レース見解

札幌2歳ステークス2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

9月1日(土)に札幌競馬場では第53回札幌2歳ステークス(G3)が行われる。過去にはダービー馬になったロジユニヴァースや、ゴールドシップ、アヴェンチュラやコディーノなど、多くの活躍馬を輩出した出世レースである。

これだけの実績馬が名を連ねるレースだけあって、平穏な決着になることが多い。いっぽうで、少し人気のない馬が馬券に絡むと大きな配当を生み出すことも少なくはない。

今年はキャロットファーム期待のクラージュゲリエや2014年の勝ち馬ブライトエンブレムの妹のウィクトーリア、ナイママ、クリスタルバローズなど全部で16頭が出走を予定している。函館で開催された2013年のデータを含む、過去10年を振り返りながら札幌2歳ステークスを分析していこう。

[人気]1~5番人気が堅実

札幌2歳ステークスの過去10年において、連対した20頭中、18頭が5番人気以内に支持を集めていた馬だった。単勝オッズでは20倍以内がひとつの目安となりそうである。

馬連は50倍以上の配当になったことがなく、過去10年の平均は1521円と平穏傾向。上位人気が堅実なことで、固い決着になることが多いのだろう。それでも3連単が10万円を超える配当になることも3度あったように、思わぬ人気薄が絡むこともあった。穴馬の狙い方については最後の項目で解説しているので合わせて参考にしてほしい。

今年のメンバーでは、ウィクトーリアクラージュゲリエクリスタルバローズが上位人気を争うことになりそう。このあたりは堅実に走ってきそうである。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 50% 60% 86% 82%
2番人気 20% 40% 40% 108% 64%
3番人気 30% 30% 40% 137% 67%
4番人気 0% 30% 30% 0% 95%
5番人気 20% 30% 40% 208% 124%
6番人気 0% 0% 20% 0% 84%
7番人気 0% 0% 30% 0% 135%
8番人気 0% 0% 10% 0% 27%
9番人気 0% 0% 10% 0% 79%
10番人気 0% 10% 10% 0% 118%
11番人気 0% 10% 10% 0% 86%
12番人気 0% 0% 0% 0% 0%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~5人気 20% 36% 42% 107% 86%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.5~1.9 100% 100% 100% 160% 110%
2.0~2.9 0% 25% 50% 0% 55%
3.0~3.9 14% 29% 29% 42% 42%
4.0~4.9 43% 71% 71% 181% 112%
5.0~6.9 33% 44% 56% 175% 104%
7.0~9.9 9% 18% 18% 88% 59%
10.0~14.9 6% 12% 29% 65% 98%
15.0~19.9 0% 11% 44% 0% 181%
20.0~29.9 0% 0% 6% 0% 29%
30.0~49.9 0% 8% 8% 0% 71%
50.0~99.9 0% 4% 8% 0% 82%
100.0~ 0% 0% 0% 0% 0%
指定1.0~9.9 23% 39% 44% 109% 77%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[性別]牝馬でも好走多い 平等に判断を

昨年は牝馬のロックディスタウンが1番人気に応えて勝利。2013年にはレッドリヴェールとマイネグレヴィルがワンツーフィニッシュを決めたこともあったように、牝馬でも活躍出来るレースである。

直近5年は必ず1頭以上の牝馬が馬券に絡んでいることを覚えておきたい。

牡馬と率で比較しても、ほぼ同等の成績となっており、牝馬だからといって軽視しないようにしよう。

今年のメンバーでは人気の予想されるウィクトーリアが牝馬としてエントリーしている。その他にもアフランシール、セントセシリア、ラブミーファインと全部で4頭が牝馬だ。札幌2歳ステークスで強い競馬を見せていたラブミーファインにも注目が集まっている。

性別 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡馬・セン馬 8% 14% 21% 43% 64%
牝馬 6% 16% 25% 25% 86%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[血統]サンデーサイレンス系必須

札幌2歳ステークスの過去10年において、連対した20頭中、17頭が父もしくは母父にサンデーサイレンス系の血統を持った馬だった。勝ち馬に関しては、サンデーサイレンス系が必須となっている。

また、サンデーサイレンス系を持たなかった馬に関しては、全て5番人気以内に支持されていた馬だった。単勝オッズでは15倍以内を目安に選ぶといいだろう。

今年のメンバーでは人気になりそうなクラージュゲリエだけが唯一サンデーサイレンス系の血を持たない馬だ。人気なら問題ないと思うが、勝ち馬の条件からは漏れしまうことを覚えておきたい。

血統 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
サンデーサイレンス系あり 10% 18% 26% 56% 89%
サンデーサイレンス系なし 0% 7% 12% 0% 24%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[馬体重]500キロ未満を中心に

札幌2歳ステークスの過去10年において、3着内に入った30頭中、28頭が馬体重500キロ未満の馬だった。

500キロ以上で馬券に絡んだ2頭は昨年のファストアプローチ(538キロ)と2011年のゴールドシップ(500キロ)のみとなっている。この2頭に関しては、5番人気以内に支持されていた馬だった。それでも勝てていないため、中心は500キロ未満とすると良さそうだ。人気なら大型馬でも構わないが、人気薄の大型馬は不要と考えるといいだろう。

今年のメンバーではナイママだけが前走で500キロを超えていた大型馬だった。ある程度の人気を集めるはずなので、大幅なマイナスとはならないものの、プラスではないことを頭に入れておこう。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500キロ以上 0% 13% 13% 0% 27%
500キロ未満 8% 15% 23% 43% 74%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[脚質]前走で上がり3ハロンタイムの速かった馬を

札幌2歳ステークスの過去10年において、3着内に入った30頭中、29頭が前走で上がり3ハロンタイム3位以内に走っていた馬だった。

唯一馬券に絡んだのは2013年の2着馬マイネグレヴィルのみとなっている。この馬は4番人気で出走した馬だった。人気なので無条件で馬券に加えるか、思い切って外してしまうか、その判断はお任せする。

今年のメンバーではこの条件を満たさない馬の方が多いので、そちらを取り上げる。トーラスジェミニ、ナンヨーイザヨイ、ラバストーン、ラブミーファインがこのデータから漏れていた馬だ。30分の29頭から外れるデータだけに、軽視する方向が良さそうだ。

前走上がり3ハロンタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1~3位 9% 17% 25% 47% 82%
4位~ 0% 4% 4% 0% 9%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[前走]前走ダート・短距離は不要

札幌2歳ステークスの過去10年において、3着内に入った30頭中、全ての馬が前走で1500m以上のレースを経験していた。また、ダートを勝ってここに挑む馬も馬券に絡んでいない。

2008年にはナムラカイシュウが、ダートの新馬戦をレコードタイムで圧勝し、4番人気に支持されたものの、12着に敗れている。札幌2歳ステークスで芝を試そう、中距離を試そうといった考えで通用するレースではないようだ。

今年のメンバーではナンヨーイザヨイ、ラブミーファインが前走函館2歳ステークスだった。前走ダートの出走予定馬はいないため、この2頭がマイナスデータとなる。ラブミーファインは上位人気に推されそうだが、馬券圏内には不要ということになりそうだ。

前走距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1200m 0% 0% 0% 0% 0%
1500m 8% 16% 32% 57% 116%
1600m 22% 33% 33% 180% 88%
1700m 0% 0% 0% 0% 0%
1800m 7% 15% 22% 27% 69%

※札幌2歳ステークス 2008年以降の集計結果

[穴馬]人気薄の狙い方

札幌2歳ステークスは1~5番人気が安定しているレースであることは冒頭でもお伝えしたが、ここでは穴馬の狙い方を考察していく。6番人気以下で馬券に絡んだ馬は全部で9頭。これらの共通点は以下の通りだ。これら「全て」を満たしていた。

父もしくは母父にサンデーサイレンス系必須
馬体重500キロ未満
前走が7/15以降だった
前走で上がり3ハロンタイム3位以内
前走芝1500m以上
単勝オッズ100倍以内

穴馬の条件はこれまでに挙げたデータと同一になっているものも多い。オッズや前走時期など、少し手を加えただけである。上位人気馬を中心に、このデータで残る馬を穴馬に馬券に加えたい。この方法で2016年は2,3着の穴馬のみチョイスすることが出来ていた。

[まとめ]上位人気と穴馬をうまく配置しよう

ここまでのデータをまとめると以下の通りだ。

人気:勝ち馬は5番人気以内 上位人気を中心に
性別:牝馬でも軽視しない 平等に
血統:父もしくは母父にサンデーサイレンス系必須 持たない馬は上位人気だけおさえる
馬体重:500キロ未満を中心に 大型馬は上位人気のみ例外
脚質:上がり3ハロンタイム3位以内
前走:芝1500m以上
穴馬:条件を満たす馬をおさえる

札幌2歳ステークスの勝ち馬探しは実質5択のようなレース。データに該当する項目の多い馬を中心に、他は相手まで。そこに穴馬の条件を満たせる馬を加えるといいだろう。

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