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【導入文】
こんにちは。蘆口真史です。
3連単に比べて点数がかさまない上に、軸馬が3着になっても大万馬券が期待できる3連複は、最も魅力的な馬券です。もちろんオッズ理論にとっても大きな見方となります。
今回のテーマは、おトクかつ便利な馬券である「3連複・徹底解剖」です。
目次
3連複馬券の基本情報
3連複馬券の平均・最高・最低配当
まずは3連複の基本情報を確認していきましょう。
3連複は、1~3着に入る3頭を当てる馬券です。3連単と違い、3頭の順序は不同で構いません。
馬連で長く「1着3着」に苦しんだ「軸馬3着病」の患者を一時的に救ったのが、1999年に登場した、3着までに入る馬のうち2頭を馬番の組み合わせで当てる馬券「ワイド」でした。
しかしワイドの難点は、オッズが低いこと。「拡大馬連」という別名の通り、馬連よりも的中率は高くなりますが、そのぶんオッズも低くなってしまうのです。
その点、ワイドと同じく、軸馬が3着になっても的中の可能性がある3連複は、馬連をもしのぐ大万馬券が当たる可能性さえあります。
3連複の平均配当・最高配当・最低配当は次の通りです。
平均配当(2010年~2018年9月23日):
2万4008.0円
最高配当:
695万2600円
2006年9月9日 中京1R
最低配当:
110円
2003年7月20日 新潟1R
2004年2月15日 京都3R
3連複最低配当は110円と驚異的な安さですが、これは注釈が必要です。
最初に記録された2003年7月20日新潟1Rは「4頭立て」で、4番人気を大きく離した1~3番人気決着、2度目に記録された2004年2月15日京都3Rも、6頭立て⇒2頭出走取消の「4頭立て」で、4番人気を大きく離した1~3番人気決着。つまりどちらも、限りなく「3頭立て」に近いかたちでレースが行われていたのです。これでは配当金が110円になるのも仕方のないことです。
3連複馬券の万馬券率
3連複の平均配当は「2万4008.0円」。その中には数百万級の超万馬券も含まれているとはいえ、平均配当が「2万円超」となると、万馬券の期待も膨らみます。
その万馬券の出現確率は「35.12%」(2010年~2018年9月23日現在までの集計データによる)。3レースに1レースは万馬券が出現する計算になります。
3連複馬券の買い方(ボックス・流し・フォーメーション)
3連複を買う場合、マークシートに3頭それぞれの馬番を塗る「通常」の買い方以外に、「ボックス」「流し」「フォーメーション」という特殊な買い方をすることができます。
・ボックス
ボックスは「選んだ馬すべての組み合わせを買う」という買い方です。
3連複の「5頭ボックス」では、買い目の点数は10点となります。
3着以内に入りそうな馬をピックアップし、それらの組み合わせをすべて網羅できる半面、点数がかさみやすいというリスクもあります。
・流し
確実に3着以内に入りそうな軸馬(1頭または2頭)を固定し、相手を手広く買う馬券が「流し」です。
3連複の「軸1頭・相手5頭流し」では、買い目の点数は10点。「軸2頭・相手5頭流し」では、買い目の点数は5点となります。
・フォーメーション
「ボックス」や「流し」よりも、さらに自分の予想を馬券に反映させやすいのが「フォーメーション」です。
フォーメーションを使えば、ボックスや流し
よりも組み合わせ点数を絞ることが可能になります。
3連複馬券の攻略情報
3連複馬券の8割を占める配当レンジとは?
それではいよいよ、3連複の攻略に入っていきましょう。
まずは3連単で頻出する配当の範囲である「配当レンジ」を考えてみます。
3連単の配当パターンは以下の通りです。
100~999円 9.3%
1000~1999円 14.7%
2000~2999円 10.4%
3000~4999円 13.6%
5000~9999円 16.9%
10000~19999円 13.7%
20000~49999円 11.7%
50000~199999円 7.8%
200000円~ 1.9%
このように、1000~49999円の配当で決まるレースが実に81%にも上ります。
500倍を超える極端な大穴を狙うより、10~499倍のオッズを狙い撃つほうが現実的であることがわかります。
3連複ボックス・流し馬券は買うな!
「ボックス」や「流し」といった馬券は、マークシートを塗る回数が少なくてすみ、便利ではあります。
しかし半面、無駄な買い目を含んでしまい、回収率が下がってしまうというマイナス面もあります。
たとえば、ボックスで選んだ5頭が1番人気・2番人気・10番人気・11番人気・ 12番人気としましょう。
これを、さきほどご紹介した配当レンジとあわせて考えたとき、「1-2-10番人気」という組み合わせや「1-10-11番人気」という組み合わせはあり得ますが、「10-11-12番人気」という組み合わせで決着する可能性は非常に低いと考えられます。
仮に10番人気の馬が◎、11番人気の馬が〇、12番人気の馬が▲ならばその組み合わせを購入するのもよいでしょうが、おそらく多くの人がそんな予想はしないでしょう。実際に3連複では、1~3人気が馬券に絡む可能性が90%を超えているのですから。
「流し」も同様に、無駄な買い目が含まれやすくなります。
オッズ理論と組み合わせて馬券を買うならば、断然「フォーメーション」がおすすめです。
3連複フォーメーションこそが最強!
「フォーメーション」のメリットは、無駄な買い目を減らすことができる点です。
さきほどの例に従えば、 1・2人気+1・2・10・11・12人気+1・2・10・11・12 人気というフォーメーション馬券を構築すればよいということになります。すると、ボックスでは10点だった点数が9点に減らせます。
3連複馬券と他の馬券の使い分け方
3連複と馬連の使い分け方
人気薄が2着以内に突っ込む可能性が高い場合は、当然ながら馬連も押さえたほうがいいでしょう。
たとえば、1-2-10番人気で決着した場合は馬連より3連複に妙味がありますが、2-10-1番人気で決着した場合は馬連に妙味があります。
とくに、単勝1倍台の馬が3着に入ると、3連複の配当は安くても、馬連の配当は跳ね上がります。そのため、人気薄が2着以内に入る可能性が高いレースに加えて、ダントツ1番人気が3着以下に敗れそうなレースでは馬連を活用するといいでしょう。
3連複とワイドの使い分け方
3連複とワイドは実質「同じ馬券」として活用することが可能です。たとえば、「①-②のワイド」と「①-②から総⾧しの3連複」は実質同じ馬券です。
ワイドを買うべきシチュエーションは2パターンあります。
1つは、ヒモ馬が絞れないとき。手を広げすぎても点数が多くなるだけなので、ワイドで少点数を購入したほうが回収率は高まりやすくなります。
もう1つは、ワイドでも十分な配当がつくとき。ワイドは配当が安くなりやすいのですが、10倍以上つくならば押さえておいたほうがいいでしょう。
ただし、「不的中を避けるため」だけにワイドを買うのはNG。ただの精神安定剤でしかありません。回収率を下げるだけなのでやめましょう。
ワイドを買うことで回収が見込めるケースのみで買う「攻めのワイド」が高回収への道です。
3連複と3連単の使い分け方
3連複と3連単も、基本的に同じ馬券と考えることができます。①-②-③を3連複で買うのも、①-②-③を3連単ボックスで買うのも同じことです。
3連単を買うべきなのは、人気薄が1着になる見込みがあるケース。1-2-10番人気で決着しても3連単は配当はあまりつきませんが、10-2-1番人気となれば一気に跳ね上がります。
そういった意味では、馬連を狙うべきレースと同様の考え方といえるでしょう。3連単を買うときは馬連も買うべきということになります。
3連複と複勝の使い分け方
複勝を買うべきレースは2パターンあります。
まずは、複勝でも十分な配当が見込める場合。たとえば2桁人気の馬を軸にするのであれば、複勝も買っておくべきでしょう。
もう1つ注目したいのが、ダントツ1番人気の馬が4着以下に敗れそうなレース。ダントツ1番人気が敗れた場合、複勝配当は大きく跳ね上がります。連勝馬券を買うより、複勝1点で購入したほうが圧倒的に回収率が高くなります(よく「単勝800円、複勝700円というように、単複で配当に差がつかない現象も起きます)。
【まとめ】
軸馬の予想だけでなく、馬券の使い分けにも「オッズ理論」を取り入れることで、回収率はより高まります。3連複を中心に、さまざまな馬券を組み合わせて馬券を買ってみましょう。