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こんにちは。編集部のMです。
競馬の最大の楽しみは「予想」。いろいろな情報をもとに、ああでもない、こうでもないと予想を組み立てていくのは、推理小説を読み進んでいくようなワクワク感があります。
競馬初心者の人が悩みがちなのが、情報の「集め方」と「見方」。予想の材料をどう集め、どう分析すれば的中に結びつくのかがわからないという声を多く聞きます。
そこで今回は、的中に直結する競馬情報の「集め方」「見方」のお話です。
目次
競馬情報の集め方
あふれる情報。何を見ればいいの?
競馬は最もポピュラーな公営競技です。
中でも、日本ダービーや有馬記念といった名物レースは、もはや「競馬」という枠を超えた国民的行事。媒体を問わず、多くの情報が飛び交い、私たち競馬ファンはその取捨選択に迷うことになります。
まずは、初心者でも情報集めのツールとして使いやすいさまざまな媒体を見ていきましょう。
スポーツ紙
プロ野球やJリーグ、大相撲、そして芸能情報までも完全に網羅している各種スポーツ紙。もちろん競馬の情報も掲載されています。
掲載されるのが、その週に行われる重賞がメインとなります。ほかのレースについての情報は手薄になってしまいますが、重賞に絞って買う人にとっては、情報量は十分です。
また、日刊紙の強みで、日々刻々と変わる有力馬の動向や調教情報なども掲載されます。
1週間に掲載される情報は、主に次のようなものです。
月曜:
日曜(前日)のレース結果・回顧。
火曜:
重賞出走予定馬の情報。その他随時、有力馬(主にオープン馬)の動向。
水曜:
重賞出走予定馬の情報。その他随時、有力馬(主にオープン馬)の動向。
木曜:
水曜(前日)に行われた追い切りのタイム・気配・陣営の手応え。その他随時、有力馬(主にオープン馬)の動向。
金曜:
木曜(前日)に行われた追い切りのタイム・気配・陣営の手応え。その他随時、有力馬(主にオープン馬)の動向。
土曜:
土曜(当日)のレースの出走表と予想。日曜(翌日)のメインレースの出馬表。
日曜:
日曜(当日)のレースの出馬表と予想。土曜(前日)のレース結果・回顧。
調教を含め、レースに臨むまでの「流れ」を重視したい方は、スポーツ紙がお勧めです。
競馬新聞
その名の通り「競馬専門の新聞」です。
スポーツ紙は、競馬を盛り上げようと、レースを「ワイドショー」のように、キャッチーな話題たっぷりに取り上げる部分もありますが、競馬新聞は「レースの予想に役立つ情報を盛り込む」ことに特化しています。
値段は500円前後と、スポーツ紙に比べると高めですが、それだけの情報量が詰め込まれています。
競馬新聞に書かれている詳細な情報の読み方は、後ほどご紹介します。
競馬雑誌
週刊や月刊で発売されている競馬専門の雑誌もあります。
週刊誌は、週末に行われる重賞を中心に、特別登録のあった馬(特別レースに出走意思を示している馬)の情報を掲載しています。
加えて、過去の同レースの傾向なども詳しく分析しているほか、騎手をはじめとする競馬関係者のコラムなども豊富に掲載されています。
月刊誌では、競馬予想に役立つ特集記事がさらにふんだんに組まれているなど、「今週の予想」ではなく「今後の競馬予想」に役立つ情報が載っています。
JRA公式サイト
JRA公式サイトはもちろん無料で見ることができますが、情報量は競馬新聞に勝るとも劣りません。
ホームページの出馬表には、競馬新聞に掲載されているような主要情報はもれなく載っています。
加えて、オッズ(後述します)もほぼリアルタイムで更新されますから、「当たったらいくら儲かるか」の計算も随時できます。
過去のレース結果も映像付きで見ることができます。出走馬が過去、どのようなレースをしていたのかが手に取るようにわかるわけです。
スマートフォンでもチェックできます。競馬新聞ほどかさばりませんから、出先では重宝します。
ネット上の情報
インターネット上にも、競馬に関するさまざまな情報が載っています。
もちろん、この「競馬予想大学」もそのひとつ。数々のベストセラー競馬本を世に出してきた豪華な講師陣をはじめ、競馬歴10年以上のスタッフたちが厳選した情報を発信しています。
また、競馬新聞やスポーツ紙の公式ウェブサイト、「netkeiba.com」などの無料競馬情報サイトにも、耳寄りな情報やホットな話題が載っています。
レーシングカレンダーとは?
いつ、どんなレースがあるのかがわかる
予想以前に「そもそも、その日にどんなレースが行われるのか」を知ることができるのが、レーシングカレンダーです。
レーシングカレンダーは、JRA公式サイトのトップページから簡単にアクセスできます。
重賞レースはもちろん、全競馬場の第1レースから最終レースまで、すべてのレースの条件を見ることができます。
「どのレースを予想しようかな」と想像を膨らませながらカレンダーを眺めるだけでも楽しいものです。
馬柱とは?
各馬の情報が詰め込まれたスペース
競馬専門の新聞や雑誌で出走表を見ると、各馬の詳細な情報が縦長(もしくは横長)に、ずらーっと記されています。
この1頭1頭の情報が載せられているスペースは、それぞれが細長い柱のようであることから「馬柱」と呼ばれています。
馬柱には、その馬の名前はもちろん、性別、年齢(馬齢)、毛色、馬主、調教師、生産者など、ありとあらゆる情報が所狭しと盛り込まれています。初めのうちは「文字が細かくて読みづらい」「情報が多すぎて難しい」と感じるかもしれませんが、次第に慣れてきます。まずは「覚えよう」とせずに、ぼーっと眺めながらレースを見てみることをお勧めします。そのうちに「ああ、馬柱にはこんなことまで書かれていたのか」と、その有用性に気づくことになります。
それでは、馬柱に記載されている競走馬の「基本データ」について説明していきましょう。
競走馬の基本データ
枠番・馬番
そのレースで「○枠△番から出走する」という枠番・馬番の数字が、馬柱のいちばん上に記されています。
中央競馬では、枠は1枠から8枠までと定められています。
そして出走頭数は最大で18頭。つまり9頭以上が出走する場合は、1つの枠に2頭以上の馬が入ることもあります。
9頭立ての場合は、「8枠8番」「8枠9番」と、8枠に2頭入ります。10頭立ての場合は、「7枠7番」「7枠8番」「8枠9番」「8枠10番」と、7枠・8枠に2頭ずつ入ります。
このように、出走頭数が増えるごとに、外の枠から複数の馬が入るように整理され、16頭立てではすべての枠に2頭ずつ馬が入ります。そして17頭立てでは8枠に3頭、18頭立てでは7枠・8枠に3頭ずつ入ることになります。
つまり「馬券の点数」だけを考えたら、18頭立ての「枠連7-8」は若干、お得と言うことですね。もちろんそれにあわせて、オッズも変動していくわけですが……。
馬名
基本中の基本です。馬柱の中でいちばん目立つように、その馬の名前が記されています。
中央競馬では、馬名は「カタカナ9文字まで」と決まっています。
また、馬名にはまるで名字のように、「メイショウ○○」「ダノン○○」「テイエム○○」といった「決まった単語」がついていることがあります。
この「決まった単語」を「冠名」といいます。
北島三郎さんの愛馬として日本中から注目されたキタサンブラックは、「キタサン」が冠名。キタサンブラックのほかにも「キタサン軍団」はたくさんいるのです。
ちなみに「キタサン」という冠名は、「北島三郎」さんの「北」と「三」を一文字ずつとってつくられたといわれています。
このように、馬主のイニシャルや愛称などが冠名としてつけられているケースが日本の競馬では目立ちます。
父名・母名・母父名
馬名の両脇に、補足細かい文字でさらに馬名が書かれています。これはそれぞれ「父親の名」「母親の名」です。
また、母親の名に添えてさらに馬名が書かれていることがあり、これは「母の父の名」です。
競馬は「ブラッドスポーツ」ともいわれるほど、血統が重視されます。父の名、母の名、母の父の名がわかることで、馬券対策に活かされることは多くあります。
たとえば、ディープインパクトはお父さんとして超優秀ですが、子どもは直線に急な坂がある中山競馬場を苦手にする傾向があります。
以下は、2010年以降のディープインパクト産駒における「京都競馬場の芝コース(直線に坂がない)」「東京競馬場の芝コース(直線の坂がゆるやか)」「中山競馬場の芝コース(直線の坂が急)」の3コースの成績を比べたものです。
場所 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
京都 | 15% | 28% | 39% | 70% | 74% |
東京 | 14% | 25% | 36% | 60% | 79% |
中山 | 13% | 23% | 33% | 73% | 71% |
※ディープインパクト産駒2010年以降の集計結果
勝率・連対率・複勝率すべてで、中山競馬場での数字が最も悪くなっています(それでも、ほかの種牡馬と比べたらまだ優秀な数字ではあるのですが……)。
つまり、「ディープインパクト産駒が中山競馬場のレースで人気になっていたら、評価を落とす」ということが重要な戦略として成立するのです。
血統の傾向を分析していくと奥深いものがあります。気になった方は、自分なりの「血統の法則」を生み出してみてください。
性別・馬齢
競馬では、オスを「牡馬」、メスを「牝馬」、去勢された馬を「騸馬」といいます。
そしてスペースが限られている馬柱では、性別の頭文字と馬齢の数字とを組み合わせて「牡6」「牝4」「騸5」というように性別・馬齢を表記しています。
騎手・斤量
そのレースで騎乗する騎手と斤量(馬が背負う負担重量)が記されています。
毛色
サラブレッドの毛色には、栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、白毛の8種類があります。
馬柱では、「栗」「栃」「鹿」など、それぞれの頭文字で馬の毛色を示しています。
馬主・調教師・生産者・産地
その馬に携わる人たちの名前が記されています。
戦歴
その馬の過去5走(スペースによっては過去3走)のレース内容が記されています。
実に細かい情報が詰め込まれているので、詳しくは後述します。
脚質
「逃げ」「先行」「差し」「追込」のうち、その馬が得意とする戦法が記されています。
競走馬の戦歴の見方
どのようなレースをしたかが見える
戦歴欄は小さな小さなマス目ですが、その中に「その馬がどのようなレースをしたか」が凝縮されています。
戦歴欄に記されているのは、主に次のような項目です。
・レースがあった競馬場
・日付
・クラス
・レース名(一部)
・距離
・走破タイム
・着順
・馬場状態
・着差、タイム差
・騎手
・斤量
・出走頭数
・馬番
・人気
・馬体重
・2コーナー、3コーナー、4コーナーの通過順
・寸評
・ペース
・前半3ハロン、後半3ハロンのタイム
・勝ち馬(その馬が勝っている場合は2着馬)
……これらの要素がすべて、馬柱の戦歴欄の小さなマス目から読み取れるわけです。
馬柱はまさに「情報の宝庫」。じっと見ていれば、必ず的中のヒントがあります。
オッズとは?
オッズの見方
オッズとは「配当金の倍率」です。
「単勝オッズ3.9倍」の馬がいたとしたら、それは「その馬が勝った場合の単勝の配当が3.9倍」であることを意味します。1000円賭けていたら、3900円になって戻ってくることになります。
オッズは「その馬券が相対的にいくら買われているか」によって変動します。大金持ちの人が、ある馬券に5000万円をドン!と賭けたら、その馬券のオッズはガクッ!と下がります。
オッズを決めているのは決して「JRA」ではなく、馬券を買う私たちだということです。
「人気馬が必ずしも勝つわけではない」という理由が、これでおわかりいただけるでしょう。世の中には「馬券下手な大金持ち」がたくさんいます。彼らが闇雲に大金を賭ければ、オッズは下がり、結果的に1番人気になるかもしれませんが、その馬が勝つかどうかはまったく別問題なのです。
さて、オッズは「単勝」「枠連」「馬連」「馬単」「3連複」「3連単」の場合は「○.○倍」というふうに、はっきりとした数字が出ます。
しかし「複勝」「ワイド」の場合は、たとえば「1.9倍~3.2倍」など、オッズに幅がある状態で表示されます。
これは、3着以内に該当馬以外のどの馬が入るかによって、配当金の倍率がかわってくるということです。
該当馬以外に人気馬が入れば、オッズは上下幅の下限に近くなりますし、人気薄の馬が入れば、オッズは高くなります。
「複勝」「ワイド」を買う場合、「オッズは下限近くで収まるだろう」とあらかじめ想定しておけば、思った以上に配当金が安くてがっかりすることは減ります。
オッズの表示場所
オッズは競馬場・WINS内のモニターに随時表示されるほか、JRA公式サイトでは数分に1度の頻度で最新オッズが更新されて表示されます。
【まとめ】
数々の情報をもとに、自分なりの予想を組み立てることこそ競馬の醍醐味です。信頼できる情報を集めて、競馬という知的推理ゲームを楽しみましょう!