レース見解

JBCスプリント2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

11月4日(日)に京都競馬場では第18回JBCクラシック(Jpn1)が行われる。

18回目にして、初めて中央場所での開催となる今年のJBCスプリントは、ダート1200mが舞台となった。

歴代の勝ち馬には、サウスヴィグラスやエスポワールシチーなどが名を連ねているが、JBCクラシックと異なり連覇したのは2005-2006年のブルーコンコルドのみ。2009年と2011年をスーニが制しているものの、基本的には前年とは違う馬が勝つと考えていいだろう。

今年はプロキオンステークスを勝利したマテラスカイや、それを前走で破ったキタサンミカヅキなど、全部で19頭がエントリーしている。芝路線から挑むセイウンコウセイやナックビーナスにも注目だ。

第7回に勝利したフジノウェーブ以来の地方馬勝利はあるのか?あらゆる角度からJBCスプリントを解析していく。

※JBCスプリントにおけるデータ分析は、同じ舞台かつ10月ならびに11月に行われたオープン特別競走2012年以降を参考に行っている。予めご了承いただきたい。

[人気]1~3番人気が馬券に絡む確率は90%

2012年以降、10月ならびに11月に京都ダ1200mで行われたオープン特別競走において、馬券圏内に入った32頭中、半数の16頭が1~3番人気の支持を受けていた馬だった。

馬券に絡まなかった1~3番人気は、1度のみで、他の9鞍については必ず1頭が馬券に絡んでいる。また、勝ち馬に関しても10鞍中8鞍が1~3番人気馬で、アタマは固い決着になることが多い。このデータ集計内容にはハンデ戦も含まれており、それでもこのような決着になるのだから信頼度は高いと言っていいだろう。

今年のメンバーでは、プロキオンステークス勝ち馬のマテラスカイが1番人気になるのだろうか。それを前走の東京盃で破ったキタサンミカヅキも1番人気を争う立場になるだろう。それを追うのはレッツゴードンキやグレイスフルリープも上位争うが予想される。このなかには、馬券に絡む馬がいる可能性が高いと考えていいのではないだろうか。

下位人気では、5番人気以下になると、連対率が大きく下がる。上位人気を中心に、あってもヒモ荒れくらいに考えるのが妥当と言えそうだ。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 50% 60% 72% 79%
2番人気 30% 30% 40% 150% 54%
3番人気 20% 50% 60% 143% 126%
4番人気 0% 20% 30% 0% 93%
5番人気 10% 10% 10% 89% 14%
6番人気 0% 0% 10% 0% 18%
7番人気 0% 10% 50% 0% 194%
8番人気 0% 0% 0% 0% 0%
9番人気 0% 20% 20% 0% 125%
10番人気 0% 0% 20% 0% 106%
11番人気 0% 0% 0% 0% 0%
12番人気 10% 10% 10% 468% 88%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%
16番人気 0% 0% 13% 0% 400%
17番人気 0% 0% 0% 0% 0%
18番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~3人気 27% 43% 53% 121% 86%

※京都ダ1200mで10月もしくは11月に行われたOP特別 2012年以降の集計結果

[年齢]4~6歳馬を中心に

2012年以降、10月ならびに11月に京都ダ1200mで行われたオープン特別競走において、馬券圏内に入った32頭中、半数をこえる26頭が4~6歳馬だった。

まず、今年は出走馬がいないものの、3歳馬が不振傾向。4歳馬に関しても、勝率こそ高くなっているが、馬券に絡んだ数としては5歳馬の半分以下だ。5歳馬が11頭、6歳馬が10頭という内訳になっており、中心はこの中から選ぶといいだろう。

7歳以上は回収率が100%を超えているものの、好走率は限りなく低い。3着欄に多少入れる程度に収めると効率が良さそうだ。

今年のメンバーでは、大半が4~6歳馬に該当しているものの、人気の予想されるキタサンミカヅキは8歳馬。その他にも、キングズガードやネロ、グレイスフルリープ、ニシケンモノノフといったあたりが7歳以上の高齢馬に該当している。マテラスカイやサクセスエナジー、ウインムートといった若い順に馬券を組み立てていくと良さそうである。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 0% 0% 0% 0% 0%
4歳 23% 31% 39% 90% 77%
5歳 5% 16% 19% 28% 61%
6歳 7% 12% 24% 42% 60%
7歳以上 3% 5% 15% 120% 131%

※京都ダ1200mで10月もしくは11月に行われたOP特別 2012年以降の集計結果

[間隔]中8週以内が目安

2012年以降、10月ならびに11月に京都ダ1200mで行われたオープン特別競走において、馬券圏内に入った32頭中、25頭が中1~8週以内の馬だった。

中9週以上間隔の空いた馬は、単勝回収率はわずかに4%となっており、ぶっつけ本番は結果が出ていない。前哨戦で一叩きされたステップを踏んでいる馬が有利なコースと言えるだろう。

今年のメンバーでは、ニシケンモノノフが北海道スプリントからの参戦で間隔が空いている。岩手のラブバレットについても、クラスターカップからの参戦だと中10週と間隔が空いてしまう。それ以外の馬に関しては、条件を満たせており、問題ないと考えていいだろう。

レース間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
連闘 0% 0% 0% 0% 0%
中1週 10% 10% 17% 193% 149%
中2週 0% 0% 20% 0% 32%
中3週 11% 22% 22% 45% 45%
中4~8週 8% 17% 26% 43% 82%
中9~24週 3% 10% 18% 4% 44%
中25週以上 0% 0% 0% 0% 0%
中1~4週 8% 14% 20% 101% 93%

※京都ダ1200mで10月もしくは11月に行われたOP特別 2012年以降の集計結果

[馬体重]軽すぎず、重すぎず

2012年以降、10月ならびに11月に京都ダ1200mで行われたオープン特別競走において、馬券圏内に入った32頭中、17頭が500キロから538キロの大型馬だった。

連対圏内に走っている馬に関しては、460キロ以上あればいいものの、この500キロ~538キロゾーンの良績が目立つ。それでも540キロを超えるような馬については結果が出ておらず、大きければいいというわけではないことも合わせて覚えておきたい。あくまで中心と考えるべきだろう。

今年のメンバーでは、キタサンミカヅキ、グレイスフルリープ、コウエイエンブレム、サクセスエナジー、スマートアヴァロン、セイウンコウセイ、テーオーヘリオス、ナックビーナス、ニシケンモノノフ、マテラスカイ、モーニンがこの好走ゾーンに該当している。ただし、グレイスフルリープに関しては前走が536キロだったので、増えて540キロになっていないかどうかは、当日必ず確認するようにしたい。多くの馬が好走ゾーンに該当するため、馬体重データは一部の馬を除けば、どの馬も問題ないと考えていいだろう。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 0% 0% 0% 0% 0%
440~459kg 0% 0% 20% 0% 80%
460~479kg 3% 13% 28% 19% 183%
480~499kg 0% 2% 10% 0% 18%
500~519kg 10% 20% 25% 37% 78%
520~539kg 26% 37% 37% 374% 98%
540kg~ 0% 0% 0% 0% 0%
500~538kg 15% 25% 29% 145% 84%

※京都ダ1200mで10月もしくは11月に行われたOP特別 2012年以降の集計結果

[前走距離]前走と同距離の馬が有利

2012年以降、10月ならびに11月に京都ダ1200mで行われたオープン特別競走において、馬券圏内に入った32頭中、約半数の15頭が前走も1200m戦を使われていた馬だった。

距離延長馬、1800m以上だった馬は今回のメンバーに含まれないため割愛するが、1600m戦からも馬券に絡む馬は出ていない。マイルチャンピオンシップ南部杯から挑むノボバカラだけは軽視する形でいいだろう。

1200m戦は王道ルートと考えられるため、中心はここから。多くの馬が該当しているが、これは仕方ない。いっぽう、1400m戦だった馬は、複勝率では同等の数値を出せており、どちらかというと相手向き。オーバルスプリントを勝ってここに挑むノブワイルドは、アタマまではなさそうである。

前走平地距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1200m 10% 18% 22% 55% 65%
1400m 5% 11% 23% 77% 108%
1600m 0% 0% 0% 0% 0%

※京都ダ1200mで10月もしくは11月に行われたOP特別 2012年以降の集計結果

[まとめ]上位人気からヒモ荒れ狙い

ここまでのデータをまとめていこう。

人気:1~3番人気が強い

年齢:4~6歳馬 7歳以上は軽視

レース間隔:中8週以内を目安に

馬体重:重すぎず軽すぎず 今年はほとんどのメンバーが合格

前走距離:前走と同距離組を中心

上位人気が予想される馬に、高齢馬が多く、人気と年齢で絞れば意外と簡単に候補を選ぶことができるだろう。それでも上位人気馬は堅実に走るコースだけに、過度な穴狙いは禁物。上位人気から、データを満たせる馬を中心に空いても少ない点数で挑みたい。あってもヒモで少し荒れるくらいというスタンスがベターだ。

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