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9月2日(日)に新潟競馬場では第54回新潟記念(G3)が行われる。3連単の平均配当はここ10年で約30万円。3連複が万馬券にならなかったことは1度しかない。
今年は3歳馬ながら、新潟記念を菊花賞のステップレースに選択したブラストワンピースが出走を予定している。3歳馬の異例ローテーションは、ブラストワンピースと同じシルクレーシングのプリモシーンも、先日行われた関屋記念を制した。もし3歳馬の新潟記念制覇となれば、35年前の第19回までさかのぼり、アップセッターが勝利したのが最後のことである。異例のローテーションが実るのか注目したい。
昨年の勝ち馬タツゴウゲキは、この勝利でサマー2000シリーズ王者に輝いた。その他にも、2014年のマーティンボロや2012年のトランスワープ、2010年のナリタクリスタルなど、多くの馬が新潟記念の勝利でシリーズの優勝を決めている。
今年はサマー2000シリーズのポイント争いが混戦模様。現段階で多くの馬が優勝のチャンスを持っている。波乱決着になることがあたりまえと言っても過言ではない新潟記念をどのように攻略していけばいいか、過去10年のデータをもとに解析していきたい。
目次
[人気]5番人気以下が8勝
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭中、22頭が5番人気以下のいわゆる人気薄馬だった。1~4番人気の、いわゆる上位人気馬が、ことごとく敗れているレースである。2008年には16番人気のアルコセニョーラが勝利し、3連単でも100万馬券が飛び出した。
また、単勝オッズで見ると、99倍以内の馬だけを買い続けても単勝回収率はプラスになるように、「荒れる」レースと考えて臨むべきだろう。ただし、100倍を超える大穴馬は馬券に絡んでいない。荒れ方としては上位人気馬が消えて、中穴人気馬の組み合わせで決着するパターンが多い。
今年はブラストワンピースやセダブリランテス、グリュイエールが上位の人気を集めそうである。そこにメートルダールを加えたあたりまでが上位人気だろう。それでも人気馬が好走するのか? 異例の3歳馬出走でどのような影響を受けるのだろう。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 10% | 30% | 30% | 46% | 56% |
2番人気 | 10% | 20% | 20% | 61% | 47% |
3番人気 | 0% | 0% | 20% | 0% | 46% |
4番人気 | 0% | 0% | 10% | 0% | 30% |
5番人気 | 30% | 40% | 40% | 275% | 127% |
6番人気 | 20% | 30% | 30% | 211% | 114% |
7番人気 | 10% | 10% | 20% | 147% | 88% |
8番人気 | 0% | 10% | 20% | 0% | 90% |
9番人気 | 0% | 27% | 36% | 0% | 184% |
10番人気 | 11% | 22% | 22% | 725% | 224% |
11番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
12番人気 | 0% | 0% | 22% | 0% | 163% |
13番人気 | 0% | 0% | 11% | 0% | 124% |
14番人気 | 0% | 0% | 11% | 0% | 96% |
15番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
16番人気 | 13% | 13% | 13% | 613% | 137% |
17番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
18番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1~4番人気 | 5% | 13% | 20% | 26% | 44% |
5番人気~ | 6% | 12% | 17% | 139% | 100% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
単勝オッズ | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
2.0~2.9 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
3.0~3.9 | 0% | 33% | 33% | 0% | 56% |
4.0~4.9 | 20% | 20% | 20% | 92% | 36% |
5.0~6.9 | 6% | 17% | 28% | 33% | 63% |
7.0~9.9 | 18% | 23% | 27% | 166% | 88% |
10.0~14.9 | 8% | 17% | 21% | 111% | 84% |
15.0~19.9 | 0% | 13% | 27% | 0% | 130% |
20.0~29.9 | 0% | 10% | 15% | 0% | 99% |
30.0~49.9 | 4% | 4% | 17% | 204% | 158% |
50.0~99.9 | 5% | 5% | 5% | 326% | 69% |
100.0~ | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1.0~99.9 | 7% | 13% | 20% | 123% | 95% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[年齢]4~7歳が中心 8歳以上×
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭すべてが4~7歳馬だった。8歳以上は0-0-0-12で、3歳馬は0-0-0-6と馬券に絡んでいない。3歳馬は2015年にミュゼスルタンが1番人気で16着、アヴニールマルシェが4番人気で15着と敗れている。また、ミュゼスルタンの前走はダービーに出走し6着だった。
8歳以上は2016年にダコールが3番人気で16着、2009年にエアシェイディが3番人気で4着に敗れている。ダコールに関してはデムーロ騎手を配しても好走できなかった。
今年はブラストワンピースがこのデータを破れるのか注目が集まっているが、ミュゼスルタンとの比較で考えると、険しい道のりが予想されるだろう。8歳以上ではマイネルミラノが出走を予定しているが、データから考えると軽視する方向でいいのではないだろうか。
年齢 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
4歳 | 8% | 17% | 25% | 243% | 115% |
5歳 | 7% | 15% | 24% | 56% | 95% |
6歳 | 2% | 7% | 12% | 151% | 85% |
7歳 | 11% | 19% | 22% | 124% | 108% |
8歳以上 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[性別]牡馬・セン馬中心 牝馬は苦戦傾向
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭中、28頭が牡馬もしくはセン馬だった。牝馬で馬券に絡んだのは、2008年のアルコセニョーラと2013年のコスモネモシンのみで、これらはいずれも人気薄で勝利している。2-0-0-24と基本的には馬券に絡めないと考えるのがいいだろう。人気を集めて出走した牝馬は、2010年メイショウベルーガ(2番人気・4着)や2011年エオリアンハープ(2番人気・8着)など結果が出ていない。
もし牝馬で狙いを立てるならば、コスモネモシンやアルコセニョーラのように前走重賞で負けていたタイプが良さそうだ。
今年はコパノマリーンとベアインマインドが出走を予定している。この2頭はどちらも前走1600万クラス出走馬だった。軽視する方向で良さそうである。
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
牡馬・セン馬 | 6% | 13% | 20% | 52% | 85% |
牝馬 | 8% | 8% | 8% | 440% | 95% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[斤量]牡馬54キロ以上 牝馬52キロのみ
新潟記念において牡馬が過去10年で3着内に入った28頭中、27頭が斤量54キロ以上を背負った馬だった。また、牝馬は52キロで出走したコスモネモシンとアルコセニョーラのみが馬券に絡んでいる。
51キロ以下は2013年にブリッジクライムが2番人気で出走し、9着と敗れており、0-0-0-8と軽量馬が馬券に絡んだ例もない。58キロ以上は0-1-0-7で、2016年のアルバートドックが1番人気2着となっており、こちらも苦戦傾向だ。
今年のメンバーでは牝馬2頭のコパノマリーンとベアインマインドが前走条件クラスで軽ハンデ。牡馬ではショウナンバッハとスズカディープが53キロでこのデータからはマイナス評価と言えそうだ。
斤量 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
49kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
50kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
51kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
52kg | 15% | 15% | 15% | 880% | 190% |
53kg | 0% | 0% | 5% | 0% | 22% |
54kg | 0% | 7% | 10% | 0% | 58% |
55kg | 10% | 13% | 30% | 91% | 140% |
56kg | 10% | 23% | 23% | 94% | 110% |
56.5kg | 50% | 100% | 100% | 495% | 260% |
57kg | 0% | 6% | 24% | 0% | 80% |
57.5kg | 11% | 11% | 11% | 91% | 32% |
58kg | 0% | 13% | 13% | 0% | 26% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[馬体重]軽すぎ注意
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭中、29頭が馬体重440キロ以上だった。唯一馬券に絡んだのは2008年の勝ち馬アルコセニョーラのみで、もう10年前のことである。また、翌年も出走したアルコセニョーラは1番人気で5着に敗れた。2011年に出走したエオリアンハープも2番人気で8着と敗れている。軽すぎる馬体重の馬はマイナス評価としよう。
今年のメンバーではスズカディープ(前走414キロ)、ベアインマインド(前走438キロ)で、この2頭が軽量馬に該当しそう。これらは穴馬でも馬券圏内は厳しそうだ。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
400~419kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
420~439kg | 17% | 17% | 17% | 818% | 183% |
440~459kg | 5% | 9% | 9% | 20% | 25% |
460~479kg | 8% | 15% | 19% | 193% | 106% |
480~499kg | 2% | 9% | 19% | 18% | 78% |
500~519kg | 6% | 13% | 19% | 56% | 79% |
520~539kg | 0% | 0% | 17% | 0% | 118% |
540~ | 67% | 67% | 67% | 693% | 250% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[脚質]前走4コーナー5番手以下の馬を狙う
新潟記念は過去10年の勝ち馬10頭のうち、9頭が前走4コーナーで5番手以下の、差す競馬をしていた馬だった。ただし、4番手以内だった馬も悪いわけではなく、1-5-4-34と勝っていないが、馬券圏内には多くの馬が入ってきている。
いっぽうの5番手以下は9-5-6-101と、勝ち切っているのはこちらだ。軸馬を探すのであれば5番手以下から選ぶ方がよさそうである。
今年のメンバーは先行馬が多く出走を予定している。5番手以下の競馬をしていた馬は、グリュイエール、ショウナンバッハ、ストーンウェア、メートルダール、メドウラーク、レアリスタが該当馬。勝ち馬になれる可能性が高い馬たちと言えるだろう。
前走4角 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
4番手以内 | 2% | 14% | 23% | 148% | 116% |
5番手以下 | 7% | 12% | 17% | 101% | 78% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[前走]前走G3組から
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭中、26頭が前走でG3に出走していた馬だった。G2やG1だった馬は、0-0-0-11と結果が出ていない。
昨年の2番人気トーセンバジルは7着、2015年のミュゼスルタンは1番人気で16着に敗れており、危険なデータと言えそうだ。また、前走がオープン特別だった馬も3着が1度あるだけ。逆転があるとすれば1600万組だろうか。2016年の勝ち馬アデイインザライフがこのローテーションだった。それでも回収率が伴わず、人気で敗れることも多い。馬券的には相手候補とするのがいいだろう。
今年のメンバーでは、注目のブラストワンピースが前走ダービーから新潟記念に挑む。このデータを倒せるのだろうか。
前走クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1000万下 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1600万下 | 5% | 14% | 14% | 29% | 41% |
OPEN特別 | 0% | 0% | 10% | 0% | 112% |
G3 | 7% | 14% | 21% | 149% | 103% |
G2 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
G1 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[血統]サンデーサイレンス系必須
新潟記念は過去10年で3着内に入った30頭中、26頭が父か母父にサンデーサイレンス系の血を持った馬だった。さらにこのデータは、Cコースで開催されるようになった2013年以降、馬券に絡んだ15頭すべてがこのデータをクリアしていた。
サンデーサイレンス系は必須と考えていいだろう。父がサンデーサイレンス系だと更に成績が上昇する。こちらも合わせて参考にしてほしい。
ブラストワンピースは父も母父もサンデーサイレンス系を持たない馬。このデータもマイナス要素になりそうである。他にもエンジニア、ストーンウェア、メドウラークがこれに該当している。
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系あり | 6% | 13% | 20% | 126% | 100% |
サンデーサイレンス系なし | 5% | 8% | 11% | 64% | 42% |
父サンデーサイレンス系 | 9% | 18% | 25% | 174% | 119% |
※新潟記念 2008年以降の集計結果
[まとめ]データを中心に素直な絞り込みを
ここまでのデータをまとめていこう。
人気:5番人気以下が強い 人気馬過信禁物 100倍以上は消し
年齢:4~7歳 3歳・8歳以上不要
性別:牡馬優勢
斤量:牡馬54キロ以上 牝馬52キロのみ
馬体重:440キロ以上を選ぶ 軽量馬×
脚質:前走4コーナー5番手以下が勝ち切る
前走クラス:G3組から選ぶ
血統:サンデーサイレンス系必須
これらのデータで絞り込むと、人気の予想されるブラストワンピースは消えてしまうことだろう。ただし、異例のローテーションであり、データを壊す可能性も秘めている実績馬。馬券に絡めるかどうか、慎重に判断したい。本命馬はデータで残る馬からチョイスしていこう。