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11月3日(土)に東京競馬場では第54回京王杯2歳ステークス(G2)が行われる。
昨年は1.8倍の人気に応え、タワーオブロンドンが勝利。その後も朝日杯フューチュリティステークスで3着と好走していた。それでも過去にはオルフェーヴルやモーリスが人気で敗れているようなレースで、簡単にはいかないレースという側面も持っている。今年は少頭数で固い決着となるのだろうか。
ここからは過去10年のデータを参考に、京王杯2歳ステークスを解析していきたい。
目次
[人気]信頼度の低い1番人気だが…
京王杯2歳ステークスにおいて、1番人気の信頼度は低く、過去10年で勝利したのは昨年のタワーオブロンドンの1度のみとなっている。
ただ、直近4年に関しては、全て馬券圏内に入っており、近年の傾向は変化しつつある可能性も秘めているのだ。過去を振り返れば、2010年にはオルフェーヴルが4着、2013年にはモーリスが6着に敗れているように、この時期の1400mという距離をこなすためには能力だけではカバーしきれない部分があるのかもしれない。
また2010年から2014年までの勝ち馬は、5~11番人気と波乱傾向であったが、2015年は2番人気のポールライトニング、2016年には3番人気のモンドキャンノ、昨年は1番人気のタワーオブロンドンと、徐々に平穏な決着へシフトしているのかもしれない。
このレースはルメール騎手が2連覇中も、今年はファンタジーステークスに出走予定のため途切れることとなる。その代わりは、また外国人騎手なのだろうか。
今年のメンバーでは、1番人気が予想されるファンタジスとの扱いがカギになりそうだ。鞍上は武豊騎手で、人気は集中しそう。それを追う2番人気がアウィルアウェイだろうか。こちらはM.デムーロ騎手が騎乗予定である。3番人気の予想されるアスターペガサスは福永騎手を配し、勝負気配だ。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 10% | 30% | 50% | 18% | 68% |
2番人気 | 10% | 20% | 30% | 57% | 64% |
3番人気 | 20% | 20% | 30% | 137% | 60% |
4番人気 | 0% | 20% | 50% | 0% | 134% |
5番人気 | 30% | 40% | 40% | 376% | 139% |
6番人気 | 0% | 20% | 20% | 0% | 73% |
7番人気 | 10% | 20% | 20% | 123% | 94% |
8番人気 | 0% | 0% | 20% | 0% | 125% |
9番人気 | 0% | 10% | 10% | 0% | 104% |
10番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
11番人気 | 10% | 10% | 10% | 344% | 77% |
12番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
13番人気 | 0% | 0% | 13% | 0% | 325% |
14番人気 | 14% | 14% | 14% | 884% | 141% |
15番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
16番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
17番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
18番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[間隔]理想は中3週以上
京王杯2歳ステークスにおいて、3着以内に入った30頭中、23頭が中3週以上間隔を空けて挑んできた馬だった。
2013年には連闘で挑んだカラダレジェンドが勝利しているものの、これは例外と考えていいだろう。中1週に関しても2011年にレオアクティブが5番人気で勝利しているが、2014年の1番人気ニシノラッシュは3着、2016年の2番人気コウソクストレートが4着に敗れているのだ。
中2週のローテーションになると、2,3着馬もちらほら出てくるようになるが、それでも相手まで。2014年には2番人気のワキノヒビキが7着に敗れていたこともあるように、あまり信頼度は高くない。軽視もしくは馬券に組み込んでも3着までという形でいいのではないだろうか。
今年のメンバーでは、未勝利戦を圧勝したプライムが連闘で出走を予定している。牝馬のココフィーユも中1週での参戦予定だ。短いローテーションはこの2頭のみ。基本は軽視する方向でいいだろう。
レース間隔 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
連闘 | 50% | 50% | 50% | 785% | 210% |
中1週 | 5% | 5% | 10% | 77% | 28% |
中2週 | 0% | 3% | 13% | 0% | 113% |
中3週 | 14% | 23% | 23% | 110% | 73% |
中4~8週 | 6% | 17% | 28% | 208% | 120% |
中9~24週 | 9% | 18% | 23% | 63% | 48% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[性別]牡馬が圧倒的な成績
京王杯2歳ステークスにおいて、3着以内に入った30頭中、28頭が牡馬だった。
牝馬で馬券に絡むことができた2頭は、2009年のアニメイトバイオと、2016年のレーヌミノルのみで、いずれも2着だった。レーヌミノルに関しては、2.0倍の1番人気であり、それでも2着に敗れるのだから牝馬にとって厳しいレースであることは間違いないだろう。また、アニメイトバイオは9.7倍の4番人気だった。馬券に絡んだ馬は、単勝オッズ10倍を切る人気を集めていた馬ということになる。
今年のメンバーでは、アイルアウェイが上位人気に支持されそうな牝馬だ。それでもアタマなしと考えて馬券を組むといいだろう。ただし、逆に考えれば2,3着候補としては信頼度が高いはず。いずれにせよ注目馬であることに変わりはない。
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
牝馬 | 0% | 7% | 7% | 0% | 15% |
牡馬・セン馬 | 9% | 16% | 24% | 144% | 107% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[馬体重]馬格のある馬から入りたい
京王杯2歳ステークスにおいて、3着以内に入った30頭中、27頭が馬体重450キロ以上と、馬格のある馬だった。
これからデビューを目指す馬も多いなか、馬体重の軽い仕上がりの早い馬は、京王杯2歳ステークスでは苦戦しているということになる。馬格がありながらも、早めに始動出来て、ここまで駒を進めてこられた馬をチョイスしていくと良さそうだ。
特に、牝馬は全ての馬が450キロ未満で敗れており、馬券の相手としても不要である。今年のメンバーでは、牝馬のココフィーユは前走が434キロで、これは典型的な消しパターンに該当する。人気の予想されるアウィルアウェイに関しても前走の馬体重は454キロだったので、馬体重を減らすようなら危険な人気馬になるかもしれない。
そのほかにも、メイショウオニテやラバストーンも前走で450キロ台だったため、当日の馬体重チェックは必ず行うようにしよう。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
400~419kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
420~439kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
440~459kg | 6% | 11% | 14% | 142% | 53% |
460~479kg | 5% | 18% | 31% | 59% | 160% |
480~499kg | 6% | 9% | 18% | 200% | 78% |
500~519kg | 14% | 24% | 29% | 94% | 88% |
520~539kg | 25% | 25% | 25% | 162% | 77% |
440kg以上 | 8% | 15% | 23% | 125% | 97% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[脚質]速い上がりは必須項目か
京王杯2歳ステークスにおいて、3着以内に入った30頭中、25頭が前走で上がり3ハロンタイム5位以内の末脚を繰り出していた馬だった。
府中の長い直線を先行して押し切るのは、この時期の2歳馬にとって容易なことではないだろう。道中はしっかりと脚を溜めて、直線勝負が出来る馬から探したい。
今年のメンバーでは、前走のダリア賞を33秒4の上がりタイムで快勝したアイルアウェイがこのデータから推奨される馬となるだろう。人気の予想されるファンタジストに関しては、34秒5までしか速い上がりを繰り出せていない。末脚勝負では分が悪そうである。
上がり3ハロンタイム | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 25% | 42% | 42% | 205% | 103% |
2位 | 8% | 31% | 39% | 48% | 138% |
3位 | 22% | 22% | 44% | 200% | 104% |
4~5位 | 0% | 10% | 14% | 0% | 35% |
6位~ | 4% | 8% | 14% | 131% | 91% |
1~5位 | 11% | 24% | 31% | 88% | 86% |
前走1位 | 8% | 15% | 15% | 58% | 31% |
前走2位 | 8% | 24% | 36% | 92% | 108% |
前走3位 | 8% | 13% | 25% | 170% | 186% |
前走4~5位 | 5% | 16% | 21% | 33% | 91% |
前走6位~ | 6% | 6% | 14% | 212% | 80% |
前走1~5位 | 8% | 17% | 23% | 87% | 94% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[前走距離]距離短縮馬は苦戦傾向
京王杯2歳ステークスにおいて、3着以内に入った30頭中、22頭が前走と同距離もしくは距離延長で挑んだ馬だった。
距離短縮で挑んだ馬は、昨年も3番人気のエントシャイデンが7着に敗れている。2012年にはテイエムイナズマが1番人気で9着、2011年には新潟2歳ステークスを勝ってここに挑んだモンストールが1.6倍の支持を集めながら4着に敗れている。いっぽうで、距離延長で挑んだ馬は、昨年は該当馬2頭で、その2頭ともに馬券に絡んだ。2016年はワンツーフィニッシュを決めているように、近年は距離延長組が優勢となっている。
今年のメンバーでは、函館2歳ステークスから挑むアスターペガサスやカルリーノ、小倉2歳ステークスから挑むシングルアップやファンタジストが該当している。この中から馬券に絡む馬が1頭は現れることだろう。距離短縮で札幌2歳ステークスから挑むラバストーンはマイナス評価と言えそうだ。
前走距離 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 8% | 13% | 19% | 72% | 89% |
今回延長 | 7% | 20% | 24% | 252% | 99% |
今回短縮 | 5% | 10% | 19% | 44% | 80% |
※京王杯2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[まとめ]軸として固いのはあの人気馬か
ここまでのデータをまとめよう。
人気:1番人気の信頼度低いが、近年は平穏傾向
レース間隔:レース間隔に余裕を持った馬の成績が良い
性別:牡馬が圧倒的有利 牝馬は人気なら
馬体重:馬格のある馬から 軽量馬は過信しないように
脚質:速い上がりが使える馬を
前走距離:前走と同距離もしくは距離延長馬を信頼
今年は登録段階で9頭と、過去10年で最も少ない出走頭数となることが決まっている。アウィルアウェイやファンタジストなど、抜けた存在の馬も多く、過度な波乱は期待できなさそう。データを参考に、効率よく馬券を組み立てて的中を掴みたい。