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昨年は皐月賞を9番人気と低評価ながら勝利したアルアイン。古馬になった今年も、大阪杯で3着に入るなど、トップクラスの活躍を見せている馬である。
ディープインパクト産駒というと、末脚の鋭さが目立つ印象も、アルアインは皐月賞やセントライト記念など、タフな中山で崩れていない。一般的なディープインパクト産駒とは少しタイプの違う馬なのだろう。
今回は新たな鞍上として北村友一に白羽の矢が立った。同騎手は昨年から好調で、今年はサンデーレーシングからの依頼も多く受けており、そこでの成績を受けて、今回の騎乗につながったのではないだろうか。
このチャンスを生かすことができるのか? その騎乗に応えてアルアインは好走できるのか? あらゆる角度から分析していきたい。
目次
[騎手]テン乗りの北村友一は不慣れな中山を乗りこなせる?
中山芝2200mにおける北村友一騎手は、この表に名前がないように、騎乗機会がほとんどない騎手である。当然ながら勝率0%で、集計期間中の騎乗は、2017年のセントライト記念の1鞍のみだった。
それでも、そのセントライト記念では、6番人気だったスティッフェリオを4着に導いており、そこまで苦手意識があるとは考えにくい。むしろ、今年はここまで絶好調の成績をおさめており、その勢いを買ってみるのも手ではある。このチャンスを生かせるか、手綱さばきに注目しよう。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 15% | 28% | 30% | 97% | 54% |
6- 4- 2-26/38 | 16% | 26% | 32% | 121% | 87% |
5- 9- 4-22/40 | 13% | 35% | 45% | 46% | 76% |
4- 6- 1-11/22 | 18% | 46% | 50% | 152% | 120% |
4- 2- 1-22/29 | 14% | 21% | 24% | 78% | 65% |
3- 1- 4-19/27 | 11% | 15% | 30% | 68% | 121% |
2- 2- 7-33/44 | 5% | 9% | 25% | 49% | 80% |
2- 2- 0-26/30 | 7% | 13% | 13% | 39% | 49% |
2- 2- 0-12/16 | 13% | 25% | 25% | 105% | 81% |
2- 1- 1-21/25 | 8% | 12% | 16% | 28% | 29% |
2- 1- 0- 8/11 | 18% | 27% | 27% | 100% | 50% |
2- 1- 0- 0/ 3 | 67% | 100% | 100% | 226% | 163% |
2- 0- 0- 2/ 4 | 50% | 50% | 50% | 175% | 72% |
1- 4- 2- 6/13 | 8% | 39% | 54% | 15% | 95% |
1- 3- 3-11/18 | 6% | 22% | 39% | 33% | 102% |
1- 1- 3-16/21 | 5% | 10% | 24% | 9% | 77% |
1- 1- 2-23/27 | 4% | 7% | 15% | 26% | 33% |
1- 1- 2-22/26 | 4% | 8% | 15% | 30% | 28% |
1- 0- 2- 4/ 7 | 14% | 14% | 43% | 55% | 74% |
1- 0- 2-13/16 | 6% | 6% | 19% | 36% | 38% |
1- 0- 2- 1/ 4 | 25% | 25% | 75% | 122% | 185% |
1- 0- 1- 0/ 2 | 50% | 50% | 100% | 90% | 245% |
1- 0- 0- 1/ 2 | 50% | 50% | 50% | 160% | 75% |
1- 0- 0- 2/ 3 | 33% | 33% | 33% | 60% | 36% |
1- 0- 0- 1/ 2 | 50% | 50% | 50% | 280% | 90% |
1- 0- 0- 4/ 5 | 20% | 20% | 20% | 142% | 66% |
1- 0- 0- 4/ 5 | 20% | 20% | 20% | 104% | 40% |
1- 0- 0- 4/ 5 | 20% | 20% | 20% | 152% | 46% |
1- 0- 0- 3/ 4 | 25% | 25% | 25% | 80% | 30% |
0- 4- 3-31/38 | 0% | 11% | 18% | 0% | 56% |
※中山芝2200m 2015年以降の集計結果
[厩舎]近年は得意コースに変化
中山芝2200mにおける池江厩舎は勝率0%と勝てていないコースである。ただ、馬券圏内には多くの馬が走っており、2017年以降に限れば複勝率は80%と高い成績に変貌する。何か調教面での変化があったのか、今の池江厩舎なら侮れないと評価したい。
過去10年のオールカマーでも勝ち切れておらず未勝利である。ただし、馬券圏内には多くの馬が入れており、近年の傾向と合わせると、そろそろ結果を出してきてもおかしくないころではないだろうか。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 25% | 31% | 44% | 174% | 81% |
6- 4- 2-26/38 | 15% | 35% | 35% | 68% | 51% |
5- 9- 4-22/40 | 17% | 25% | 42% | 127% | 139% |
4- 6- 1-11/22 | 11% | 33% | 33% | 87% | 60% |
4- 2- 1-22/29 | 11% | 11% | 11% | 22% | 13% |
3- 1- 4-19/27 | 20% | 20% | 20% | 78% | 28% |
2- 2- 7-33/44 | 0% | 20% | 33% | 0% | 58% |
2- 2- 0-26/30 | 0% | 25% | 25% | 0% | 50% |
2- 2- 0-12/16 | 0% | 0% | 17% | 0% | 93% |
2- 1- 1-21/25 | 0% | 0% | 6% | 0% | 19% |
※中山芝2200m 2015年以降の集計結果
[血統]ディープインパクト産駒は善戦しているが…
オールカマー過去10年において、3着内に入った30頭中、29頭が父もしくは母父にサンデーサイレンス系か、父がロベルト系の血を持った馬だった。先週もこの条件を満たしたジェネラーレウーノが勝利し、条件を満たさないレイエンダは2着に敗れている。
中山芝2200mにおけるディープインパクト産駒は勝率12.7%で、勝利数でも2位に位置しているが、勝ち切っているのは条件戦ばかりが目立つ。
過去10年のオールカマーでは、2015年にショウナンパンドラが制しているものの、昨年もステファノスが1番人気で2着、2016年もサトノノブレスが2着、2013年の1番人気ダノンバラードも3着に敗れている。ディープインパクト産駒というだけで評価しないようにしたい。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 11% | 18% | 31% | 63% | 103% |
6- 4- 2-26/38 | 13% | 27% | 32% | 54% | 46% |
5- 9- 4-22/40 | 46% | 55% | 64% | 304% | 127% |
4- 6- 1-11/22 | 27% | 46% | 46% | 157% | 129% |
4- 2- 1-22/29 | 25% | 38% | 50% | 98% | 71% |
3- 1- 4-19/27 | 20% | 30% | 30% | 93% | 114% |
2- 2- 7-33/44 | 3% | 11% | 14% | 16% | 22% |
2- 2- 0-26/30 | 6% | 6% | 6% | 69% | 25% |
2- 2- 0-12/16 | 0% | 11% | 19% | 0% | 82% |
2- 1- 1-21/25 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
2- 1- 0- 8/11 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※中山芝2200m 2015年以降の集計結果
[脚質]磨かれつつある末脚
オールカマー過去10年の勝ち馬のうち7頭が、上がり3ハロンタイム3位以内の末脚を繰り出した馬だった。
アルアインと言えば、皐月賞を制した時のように、道中で動ける機動力が売りだったはず。しかし古馬になってからの今年は、上がり3ハロンタイム上位の末脚を繰り出して上位に入線してきていた。
デビュー時に518キロだった馬体重は、前々走の大阪杯時点で516キロと引き締まってきている。馬体が変わって、馬の適性も変わってきているようであれば、ここでも好走できる可能性が上がるだろう。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 10% | 20% | 31% | 82% | 80% |
6- 4- 2-26/38 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※オールカマー 2008年以降の集計結果
[前走]休み明けから動けるタイプ
オールカマー過去10年において、3着内に入った30頭中、28頭が前走で重賞競走に出走していた馬だった。勝ち馬に関しては、10頭のうち6頭が前走でG1レースに出走していた馬で、実績上位の馬が、人気に応えて結果を出すことが多い。前走G1組は、過去10年のうち5年でワンツーフィニッシュを決めているほど、信頼度が高い。
アルアインの前走は香港のクイーンエリザベス2世カップだった。結果は5着だったものの、初の遠征で、好走できていた部類でないだろうか。前々走の大阪杯でも世代トップの走りで3着を確保している。また、アルアインは休み明けから動ける馬。これまでも馬券圏外に敗れたことはなかった。フレッシュな状態でこそ良さが出る馬なら、ここでも好走してくる可能性は高い。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
6- 4- 2-26/38 | 0% | 0% | 10% | 0% | 55% |
5- 9- 4-22/40 | 4% | 9% | 17% | 83% | 53% |
4- 6- 1-11/22 | 7% | 7% | 19% | 22% | 42% |
4- 2- 1-22/29 | 23% | 50% | 54% | 112% | 107% |
※オールカマー 2008年以降の集計結果
[馬体重]大型馬不利な傾向と一致
オールカマー過去10年において、3着内に入った30頭中、25頭が馬体重500キロ未満の馬だった。勝ち馬に関しては過去10年で9頭がこのデータに該当しており、大型馬で勝利したのは2011年のアーネストリー(522キロ)のみとなっている。
アルアインの馬体重はデビューから一貫して500キロ以上をキープしており、オールカマーとの相性は悪い部類に入ってしまう。この影響を受けつつも、どこまで走れるのか注目して見てみたい。
0 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
6- 5- 1-28/40 | 9% | 15% | 24% | 75% | 63% |
6- 4- 2-26/38 | 3% | 11% | 13% | 3% | 35% |
※オールカマー 2008年以降の集計結果
[まとめ]直線に坂のあるタフな舞台では崩れていないが
ここまでのデータを振り返ってみると、騎手や馬体重データに不安の残る項目が揃った印象だ。それでも、戦歴を見てみると、中山や阪神では馬券圏内を外していない。東京や京都での成績がいまひとつである点を考えると、今年の大目標は有馬記念になるのだろうか。
データ分析からは、大崩れこそないが、勝ち切るためにはワンパンチ足りない印象と評価したい。