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こんにちは。蘆口真史です。
今回のテーマは「朝一オッズでレース波乱度を見抜く」。
事前に「このレースは荒れるか否か」がわかれば、「万馬券を狙い撃ちするべきか、それともケンするべきか」も見えるようになります。すると無駄打ちが少なくなり、回収率は確実に向上していきます。
いたって簡単な手法ですので、気軽に読み進めてくださいね。
目次
「馬」を見る前に「レース波乱度」を見ろ!
レース波乱度を見抜く重要性
私が「レース波乱度」を分析する大切さを述べると、必ず「波乱度など判定せず、馬券に絡みそうな馬を買っておけばそれでいいのではないか」と異を唱える人が現れます。
しかし私は断言します。レース波乱度を極めることこそが、競馬の勝ち組になるために最も大切な作業なのです。
一例を挙げましょう。もしもあなたが、3連複で万馬券になるレースを事前に見抜けるのであれば、競馬で100%勝つことが可能になります。
どういうことか。順を追って説明していきます。
高配当になるレースがわかれば競馬で勝てる
事前に高配当になるレースを予測することができれば、競馬で勝ち続けることが可能になります。
「高配当になる」ということは、つまり「多くの人が馬券を外している」ということと同義です。
競馬は決してJRAとの戦いではありません。周りの馬券購入者との戦いです。すなわち、多くの人が外しているレースで的中するということは、競馬の勝ち組にぐっと近づくということなのです。
事実、以下に示す数字の通り、三連複で万馬券になるレースでは、単勝10倍以上の馬をシンプルにすべて購入し続けるだけでも、大幅プラス収支になります(2010年~2018年11月18日の集計結果)。
単勝オッズ | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1.0~1.4 | 46% | 56% | 58% | 60% | 63% |
1.5~1.9 | 27% | 36% | 41% | 46% | 46% |
2.0~2.9 | 18% | 29% | 35% | 45% | 49% |
3.0~3.9 | 17% | 26% | 33% | 57% | 55% |
4.0~4.9 | 14% | 24% | 31% | 61% | 59% |
5.0~6.9 | 12% | 22% | 29% | 68% | 67% |
7.0~9.9 | 11% | 20% | 28% | 86% | 80% |
10.0~14.9 | 8% | 17% | 26% | 103% | 95% |
15.0~19.9 | 7% | 15% | 24% | 116% | 112% |
20.0~29.9 | 6% | 13% | 21% | 136% | 131% |
30.0~49.9 | 4% | 11% | 19% | 158% | 161% |
50.0~99.9 | 3% | 7% | 13% | 180% | 180% |
100.0~ | 1% | 3% | 5% | 129% | 153% |
※3連複万馬券レース2010年以降の集計結果
「レース波乱度」を見抜く3ステップ
ステップ①:出走頭数を確認する
それでは、具体的にどうすれば「レース波乱度」を見抜けるのかをご紹介しましょう。
ステップ①は「出走頭数を確認する」です。
出走頭数が多くなればなるほど、万馬券率は高くなります。考えてみれば当たり前の話なのですが、当たり前すぎて意外と忘れがちな事実です。
以下が出走頭数ごとの3連複万馬券率です。
5頭立て:0%
6頭立て:0%
7頭立て:3%
8頭立て:8%
9頭立て:9%
10頭立て:15%
11頭立て:21%
12頭立て:26%
13頭立て:30%
14頭立て:33%
15頭立て:38%
16頭立て:41%
17頭立て:47%
18頭立て:50%
いかがでしょう。「出走頭数」と「万馬券率」がいかに密接な関係にあるかをご理解いただけると思います。
たとえば18頭立てのレースでは、3連複万馬券率は50%。2レースに1レースは万馬券になるということになります。それにもかかわらず、人気馬の組み合わせを購入している人は案外多いのではないでしょうか。
一方、出走頭数が10頭を切るレースで、一発逆転を試みて万馬券を狙っても、その狙いが成就する可能性はかなり低いことがわかります。
「オッズ分析」以前の話になりますが、「出走頭数」もまた、万馬券を当てるうえでとても重要なデータということをわかっていただけたのではないでしょうか。
ステップ②:朝一単勝1番人気の馬を確認する
いよいよ、オッズ分析で「レース波乱度」を見抜く手法に入っていきます。
と言っても、さほど難しい話ではありません。
ステップ②は、「朝一単勝1番人気の馬を確認する」です。
以下は、単勝1番人気のオッズ別の3連複万馬券率です。
1倍台:24%
2倍台:33%
3倍台:42%
4倍台:53%
5倍台以上:66%
このように1番人気のオッズによって、万馬券率は大きく変わってきます。
これは単勝1番人気と万馬券率が密接に関係しているためです。
単勝1番人気が4着以下に敗れたレースでは3連複万馬券率が64%と平均値を大幅に上回ります。
つまり、単勝1番人気が負ける確率が高まるオッズになればなるほど、万馬券率が向上していくということになります。
ステップ③:朝一単勝30倍以下の馬の数を確認する
続いてステップ③「朝一単勝30倍以下の馬の数を確認する」です。
ステップ②で朝一単勝1番人気馬のオッズをチェックしたら、今度は「単勝30倍以下が何頭いるか」に注目しましょう。
以下は、単勝30倍以下の頭数別の3連複万馬券率です。
3頭以下:7%
4頭:13%
5頭:17%
6頭:23%
7頭:29%
8頭:37%
9頭:47%
10頭:56%
11頭:64%
12頭以上:73%
このように、単勝30倍以下の馬の数によって万馬券率は大幅に変わります。
単勝30倍以下の馬が10頭を超えると、万馬券率は50%を突破します。
また、朝一単勝オッズ30倍以下の馬が「7頭以下のレース」と「12頭以上のレース」では三連複万馬券率に39%もの差が出ることもわかっています。これはオッズ派ではない人にとっても重要な事実です。ヒモに穴馬を加えようか加えまいか迷っているときに、単勝30倍以下の馬が12頭以上ならば加えるべきでしょうし、7頭以下ならば加えないでよいと考えることができるでしょう。
しかしなぜ、単勝30倍以下の馬に着目することで万馬券率が見抜けるのでしょうか。
理由は2つ考えられます。1つは「3連複万馬券を演出する馬は単勝30倍前後であることがかなり多い」という点、そしてもう1つは、「単勝30倍前後の馬が多い=それだけ単勝30倍前後の馬が馬券に絡むチャンスが多い」という点です。
したがって、単勝30倍以下の馬の数に注目することで、万馬券になるレースを効率的かつ高精度で見抜くことが可能になってきます。
ステップ①~③を組み合わせて万馬券を獲る
ここまでに記してきたステップ①~③を組み合わせれば、より正確にレース波乱度を見抜くことができます。
たとえば以下の通りです。
・1番人気4倍以上・単勝30倍以下10頭以上=万馬券率62%
・出走頭数16頭以上・1番人気4倍以上・単勝30倍以下11頭以上=万馬券率70%
このように、波乱になる条件が重ねれば重なるほど、万馬券率は向上していきます。
ステップ①~③をチェックするだけで、万馬券になるレースを高精度で簡単に見抜くことができるのです。
【まとめ】
「出走各馬の中から、どの馬がこのレースで走るかどうか」を検討するのはもちろん大切なことです。しかしそれ以前に「このレースは荒れるかどうか」を分析するのはもっと大切なことです。膨大な統計に基づいた理論である「オッズ分析」をぜひ取り入れてみてください。