レース見解

関屋記念2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

8月12日(日)に新潟競馬場では第53回関屋記念(G3)が行われる。サマーマイルシリーズの第2戦に指定されているレースで、夏の新潟における名物レースの一つだ。

過去10年で3連単の配当が10万円を超えたのは3度のみ。堅い決着が続いているのかと思えば、そうでもなく小波乱~中波乱のレースが多くなっている。サマーマイルシリーズの開始が影響しているのか、2013年以降の直近5年で1番人気が勝利していない。これが波乱の原因になっている印象で、いかに中穴馬を狙えるかが攻略のカギとなりそうだ。

今年は、NHKマイルカップから参戦してくるプリモシーンや、前走の中京記念では4着と復調気配の漂うフロンティア、その他にもウインガニオンやエイシンティンクルなど全部で15頭がエントリーしている。一筋縄ではいかない関屋記念を、ここからは解析していこう。

[人気]連対馬は人気で判断

関屋記念における連対馬20頭は、すべて7番人気以内に支持されていた馬だった。また、単勝オッズでは全てが19.9倍以内におさまっている。これは1着馬にも同じことが言えて、その場合は単勝オッズ14.9倍以内に限定するといい。

3着馬に関しては、大穴はほとんど来ない。過去10年で馬券に絡めたのは、2009年のマイネルスケルツィ(65.1倍)のみである。穴馬も単勝オッズでは29.9倍までを目安にするといいだろう。2ケタ人気、30倍以上の人気薄は基本的に軽視するスタンスが良さそうだ。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 20% 50% 60% 49% 88%
2番人気 20% 40% 40% 94% 73%
3番人気 10% 10% 30% 61% 76%
4番人気 30% 40% 40% 278% 115%
5番人気 0% 20% 30% 0% 77%
6番人気 10% 20% 30% 146% 115%
7番人気 10% 20% 20% 121% 88%
8番人気 0% 0% 20% 0% 70%
9番人気 0% 0% 10% 0% 67%
10番人気 0% 0% 10% 0% 62%
11番人気 0% 0% 0% 0% 0%
12番人気 0% 0% 0% 0% 0%
13番人気 0% 0% 14% 0% 115%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%
16番人気 0% 0% 0% 0% 0%
17番人気 0% 0% 0% 0% 0%
18番人気 0% 0% 0% 0% 0%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0~2.9 33% 67% 67% 81% 91%
3.0~3.9 0% 67% 67% 0% 110%
4.0~4.9 25% 38% 50% 117% 91%
5.0~6.9 9% 18% 27% 55% 64%
7.0~9.9 13% 27% 40% 114% 110%
10.0~14.9 15% 20% 25% 186% 98%
15.0~19.9 0% 8% 25% 0% 90%
20.0~29.9 0% 0% 11% 0% 67%
30.0~49.9 0% 0% 0% 0% 0%
50.0~99.9 0% 0% 5% 0% 36%
100.0~ 0% 0% 0% 0% 0%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[年齢]中心は4歳・5歳馬

過去10年の連対馬20頭中、17頭が4・5歳馬だった。それに加えて、出走の多い6歳馬は苦戦傾向にあることも覚えておこう。また、3歳馬については、連対馬が出ておらず、サトノフローラ(3番人気・3着)だけが馬券圏内に入っている。ただ、3歳で関屋記念に出走してきた馬は、どれも人気薄ばかりだった。

プリモシーンやフロンティアは人気を集めれば馬券圏内の可能性が浮上してくるだろう。6歳以上のウインガニオンやヤングマンパワー、チャンピオンルパン、ベルキャニオン、ロッカフラベイビーには厳しいデータとなっている。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 0% 0% 25% 0% 127%
4歳 15% 35% 40% 68% 80%
5歳 8% 16% 23% 71% 64%
6歳 3% 5% 8% 23% 32%
7歳以上 4% 4% 11% 27% 43%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[枠順]マイル戦でも外枠有利

新潟の直線競馬では外枠有利が有名になっているが、関屋記念においても外枠が有利となっているのだ。過去10年で7・8枠の馬が8勝しており。連対馬20頭中12頭が外枠に該当していた。また、3~6枠については過去10年未勝利で、特に3枠は馬券に絡んだ例がない。昨年の1番人気、メートルダールも3枠で敗れている。

勝ち馬は1~2枠、もしくは7~8枠から探すといいだろう。枠番が発表されたら、最初に確認したい。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 6% 6% 12% 45% 31%
2枠 6% 12% 18% 71% 58%
3枠 0% 0% 0% 0% 0%
4枠 0% 12% 18% 0% 40%
5枠 0% 5% 25% 0% 75%
6枠 0% 10% 10% 0% 26%
7枠 16% 16% 24% 110% 96%
8枠 16% 32% 36% 110% 98%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[性別]牝馬の狙い方

関屋記念で3着以内に入った30頭中、26頭が牡馬もしくはセン馬だった。牝馬での勝率ドナウブルーのみで、苦戦傾向にある。勝ったドナウブルー以外で馬券に絡んだ馬は、すべて5番人気以内だったように、単勝オッズでは10倍未満を基準に判断するといいだろう。

今年のメンバーでは、プリモシーン、エイシンティンクルなど人気が予想される馬たちが出走を予定している。チェッキーノやワントゥワンはここに入れるようであれば候補としたい。ロッカフラベイビーのような人気のない馬は軽視でいいだろう。

性別 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡馬・セン馬 7% 13% 19% 53% 59%
牝馬 5% 9% 18% 12% 44%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[馬体重]ボーダーラインは460キロ

過去10年の連対馬20頭中、18頭が460キロ以上の馬体重だった。関屋記念は大型馬に有利なレースとなっている。軽量で馬券に絡んだのはドナウブルー(438キロ)のように牝馬を中心に考えるといいだろう。牡馬・セン馬の軽量馬は勝っていない。マイナス評価とし、相手候補までにとどめると良さそうだ。

また、牝馬に関しては470キロまでが理想的である。これを超えて486キロで出走したマイネイサベルは4番人気で敗れてしまった。

今年のメンバーだと、牡馬はフロンティア(前走456キロ)とロードクエスト(前走460キロ)で、これらは危険なボーダーライン上にいる。その他は問題なさそうだ。牝馬ではエイシンティンクル(前走506キロ)やチェッキーノ(前走500キロ)、プリモシーン(前走478キロ)と多くの馬がマイナスデータに該当してしまう。唯一クリアしそうなのはワントゥワンのみである。人気も予想されるだけに気になるデータとなりそうだ。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 11% 11% 22% 31% 55%
440~459kg 0% 6% 17% 0% 40%
460~479kg 4% 7% 11% 52% 34%
480~499kg 7% 15% 20% 37% 55%
500~519kg 4% 12% 12% 36% 22%
520~539kg 14% 21% 36% 130% 155%
540~ 25% 25% 50% 195% 225%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

馬体重・牝馬のみ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 13% 13% 25% 35% 62%
440~459kg 0% 0% 0% 0% 0%
460~479kg 0% 20% 40% 0% 94%
480~499kg 0% 0% 0% 0% 0%
500~519kg 0% 0% 0% 0% 0%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[脚質]届かない差し馬 粘れる逃げ馬

新潟競馬場といえば直線が長く、差し馬の強い競馬場というイメージを持っていないだろうか。関屋記念はそれに反して、先行馬が有利なレースとなっているのだ。

2009年を最後に、上がり3ハロンタイムが1位だった馬が8年連続で敗れている。そのいっぽうで、逃げ馬が3勝を挙げているように、前に行く馬が強い。これは前走の上がり3ハロンタイムにも傾向が出ており、4位以下だった馬が馬券圏内のほとんどを占めている。

プリモシーン(前走上がり2位)、リライアブルエース(前走上がり3位)、ワントゥワン(前走上がり1位)と、今年のメンバーでは、上位人気になりそうな馬たちがマイナス評価を受けそうだ。

前走上がり3F 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1位 5% 16% 21% 11% 51%
2位 0% 0% 0% 0% 0%
3位 0% 15% 15% 0% 34%
4位以下 8% 13% 22% 68% 69%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[前走]クラスと着順に傾向あり

ここでは前走をクラス別に比較してみよう。前走でも重賞に出走し6着以下に負けていた馬か、オープン・1600万クラスを勝っていた馬が勝ち馬の条件である。前走でも重賞で5着以内に好走していた馬は良くても2着まで。逆転現象が起こるので覚えておきたい。

東京や中京を差す競馬で上位着順だった馬が、ここでも通用すると思われて人気を集める。しかし、実は差し馬が不利で負けている。というのが関屋記念に多い小波乱決着につながっているにかもしれない。

今年のメンバーでは、ウインガニオン(重賞8着)、ショウナンアンセム(オープン特別1着)、エイシンティンクル(1600万1着)、ベルキャニオン(重賞6着)、ヤングマンパワー(重賞12着)、ロッカフラベイビー(重賞12着)となっており、逆転候補はこの中から探すといいだろう。人気がないようであれば、単勝だけを押さえておく作戦も有効に作用しそうだ。

クラス×着順 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
重賞×6着以下 10% 11% 17% 71% 55%
1600万×5着以内 20% 30% 30% 155% 69%
オープン特別×5着以内 4% 4% 17% 33% 70%
重賞×5着以内 0% 23% 27% 0% 64%
オープン特別×6着以下 0% 6% 11% 0% 29%
500万 0% 0% 100% 0% 350%
1600万×6着以下 0% 0% 0% 0% 0%
1000万 0% 0% 0% 0% 0%

※関屋記念 2008年以降の集計結果

[まとめ]上位人気を中心に、粘り強い先行馬を探せば…

これまでのデータをまとめると以下の通りだ。

人気:上位人気馬を信頼(1着:15倍目安、2着:20倍目安、3着:30倍目安)

年齢:4~5歳中心に。3歳馬は上位人気なら

枠順:外枠有利、3枠鬼門

性別:牝馬は5人気までなら

馬体重:460キロ以上を中心に(牝馬は470キロまで)

脚質:逃げ先行馬有利 前走:重賞負け、1600万・オープン勝ち馬

これらのデータを参考にすれば、かなりの絞り込みが可能になりそうだ。効率よく的中を目指そう。

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