競馬データ分析

中山ダート2400mを徹底解剖

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競馬予想大学編集部
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こんにちは。編集部のUです。

今回はタイトルのとおり中山ダート2400mの傾向を徹底的に分析したいと思います。まずは、コースの特徴から整理していきましょう。なお、データ集計期間は2010年1月1日~2018年12月17日としています。

中山ダート2400mの特徴

コースの概要

向正面の中間地点からスタートし、全周にわたって高低差4.4mの起伏のある中山ダートを一周半走り切る砂の長丁場。くどくど説明するまでもなくスタミナがモノを言う舞台設定になっています。

[ミニ] レコード・平均タイム[/ミニ]

中山ダート2400mのレコードは1983年の成田特別でピーチシャダイがマークした2分28秒8です。これはキヨヒダカによるダート1800mのレコードと同じ日に更新されており、未だに破られていない記録です。

なお、集計期間中の平均タイムは2分38秒2、平均上がり3ハロンタイムは38秒9です。

[ミニ] クラス別タイム・平均ラップ[/ミニ]

(クラス別タイムとラップタイムの表が入る)

現在このコースで行われているのは古馬500万下と1000万下のみ。

クラス別タイムは500万下が2分37秒63で1000万下が2分35秒50です。

中山ダート2400mの平均ラップは13.17-12.03-12.90-13.02-13.65-14.01-13.64-12.75-12.49-12.67-12.75-13.42となっています。この距離のレースなので例外なくバテ合いの消耗戦となります。

[ミニ] 上位人気の成績・馬券種別平均配当・三連複万馬券率[/ミニ]

1番人気は勝率30%、連対率43%、複勝率56%と平均以下の数字です。その一方で2番人気が勝率22%、連対率43%、複勝率56%と平均以上の好成績です。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 43% 56% 79% 76%
2番人気 22% 43% 56% 100% 95%
3番人気 10% 25% 37% 48% 73%
4番人気 11% 23% 36% 92% 85%
5番人気 10% 22% 30% 99% 93%

※上位人気の成績2010年以降の集計結果

続いては馬券種別のデータです。単勝の平均配当は1012円。対象73レース中37レースが500円未満、55レースが1000円未満の配当であり、1000円から2000円が10レース、単勝万馬券は1レースのみでした。

馬連の平均配当は6438円で、1000円以上~5000円未満の範囲が73レース中39レース。

平均配当が4万2424円である3連複では1000円以上5000円未満の配当が27レース、シェアにして37.0%で最多です。万馬券配当は28レース、シェアにして38.3%と波乱も期待できます。

3連単配当は1万円未満が16レースでシェア21.9%、1万円以上5万円未満が28レースでシェア38.4%です。なお100万馬券の出現は2レース。総数の割には多い印象です。

(馬券種別平均配当の表が入る)

中山ダート2400mのデータ・傾向

枠別成績

[ミニ] 有利な枠、不利な枠[/ミニ]

中山ダート2400mの枠別成績を見ていきましょう。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 11% 14% 21% 110% 151%
2枠 7% 13% 18% 81% 58%
3枠 5% 11% 17% 52% 53%
4枠 10% 21% 30% 135% 98%
5枠 6% 14% 22% 119% 79%
6枠 10% 15% 21% 37% 59%
7枠 10% 19% 30% 80% 108%
8枠 5% 16% 25% 31% 108%

※中山ダート2400mの枠順別成績2010年以降の集計結果

サンプルが少ない中で目立つのは1枠の勝率の高さと、7枠の連対率、複勝率の高さ。ただし、内外の差に一貫した傾向があるとは言いにくく、馬自身の適性の方が重要でしょう。

脚質別成績

[ミニ] 有利な脚質・不利な脚質[/ミニ]

次に脚質別の有利、不利を見ます。

脚質上り 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
平地・逃げ 12% 29% 48% 107% 173%
平地・先行 17% 31% 46% 157% 191%
平地・中団 6% 11% 15% 78% 49%
平地・後方 0% 1% 3% 1% 17%
平地・マクリ 20% 35% 50% 61% 137%

※中山ダート2400mの脚質別成績2010年以降の集計結果

逃げた馬の複勝率48%はまずまずですが、勝率12%はダート戦としては低い水準です。

「先行」の勝率17%、連対率31%がトップ。複勝率46%も逃げと比べてそん色がないので、最も有利な脚質と言えるでしょう。

「中団」の勝率5.5%、複勝率15%は1800mよりも高い水準です。一方、「後方」ではほとんど届いていません。

前走距離別成績

前走距離別成績では、同距離が勝率10%、複勝率25%、距離延長が勝率7%、複勝率23%、距離短縮が勝率7%、複勝率24%となっています。

距離短縮・距離延長と比べて同距離を走ってきた馬が有利と言えそうです。

同距離の前走コースの過半数が同じ中山ダート2400mで、勝率9%、連対率17%、複勝率22%。どの場を走っていた場合でもある程度期待できます。

重・不良馬場になった時の注意点

まずデータ対象の73レース中、重馬場での施行は10レース、不良馬場は3レースでした。重・不良馬場時を合算して見ていくと、1番人気の勝率は23%、複勝率が61%であり、複勝率こそ良馬場と比べて大差がないものの、勝率は大幅に下がります。

対して、2番人気は勝率39%、複勝率77%。2番人気による逆転が増えています。

また、枠順別成績の偏りが特に顕著になっています。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 20% 20% 27% 63% 36%
2枠 13% 13% 13% 61% 22%
3枠 12% 18% 35% 130% 131%
4枠 10% 20% 25% 127% 76%
5枠 9% 23% 23% 70% 62%
6枠 0% 5% 18% 0% 40%
7枠 4% 21% 33% 20% 198%
8枠 4% 12% 19% 35% 61%

※中山ダート2400m2010年以降の集計結果

道悪では内枠の好走率が高くなっています。

中山ダート2400mの馬券に生かせる前走コース別データ

前走好走馬の前走コース別成績

まずは前走好走馬(1~3着)の前走コース別成績を見てみましょう。

前走コース 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
東京・ダ2100 12% 32% 49% 36% 91%
中山・ダ2400 8% 18% 27% 24% 39%
小倉・ダ2400 20% 20% 40% 76% 68%
新潟・ダ1800 33% 33% 44% 101% 64%
中山・ダ1800 18% 27% 36% 57% 63%
中京・ダ1900 20% 20% 20% 96% 37%
中山・ダ2500 6% 22% 33% 13% 46%
札幌・ダ2400 17% 33% 33% 75% 53%
阪神・ダ2000 33% 67% 67% 203% 166%
東京・ダ2400 20% 20% 40% 48% 72%

※中山ダ2400mの2010年以降の集計結果

最も総数の多い東京ダ2100mは複勝率・複勝回収率こそ優秀ですが、勝率が低い点は注意しましょう。

好成績は阪神ダ2000mの好走馬。好走率はもちろん、回収率の面も申し分なしです。

同じ中山ダートでも2500mの好走馬は凡走するケースが多いので割引が必要です。

前走凡走馬の前走コース別成績

続いては前走凡走馬(6着以下)の前走コース別成績です。

前走コース 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
中山・ダ2400 8% 13% 16% 140% 68%
東京・ダ2100 6% 8% 18% 46% 75%
中山・ダ1800 4% 8% 17% 52% 125%
小倉・ダ1700 13% 19% 38% 740% 281%
東京・ダ1600 13% 13% 13% 154% 40%
新潟・ダ1800 3% 13% 27% 58% 86%
中山・ダ2500 5% 14% 23% 22% 482%
中京・ダ1900 7% 20% 27% 220% 132%
東京・ダ2400 8% 25% 25% 100% 187%
札幌・芝2600 20% 40% 60% 62% 190%

※中山ダ2400mの2010年以降の集計結果

前走好走と比べて前走凡走の方が回収率の面で派手な数字が並んでいます。一貫した法則性は乏しいですが、とどのつまり、前走着順が良いことに、あまり価値がないと言えるでしょう。

まとめ

3連複平均配当が示すように一筋縄ではいかないコース。その実は前走好走がアテにならないことが主な理由でしょう。

あくまで、今回の条件に合うかどうかが重要です。人気に惑わされず、丁寧な精査が好配当を掴むヒントとなるでしょう。

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