

タチバナヒメ 8頭立/8番人気

3位

52,280円

1961年11月11日 京都8R

タイコウオー 17頭立/15番人気

4位

49,410円

1980年11月15日 京都2R

シルバーシカイナミ 16頭立/16番人気

5位

47,680円

1957年12月8日 阪神4R

ヒノオ 23頭立/18番人気

6位

47,360円

2008年4月19日 阪神6R

クイックリープ 16頭立/16番人気

7位

46,080円

2010年9月4日 新潟3R

キタサンブユーデン 15頭立/15番人気

8位

45,010円

2017年12月3日 中京7R

ディスカバー 15頭立/15番人気

9位

43,390円

2016年4月10日 阪神3R

タガノインペーロ 16頭立/15番人気

10位

43,060円

1989年11月12日 京都10R

サンドピアリス 20頭立/20番人気

すさまじい額の配当金が並びますね。

第1位、第2位をはじめとして、その多くが「最低人気馬」の勝利によってもたらされたものです。

勝負馬券を買ったお釣りで、最低人気馬の単勝を100円だけ……なんて楽しみ方も、悪くないかもしれません。

万馬券になる確率

単勝万馬券が出現する確率はどれくらいなのでしょうか。

前述のとおり、2010年以降、2018年9月30日までに行われた全30232レースのうち、単勝万馬券が出現したのは248レース。確率にすると「0.82%」です。

この数字を高いと見るか、低いと見るかは意見の分かれるところですが、そもそも単勝オッズが100倍を超える馬がいないレースもたくさんあることを考えると、案外、低いとも言い切れないのではないかと個人的には感じます。

単勝馬券と馬単馬券を比較

さて、続いては「1着・2着を順番通りに当てる馬券」である馬単と単勝を比較してみましょう。

16頭立の場合、単勝・馬単それぞれの的中率は次の通りです。

単勝:6.25%

馬単:0.42%

続いて、2010年以降、2018年9月30日までに行われた全30232レースにおける平均配当は次の通りです。

単勝:1039.1円

馬単:11807.7円

そして的中率と平均配当を乗じた数字、つまりそれぞれの「期待値」を見てみると……

単勝:64.9

馬単:49.6

となり、単勝のほうが断然「お得」であることがわかります。

単純な配当額では、単勝は馬単に及ぶべくもありませんが、的中率とあわせて考えてみると、単勝は馬単よりも優れた馬券であるということができます。

単勝馬券と3連単馬券を比較

それでは、「1着・2着・3着を順番通りに当てる馬券」である3連単との比較ではどうでしょうか。

同じく、的中率・平均配当・期待値を算出してみます。

的中率

単勝:6.25%

3連単:0.03%

平均配当

単勝:1039.1円

3連単:149253.0円

期待値

単勝:64.9

3連単:44.8

やはり期待値は、単勝のほうが圧倒的に高くなります。

「勝ち馬」1頭を見抜くだけの単勝馬券は、「1着・2着・3着を順番通りに当てる」必要がある3連単よりも断然、お得なのです。

単勝馬券の的中率・回収率

単勝1番人気の成績

ここからは、より「単勝馬券」で勝つために、「単勝1番人気」の馬について詳しく掘り下げていきます。

単勝1番人気の2010年以降の成績は、次の通りです(集計は2018年9月30日まで。全30232レース)。

勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2010年 32% 51% 64% 76% 84%
2011年 32% 51% 64% 76% 83%
2012年 31% 51% 64% 75% 84%
2013年 32% 51% 63% 77% 83%
2014年 33% 51% 64% 79% 84%
2015年 30% 50% 62% 75% 82%
2016年 33% 52% 65% 78% 84%
2017年 34% 52% 65% 79% 84%
2018年 31% 51% 64% 72% 81%

※単勝1番人気馬2010年以降の集計結果

毎年、1番人気の馬の勝率は30%を超えています。回収率を見ても、70%後半を推移。やはりさまざまな新聞をもとに多くの競馬ファンが「最も勝つ確率が高い馬」として馬券を買うだけあって、1番人気馬の信頼度はとても高いと考えることができます。

単勝1倍台の成績

それでは、1番人気のなかでもさらに大きな信頼を寄せられている「単勝1倍台の馬」の成績はどうでしょうか。

勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2010年 49% 68% 80% 79% 88%
2011年 49% 68% 80% 79% 87%
2012年 47% 69% 80% 75% 88%
2013年 50% 71% 81% 80% 89%
2014年 49% 70% 80% 79% 88%
2015年 49% 70% 81% 79% 88%
2016年 50% 67% 79% 80% 86%
2017年 49% 71% 82% 80% 89%
2018年 48% 71% 81% 77% 89%

※単勝1倍台の馬2010年以降の集計結果

当然のことながら、単なる「単勝1番人気馬」よりさらに数字を上げています。

回収率を見ても、軒並み80%前後。こちらも単なる「単勝1番人気馬」より高い傾向にあります。「オッズが低いから儲からない」なんてことはありません。単勝1倍台の馬たちは毎年、勝率50%に近い確率で期待に応えて勝利し、馬券ファンの回収率に貢献しているのです。

元返しになることもある? プラス10とは?

さて、2010年以降、2018年9月末までに30232ものレースが行われていながら、「単勝配当額100円」という元返しのレースがないことにお気づきでしょうか。

これには「カラクリ」があります。

その「カラクリ」とは、JRAが2008年から実施している「JRAプラス10」という試みです。

これはすべてのレース・すべての投票法で、通常の払戻金が「100円元返し」になる場合に、10円を上乗せして110円で払戻すというもの。つまり、胴元の取り分の一部を、単勝的中者に還元し、「100円元返し」を極力防いでくれているのです(ただし、特定の馬番号・組番号に特に著しく人気が集中した場合は、「100円元返し」となる可能性もあります)。

「JRAプラス10」により、「ハイリスク・ノーリターン」の可能性はだいぶ減ったと考えてよいでしょう。事実、2016年には、通常ならば単勝100円元返しだったはずの6件が「110円」で払い戻されています。

元返しの心配がなくなったことで、人気馬の馬券を買うメリットが高くなったともいえます。

【まとめ】

単勝は、「当てやすいのに儲かる」という「いいとこ取り」の馬券です。「勝ち馬を当てる」ことに心血を注ぐことが、競馬で儲け続けるための鉄則なのです。

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