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ドバイシーマクラシックの取扱説明書

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こんにちは。編集部のJです。

今回はドバイシーマクラシックの基礎知識と馬券攻略のための傾向を見ていきましょう。ドバイシーマクラシックはメイダン競馬場の芝2410mで行われ、世界の競馬ではその年の2400m路線の幕明けになる一戦です。

その先にあるイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスSやフランスの凱旋門賞、さらにはジャパンカップへもつながっていく可能性があるレースです。

メイダン競馬場の芝コースは一周が2400m。東京競馬場でAコースを使用した時の一周の距離が2083.1mなので、それよりひと回り大きいということになります。

ちなみに、ドバイシーマクラシックが2410mという中途半端な距離になったのも、メイダン競馬場の芝コース一周の距離と関係があります。2400m丁度にしてしまうと、スタート地点とゴール地点が一緒になってしまい、いざレースがスタートしてすぐにゲートを移動させなければならない時に、そこにゴール板があっては邪魔になってしまうからです。

ドバイシーマクラシックの基礎知識

ドバイシーマクラシックの概要から見ていきましょう。

ドバイシーマクラシックの歴史

ドバイシーマクラシックは、ドバイワールドカップから遅れること2年。1998年にドバイターフクラシックのレース名でスタートを切りました。ナドアルシバ競馬場の芝2400mで行われた第一回目の賞金総額は25万ドルで、当時はまだドバイワールドカップの1/16しかありませんでした。

第二回目に賞金総額が50万ドルに上がり、G3になった第三回の00年には、賞金総額が一気に200万ドルへアップしました。

日本のステイゴールドが優勝した01年にG2になると、レース名も今のドバイシーマクラシックに変更されます。翌02年にはドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)、ドバイゴールデンシャヒーンとともにG1に昇格を果たしました。

06年に賞金総額が500万ドルになり、10年からはメイダン競馬場の芝2410mで行われています。さらに2015年に賞金総額が100万ドル上乗せされて、600万ドルになりました。

ドバイシーマクラシックの賞金

2018年のドバイシーマクラシックの賞金総額は、600万ドル。およそ6憶6000万円です。優勝賞金は360万ドルで、およそ4憶円になります。これはドバイターフと並んでUAEでは、ドバイワールドカップに次ぐ2番目に賞金が高いレースです。

ちなみに、日本の最高賞金はジャパンカップと有馬記念の賞金総額6憶4800万円。優勝賞金は3憶円です。

ドバイシーマクラシックの観客数

ドバイシーマクラシックを含むドバイシーワールドカップデーが開催された日のメイダン競馬場の観客数は、2017年がおよそ6万人。11年にはおよそ8万1000人の観客数を記録しています。

ドバイシーマクラシックのレコード

ドバイシーマクラシックのレコードタイムは、2016年にポストポンドがつくった2分26秒97です。ナドアルシバ競馬場の芝2400mだった時のレコードは2008年にサンクラシークがつくった2分27秒45でしたので、ナドアルシバ競馬場だった時を含めてもベストタイムになります。

メイダン競馬場の芝2410mのコースレコードは、2018年にホークビルがドバイシティオブゴールド(G2)で記録した2分26秒85です。

ドバイシーマクラシックの一次登録について

ドバイシーマクラシックデーの一次登録の締め切りの時期は、毎年1月中旬。一次登録の登録料は無料です。

仮に一次登録が締め切られた後でも、3回に分けて追加登録を受け付けていて、2月中旬までは賞金総額の0.1%(2018年のドバイシーマクラシックの場合は、6000ドル=およそ66万円)、3月中旬までは賞金総額の1%(同6万ドル=およそ660万円)、直前のレース1週間前までが賞金総額の10%(同60万ドル=およそ6600万円)で追加登録が可能です。

ドバイシーマクラシックの出走条件とは!?

ドバイシーマクラシックの出走条件は、北半球産が4歳以上。南半球産は3歳以上が出走できます。セン馬も出走は可能です。

登録馬の中から招待馬が選出されて、招待を受諾した馬が出走可能になります。フルゲートは16頭です。

ドバイシーマクラシックの遠征費用

ドバイシーマクラシックを含めたドバイワールドカップデーの諸競走では、出走馬の輸送費と関係者の渡航費をドバイレーシングクラブが負担をしてくれます。高額の賞金に加えて、遠征費も負担してくれるので、日本馬にとっては格好の海外遠征先と言えそうです。

ドバイシーマクラシックの日本馬の挑戦歴史

日本馬によるドバイシーマクラシックの挑戦は、重賞になった2000年のゴーイングスズカが初めて出走して、結果は5着でした。

それでも、翌年に日本馬の初勝利が達成されます。G3からG2に格上げされたこの年に挑戦したのは、ステイゴールド。武豊騎手を背に、前年覇者ファンタスティックライトとのゴール前の激しい競り合いを制して、栄冠を手にしました。これが日本馬にとってのドバイでの最初の勝利でもありました。

05年にハーツクライが日本馬2頭目の優勝馬になりました。前年の有馬記念でディープインパクトの快進撃をストップさせたハーツクライは、ドバイシーマクラシックでは初めてになる逃げる競馬を見せて、直線では後ろを引き離して4馬身1/4の着差で優勝。レース史上最大着差での完勝でした。

その後もドバイシーマクラシックでは多くの日本馬が活躍を見せます。10年にはブエナビスタが挑み、ダーレミをつかまえきれなかったものの2着。13年にもジェンティルドンナが2着に入っています。

ジェンティルドンナは14年も二年連続で出走。直線で包まれるシーンがありましたが、外に立て直してからは本来の鋭い伸び脚で、前年の雪辱を果たしました。

15年はワンアンドオンリーが3着、3頭が出走した16年は勝利できなかったものの、ドゥラメンテが2着、ラストインパクトが3着、ワンアンドオンリーが5着に入って、3頭すべてが5着以内を確保しました。

また、日本馬ではありませんが、08年には日本産馬フジキセキを父に持つ南アフリカのサンクラシークが優勝しています。

ドバイシーマクラシックの攻略情報

ここからは、ドバイシーマクラシックの馬券攻略ポイントを探っていきましょう。

ただし、ドバイのあるUAEでは宗教上の理由から賭博が禁止されているため、馬券の発売は行われていません。したがって、人気などのデータは、イギリスのものを参考にしました。(2017年以降は日本の海外馬券を参考。)

ドバイシーマクラシックは荒れやすい!?ドバイSCのレース波乱度

2018~2009年の過去10年における1~3着までの人気を見てみましょう。

1着 2着 3着
2018 5人気 6人気 1人気
2017 3人気 5人気 1人気
2016 1人気 3人気 7人気
2015 5人気 2人気 6人気
2014 2人気 4人気 15人気
2013 2人気 1人気 11人気
2012 2人気 1人気 9人気
2011 1人気 4人気 9人気
2010 5人気 1人気 1人気
2009 7人気 7人気 3人気

過去10年で1番人気は2勝2着3回、2番人気が3勝2着1回と人気上位が安定して連対しています。また、5番人気が3勝2着1回で健闘をみせています。

3着には人気薄がくる年があり、中でも12~14年は最低人気(12年は9番人気が2頭)が飛び込んでいます。三連系の馬券を狙うならば、人気サイドからでも高配当が望めるかもしれません。

ドバイシーマクラシックの斤量の決め方・有利な斤量は!?

ドバイシーマクラシックの斤量は馬齢定量です。北半球産は4歳以上、南半球産は3歳以上が出走可能で、セン馬を含めて性別による出走制限はありません。斤量は北半球産5歳以上と南半球産4歳以上の牡馬が57キロ、北半球産4歳牡馬が56.5キロ、南半球産3歳牡馬が53キロ。牝馬はそれぞれ2キロ軽くなります。

次に2018~2009年の過去10年における1~3着までの性齢を見てみましょう。

1着 2着 3着
2018 牡5 牡5 牡5
2017 牡5 牝4 牡6
2016 牡5 牡4 牡6
2015 牝4 牡5 牡4
2014 牝4 セ8 牝5
2013 牡6 牝4 牡4
2012 セ6 牡5 牡6
2011 牡4 牡5 牡5
2010 牝4 牝5 牡6
2009 牡5 牡5 セ6

過去10年で3着以内に入った年齢は4歳が勝ち馬4頭を含む9頭、5歳が勝ち馬4頭を含む13頭、6歳が勝ち馬2頭を含む7頭、7歳以上が1頭。

特に注目したいのは、牝馬の活躍が顕著なことです。ドバイワールドカップでは過去10年で3着以内に入った牝馬がゼロだったのに対して、ドバイシーマクラシックは過去10年で1着3回、2着3回、3着1回という好成績を残しています。

ちなみに、世界を代表する芝2400mのレースでも、凱旋門賞が2018~09年の過去10年で牝馬が7勝、ジャパンカップでも2017~08年の過去10年で牝馬が5勝という好成績です。この距離での牝馬の活躍は世界的な流れなのかもしれません。

ドバイシーマクラシックで有利な脚質は!?

2018~2009年におけるドバイシーマクラシック優勝馬のラスト400mでのポジションは、

・1~3番手…6勝

・4~6番手…3勝

・7~9番手…1勝

・10番手以下…0勝

メイダン競馬場の芝コースは、ラストの直線が450mあって、上記に記したラスト400m地点は直線を向いてすぐ。各馬がここからスパートをかける勝負どころとも言えるでしょう。

直線が平坦だということもあって、データのとおり先行馬が有利です。直線だけで後方から逆転劇を演じるのは至難の業となっています。ただし、単純な逃げ切りは過去10年で2018年にホークビルが成功した1回のみ。その年の中間地点(1200m)の通過タイムはメイダン競馬場で行われた過去9年で一番遅いタイム1分19秒05でした。先行有利の傾向でも逃げ

ドバイシーマクラシックで内枠・外枠のどちらが有利!?

こちらはドバイシーマクラシックがメイダン競馬場で行われるようになった2010年からの枠ごとの成績です。

1着 2着 3着
1 0回 0回 1回
2 2回 0回 0回
3 0回 0回 0回
4 0回 2回 1回
5 0回 2回 0回
6 1回 1回 2回
7 2回 0回 3回
8 2回 1回 0回
9 0回 1回 1回
10 0回 1回 0回
11 0回 0回 0回
12 1回 0回 0回
13 0回 0回 1回
14 1回 0回 0回
15 0回 1回 0回
16 0回 0回 0回

メイダン競馬場に替わって9回しか行われていないこともあり、データに極端な偏りは見られません。表を見る限りでは、6~8番の真ん中あたりの枠が好成績をあげていますが、その6~8番の馬が勝った5回のうち、3回は出走頭数が10頭以下でした。

表からだけでは読み取ることが難しいものの、決して外枠が不利という訳ではないようです。

日本馬のドバイシーマクラシックでの相性は?

日本馬は2018年までにのべ20頭が出走して、ステイゴールド、ハーツクライ、ジェンティルドンナが優勝して3勝。2着が3回、3着も2回あります。

3着以内の複勝率ならば、40%という数字ですから、日本馬にとって相性のいいレースと言えるでしょう。

のべ20頭をG1馬とそれ以外に分けてみると、出走時点ですでにG1を勝っていた日本馬は、のべ11頭で2勝、2着3回、3着1回。G1未勝利馬はのべ9頭でステイゴールドの1勝とラストインパクトによる3着が1度あるだけです。「さすがG1馬」と言った結果を残しています。

ドバイシーマクラシックに強い国とは!?

ドバイシーマクラシックは、2018年までに21回行われて、最も多く勝利しているのがイギリスの7勝です。地元UAEが2番目に多い5勝で、日本はフランスとともに3勝で3番目。以下にアイルランド、南アフリカ、香港が1勝で続いています。

メイダン競馬場に替わってからのトップも、イギリスで、9回のうち3回で優勝しています。その中でも注目は、イギリスのJ.ゴスデン調教師。メイダン競馬場に替わってからドバイシーマクラシックへは、10年にダーレミ、17年にジャックホブスを出走させて、どちらも勝利を手にしています。

国別のこれまでの出走頭数は多い順も見ておくと、UAEが74頭、イギリスが54頭、フランスが24頭、南アフリカが21頭、日本が20頭となっています。優勝回数を出走頭数で割った勝率を計算すると、日本が15%で1位。この数字からも日本馬のこのレースでの相性の良さがわかります。

以下、勝率が高いのはイギリス(13%)、フランス(12.5%)で、出頭頭数が最も多いUAEは、勝率6.6%で上位三ヶ国からは水をあけられているのです。

まとめ 人気馬の信頼度が高め!牝馬有利の傾向にも注目

過去の成績からは、日本馬の好走例が多く、人気馬の連対率も高いことから、単勝や馬連ではオッズが低くても買い目を絞って手堅く的中を狙うのが良さそうです。

3着馬には波乱の要素がありそうなので、一発を狙うなら人気薄を絡めた三連複、三連単で攻めてみると、意外な高配当に射止めるチャンスがあるかもしれません。

連対馬の馬齢は4歳と5歳の活躍が目立ちますが、6歳も無視はできません。さらに注意が必要なのは牝馬です。18年からの過去10年で3勝を含む7頭が3着以内に入っているので、敢えて牝馬を馬券の軸にすえる手もありそうです。

脚質は先行馬が有利であるものの、単純な逃げ切りは難しくなっています。後方から直線だけで追い込むという戦法も、近年は実績がなく割引が必要でしょう。枠順はデータに大きな偏りがなく、さほど気にしなくてもよさそうです。

調教国では、良績を残している日本はもちろんのこと、イギリス、フランス、アイルランドのヨーロッパ組も要チェック。UAEは歴代二位の優勝馬を出しているものの、地元なだけに出走頭数も多くなってしまうので、注意が必要です。

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