- 【勝ち組ノート】2024年4月2週目 - 2024年4月15日
- 【勝ち組ノート】2024年4月1週目 - 2024年4月8日
- 【勝ち組ノート】2024年3月4週目 - 2024年3月25日
- 【勝ち組ノート】2024年3月3週目 - 2024年3月18日
- 【勝ち組ノート】2024年2月2週目 - 2024年2月12日
昨年の2着馬と言っていいのだろうか? クビの上げ下げで敗れただけであり、ほぼ勝ちに等しい内容だったサンマルティン。続く福島記念では1番人気に支持されながらも、イレ込みが影響し14着と大敗してしまった。
半年の休養明けとなった前走の都大路ステークスでは、テン乗りの池添騎手が見事なエスコートを見せ優勝。「道中の折り合いを意識した」とコメントにもあったように、池添騎手とは手が合うのかもしれない。
過去にはルメール騎手でも道中でひっかかり、負けたことがあった馬。池添騎手はこういうタイプを乗りこなすのが上手い。今回はわざわざ札幌からこの馬に乗るために小倉へ来る予定をしているように、よほど前走で良い手ごたえを感じているのだろう。
昨年のリベンジを果たして勝利を掴むための条件を、さまざまな角度から探っていきたい。
目次
[騎手]池添騎手、5年ぶりの小倉騎乗
小倉芝2000mにおける池添騎手は、この表に載っていないように、2013年8月を最後にしばらく騎乗していない。また、直近の勝利はというと、2008年にドリームジャーニーで制した小倉記念までさかのぼる必要があるのだ。
近年の夏場は北海道を主戦場としており、今回の騎乗は異例と言っていいだろう。池添騎手の期待の高さが表れているが、気持ちだけで乗れるわけではないのが競馬である。久々の騎乗はプラスとは言えないのではないだろうか。
騎手 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
川田将雅 | 26% | 54% | 67% | 121% | 157% |
北村友一 | 16% | 27% | 39% | 95% | 89% |
バルジュ | 19% | 33% | 37% | 124% | 91% |
松山弘平 | 7% | 16% | 27% | 85% | 72% |
藤岡佑介 | 16% | 27% | 32% | 204% | 100% |
幸英明 | 7% | 18% | 27% | 59% | 81% |
鮫島克駿 | 10% | 14% | 17% | 86% | 45% |
和田竜二 | 7% | 15% | 28% | 98% | 84% |
丹内祐次 | 10% | 17% | 29% | 90% | 77% |
松若風馬 | 6% | 10% | 14% | 51% | 35% |
丸山元気 | 13% | 17% | 23% | 96% | 51% |
藤岡康太 | 6% | 24% | 28% | 28% | 64% |
浜中俊 | 6% | 19% | 28% | 17% | 71% |
小牧太 | 9% | 18% | 27% | 79% | 127% |
武豊 | 17% | 33% | 39% | 117% | 75% |
中谷雄太 | 9% | 12% | 24% | 61% | 52% |
吉田隼人 | 9% | 11% | 20% | 23% | 44% |
田中健 | 43% | 43% | 43% | 3547% | 834% |
ホワイト | 11% | 33% | 44% | 210% | 171% |
国分恭介 | 10% | 19% | 19% | 67% | 59% |
秋山真一 | 5% | 8% | 15% | 24% | 40% |
太宰啓介 | 6% | 9% | 12% | 67% | 45% |
松田大作 | 11% | 16% | 21% | 43% | 53% |
酒井学 | 3% | 22% | 25% | 24% | 74% |
荻野極 | 3% | 15% | 24% | 14% | 196% |
丸田恭介 | 4% | 16% | 24% | 14% | 139% |
菱田裕二 | 3% | 14% | 17% | 17% | 40% |
岩崎翼 | 2% | 4% | 10% | 7% | 73% |
小崎綾也 | 8% | 17% | 33% | 40% | 87% |
M.デム | 20% | 40% | 40% | 36% | 54% |
※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果
[厩舎]小倉遠征は自信の表れ?
小倉芝2000mにおける国枝厩舎は、勝ち鞍こそないものの、連対率は100%である。これは昨年のサンマルティンが残した成績だ。
国枝厩舎を競馬場別に比較すると、小倉は高い成績になっている。小倉遠征は勝率をはじめ、すべての成績が高く、自信があれば遠征させていると想像できる。
昨年に続いて、今年も小倉記念に参戦するということは、陣営が強気の判断を下したと考えたい。今年こそと、いう思いを国枝調教師も持っているはずだろう。
調教師 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
(栗)池江泰寿 | 14% | 29% | 31% | 51% | 69% |
(栗)橋田満 | 12% | 12% | 18% | 34% | 32% |
(栗)宮本博 | 3% | 9% | 22% | 13% | 64% |
(栗)須貝尚介 | 6% | 19% | 25% | 72% | 68% |
(栗)湯窪幸雄 | 7% | 14% | 14% | 12% | 24% |
(栗)吉田直弘 | 6% | 6% | 12% | 8% | 21% |
(栗)中村均 | 0% | 6% | 6% | 0% | 10% |
(美)国枝栄 | 0% | 100% | 100% | 0% | 200% |
(美)鹿戸雄一 | 0% | 0% | 25% | 0% | 85% |
※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果
場所・芝のみ | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
京都 | 15% | 15% | 15% | 64% | 27% |
小倉 | 17% | 33% | 33% | 281% | 113% |
※国枝厩舎 2015年以降の集計結果
[血統]前走以上に期待ができるハービンジャー産駒
小倉芝2000mにおけるハービンジャー産駒は、メンバー中トップの勝利数を誇っている。また、ステイゴールド産駒と並んで、出走数が多いのにも関わらず、高い複勝率を残しており、安定感も兼ね備えているのだ。
前走も京都で高いパフォーマンスを発揮しているが、今回はそれ以上を期待できるハービンジャー産駒の成績となっており、このコース変わりは大歓迎。
昨年もほぼ勝っていたレースができていたのだから、心配は不要だ。
種牡馬 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
ハービンジャー | 13% | 24% | 29% | 77% | 83% |
ステイゴールド | 8% | 16% | 25% | 52% | 64% |
メイショウサムソン | 16% | 24% | 27% | 178% | 84% |
ハーツクライ | 4% | 20% | 30% | 31% | 99% |
マンハッタンカフェ | 8% | 16% | 25% | 27% | 84% |
タニノギムレット | 3% | 7% | 17% | 8% | 71% |
タートルボウル | 17% | 17% | 17% | 533% | 126% |
RegalRansom | 50% | 50% | 50% | 145% | 85% |
リーチザクラウン | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果
コース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
小倉・芝2000 | 13% | 24% | 29% | 77% | 83% |
京都・芝1800外 | 9% | 16% | 28% | 47% | 94% |
※ハービンジャー産駒 2015年以降の集計結果
[脚質]前走差し馬が好相性
小倉記念は、前走で差す競馬をしていた馬の成績が良いレースである。サンマルティンは、道中しっかりと折り合うことができれば、最後は必ず伸びてくる。池添騎手もその意識を高くもって騎乗してくることだろう。
昨年は小倉に実績のない戸崎騎手で、あれだけのパフォーマンスを出せていた。ブランクがあるとはいえ、ドリームジャーニーで制している池添騎手なら、この舞台でもサンマルティンの能力を引き出してくれることだろう。
前走4角 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
4番手以内 | 4% | 7% | 17% | 21% | 47% |
5番手以下 | 8% | 17% | 22% | 161% | 94% |
※小倉記念 2008年以降の集計結果
[前走距離]勝ち切れない距離延長組だが…
小倉記念は前走から距離延長で臨む馬が不振傾向にあるレースだ。過去10年の連対馬20頭中、3頭しかこのデータをクリアできていない。明らかに不利なデータとなっている。
ただ、サンマルティンは昨年もこのローテーションで勝ちに等しい2着と好走できている。過去にはドリームジャーニーもこの条件をクリアしているように、池添騎手とのコンビならば、問題にならないかもしれない。
前走距離 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
同距離 | 8% | 16% | 22% | 110% | 80% |
今回延長 | 2% | 6% | 14% | 8% | 56% |
今回短縮 | 14% | 21% | 29% | 497% | 143% |
※小倉記念 2008年以降の集計結果
[前走クラス]連対ない前走オープン特別組だが…
小倉記念は前走でオープン特別に出走していた馬が、過去10年で1度も連対を果たしていない。
このデータを見る限り、大幅なマイナスになりそうなのだが、今回に限っては例外になる可能性がある。なぜなら、このローテーションを歩んできた過去の出走馬は、どれも人気薄ばかりだったのだ。のべ24頭が出走して、単勝オッズが10倍以内だった馬はわずか2頭のみ。上位人気になるだろうサンマルティンなら、このデータを乗り越えられるかもしれない。
前走クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1000万下 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1600万下 | 8% | 16% | 20% | 62% | 67% |
OPEN特別 | 0% | 0% | 8% | 0% | 42% |
G3 | 6% | 14% | 21% | 97% | 80% |
G2 | 17% | 17% | 17% | 1078% | 226% |
G1 | 22% | 44% | 56% | 101% | 120% |
※小倉記念 2008年以降の集計結果
[馬体重]勝ち馬最多!500キロ前後の馬体重
小倉記念は500キロ前後の馬体重で出走していた馬の成績が良いレースである。480~519キロの範囲内は、最多の6頭が勝利しており、連対数も12と過去10年の半数を超えている。
サンマルティンの前走は502キロで、今回もこのエリアに収まってくる可能性が高い。昨年は498キロで2着に好走していたように、今年も能力を発揮できることだろう。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
400~419kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
420~439kg | 17% | 17% | 17% | 70% | 30% |
440~459kg | 8% | 20% | 32% | 59% | 118% |
460~479kg | 3% | 6% | 12% | 22% | 34% |
480~499kg | 7% | 17% | 26% | 137% | 101% |
500~519kg | 11% | 15% | 19% | 290% | 103% |
520kg~ | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※小倉記念 2008年以降の集計結果
[まとめ]昨年のリベンジ、同じ舞台で果たせるか
ここまでのデータを振り返ると、さすがは昨年の2着馬である。多くのプラス材料が揃ったと言っていいだろう。また、マイナスになりそうなデータに関しても、既に克服している距離延長や、例外になりそうなローテーションなど、問題にならない可能性も秘めている。
わざわざ札幌から池添騎手を呼び寄せたサンマルティン。昨年を忘れ物という名の勝利を、今年こそは獲ってくれるのではないだろうか。