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今年のラジオNIKKEI賞に2戦2勝の無敗で挑むフィエールマンが人気に支持されそうだ。前走の山藤賞では2着以下をまったく相手にせず、最後は手綱を緩める完勝ぶりを披露。際立ったレース内容からも1番人気になる可能性が高い馬だろう。ただ、山藤賞の2着以下がその後のレースで未勝利とメンバーレベルには疑問符が付く。
・山藤賞1着馬フィエールマン→次走??
・山藤賞2着馬ニシノベースマン→次走500万下10着
・山藤賞3着馬トーセンスーリヤ→次走500万下10着
山藤賞のレース内容を評価し、更なる伸びしろに期待するか、メンバーレベルの低さから軽視するのか。データを紐解くと乗り越えなければならない厳しいデータも見つかった。しかしながら追い風になるデータも多数揃っており、好走への期待も高まる。
フィエールマンの前に立ちはだかる2つのマイナスデータとは?前走が500万条件だった馬の評価は?厩舎、血統、騎手やローテーションなど7つの項目でフィエールマンを分析していこう。
目次
[厩舎]手塚厩舎、福島での成績は?マイナスにはならないが…
まずは今回出走予定の厩舎別に福島芝1800mの成績を見てみよう。結果が出ている厩舎と、そうでない厩舎はおよそ半々といった成績になっている。フィエールマンの所属する手塚厩舎もマイナスになるようなデータではなさそうだ。ただ、強調できる成績でもないため、この項目による加点はできない。といったところだろう。関東では有力馬を多く抱える厩舎だけに配当妙味も期待できない。人気を背負い、結果を出せるか手塚調教師の手腕が試される戦いになりそうだ。
調教師 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
(美)堀井雅広 | 22% | 28% | 50% | 260% | 156% |
(美)宗像義忠 | 18% | 18% | 32% | 179% | 74% |
(美)萩原清 | 20% | 50% | 60% | 86% | 112% |
(美)手塚貴久 | 13% | 20% | 20% | 59% | 36% |
(美)木村哲也 | 15% | 15% | 23% | 43% | 30% |
(栗)奥村豊 | 33% | 33% | 33% | 340% | 90% |
(栗)高橋義忠 | 0% | 22% | 44% | 0% | 321% |
(美)奥村武 | 0% | 11% | 11% | 0% | 35% |
(美)栗田徹 | 0% | 8% | 8% | 0% | 153% |
(美)金成貴史 | 0% | 0% | 8% | 0% | 44% |
(栗)杉山晴紀 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※2015年以降の集計結果
[血統]ディープインパクト産駒は勝利数トップで好評価
今回の出走馬の父を比較するとディープインパクト産駒は勝利数でトップの成績になっている。レース分析でも触れたが、ディープインパクト産駒は過去10年で4勝を挙げている相性の良い血統だ。そんなディープインパクト産駒も競馬場別に見ると福島は苦手の部類に入ってしまう。福島競馬場は得意ではないが、福島芝1800mに限れば相性が良いコース。レースとの相性も良いのだからここは素直にディープインパクト産駒を信頼して良いだろう。今年は唯一のディープインパクト産駒になる点も魅力だ。
種牡馬 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 12% | 24% | 32% | 87% | 75% |
マンハッタンカフェ | 13% | 17% | 22% | 46% | 33% |
ハービンジャー | 6% | 10% | 24% | 22% | 63% |
ダノンシャンティ | 23% | 39% | 39% | 203% | 107% |
ゼンノロブロイ | 5% | 14% | 19% | 24% | 46% |
ヴィクトワールピサ | 11% | 21% | 26% | 200% | 71% |
ブレイクランアウト | 25% | 50% | 75% | 350% | 307% |
ディープブリランテ | 8% | 17% | 17% | 36% | 116% |
ノヴェリスト | 17% | 33% | 33% | 31% | 58% |
エイシンフラッシュ | 11% | 11% | 22% | 30% | 30% |
バゴ | 0% | 9% | 18% | 0% | 61% |
カンパニー | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※2015年以降の集計結果
競馬場 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 17% | 25% | 35% | 95% | 76% |
函館 | 9% | 20% | 29% | 68% | 74% |
福島 | 10% | 21% | 28% | 86% | 83% |
新潟 | 11% | 23% | 34% | 71% | 98% |
東京 | 13% | 24% | 35% | 56% | 81% |
中山 | 14% | 23% | 33% | 78% | 67% |
中京 | 10% | 24% | 34% | 52% | 69% |
京都 | 13% | 25% | 36% | 61% | 68% |
阪神 | 14% | 25% | 35% | 75% | 74% |
小倉 | 9% | 23% | 30% | 53% | 68% |
※2015年以降の集計結果
[騎手]好調の石橋騎手、福島は得意だが…
昨年は自身のキャリアハイ成績を残した好調の石橋騎手。今年も好調で昨年を上回るペースで上半期を終えている。石橋騎手の成績を競馬場別に見ると複勝率30%で福島競馬場がトップとなっており、新潟と並んで福島は得意競馬場と言って良いだろう。
場所 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
函館 | 0% | 0% | 11% | 0% | 26% |
福島 | 8% | 19% | 30% | 53% | 102% |
新潟 | 13% | 20% | 30% | 82% | 66% |
東京 | 8% | 15% | 22% | 45% | 82% |
中山 | 8% | 14% | 21% | 47% | 67% |
中京 | 8% | 15% | 27% | 29% | 79% |
京都 | 4% | 8% | 20% | 15% | 113% |
阪神 | 7% | 14% | 17% | 20% | 39% |
小倉 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※2015年以降の集計結果
ただ、このデータを細かく見てみると大きな問題を抱えていたことが判明してしまう。福島を芝コース別に成績比較すると1800m戦が最も苦手であることがわかった。好走の多くを他のコースで稼いでいたとなるとマイナスデータになるのではないだろうか。これがフィエールマンに立ちはだかる1つ目の壁だ。
コース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
福島・芝1200 | 11% | 16% | 27% | 93% | 63% |
福島・芝1800 | 6% | 14% | 25% | 27% | 148% |
福島・芝2000 | 6% | 22% | 38% | 18% | 104% |
福島・芝2600 | 13% | 38% | 38% | 63% | 88% |
※2015年以降の集計結果
まったくダメかというと石橋騎手も進化を続けており、ここ5年で福島競馬場の成績は上昇中と頼もしいデータも出ている。山藤賞で勝利した中山芝1800mも福島芝1800mと同等の成績ながら前走では勝利しており、馬の能力を信じて乗ればおのずと結果はついてくることだろう。今の石橋騎手なら突破してくれると信じたいデータになりそうだ。
年 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
2017年 | 12% | 22% | 35% | 71% | 84% |
2016年 | 5% | 15% | 29% | 52% | 84% |
2015年 | 4% | 11% | 24% | 31% | 136% |
2014年 | 6% | 11% | 22% | 74% | 64% |
2013年 | 3% | 22% | 25% | 8% | 97% |
※直近5年の集計結果
[馬主]石橋騎手を信頼!?サンデーレーシングの騎手起用
今年も馬主リーディングを独走中のサンデーレーシング。石橋騎手の成績アップを支えたのがサンデーレーシングだ。記憶に新しいところではラッキーライラックとG1を制覇しており外国人騎手への乗り替わりも減った。石橋騎手における馬主別成績を見るとトップはそのサンデーレーシングで、勝利数2位の社台レースホースとはダブルスコアの差をつけている。
フィエールマンもサンデーレーシング期待馬で、1億円で募集された超良血馬。3歳世代では他にもブレステイキングやダービー3着のコズミックフォースなど有力馬への騎乗でとにかく結果を残している。その期待に応えたいと石橋騎手も意気込んでいることだろう。相思相愛コンビならここも楽勝してくれるのではと期待がかかる。
馬主 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
サンデーレーシング | 21% | 30% | 41% | 94% | 136% |
社台レースホース | 15% | 22% | 27% | 123% | 72% |
金子真人ホールディ | 21% | 26% | 32% | 87% | 53% |
キャロットファーム | 8% | 18% | 27% | 59% | 61% |
G1レーシング | 29% | 33% | 48% | 474% | 162% |
栄進堂 | 23% | 27% | 35% | 253% | 102% |
シルクレーシング | 8% | 15% | 25% | 58% | 68% |
諸江幸祐 | 24% | 33% | 57% | 59% | 187% |
猪熊広次 | 18% | 23% | 23% | 72% | 48% |
前田幸治 | 11% | 22% | 33% | 54% | 59% |
※2015年以降の集計結果
[前走クラス]前走500万クラスから挑む馬の成績は?
トライアルや1000万条件など前走さまざまなクラスからここに集まるのが特徴とも言えるラジオNIKKEI賞。その中で500万条件から来る馬を過度に信頼して良いのだろうか。その答えは強力なデータとして返ってきた。単勝オッズ4.9倍以内に支持される人気馬なら複勝率100%という鉄板ぶり。おそらくこのゾーンにおさまるだろうフィエールマンにとって超の付く追い風データになりそうだ。
単勝オッズ | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
3.0~ 3.9 | 0% | 50% | 100% | 0% | 160% |
4.0~ 4.9 | 100% | 100% | 100% | 450% | 195% |
5.0~ 6.9 | 20% | 20% | 20% | 112% | 44% |
7.0~ 9.9 | 0% | 0% | 20% | 0% | 62% |
10.0~14.9 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
15.0~19.9 | 0% | 14% | 14% | 0% | 57% |
20.0~29.9 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
30.0~49.9 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
50.0~99.9 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
100.0~ | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※直近10年の集計結果
[レース間隔]もう一つの壁 10週以上の間隔が開くと…
強力なデータに後押しされているフィエールマンにとって、最も高い壁となりそうなのが10週以上開いてしまったレース間隔だ。このローテーションで挑んだ馬は0-0-0-14と複勝圏内に入れていない。ただ、フィエールマンは中間に問題があったわけではなく、前走後すぐにここを目標に調整されてきた。このローテーションで3番人気以内に支持された馬も過去にいなかったためこのデータを突破する可能性も十分に秘めていると言える。
間隔 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
2週 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
3週 | 11% | 11% | 22% | 125% | 182% |
4週 | 13% | 13% | 25% | 285% | 100% |
5~ 9週 | 7% | 17% | 24% | 35% | 77% |
10~25週 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※直近10年の集計結果
[馬体重]490キロ前後は好走サイン!
馬体重が500キロ前後だった馬の成績が良いこのレース。前走を486キロで走ったフィエールマンには更なる追い風データになりそうだ。特に480キロから499キロの間で出走した馬は過去10年で4勝と最も勝馬を出しているスイートスポット。前走から間隔開けて調整されており、極端に馬体重が減る心配はないだろう。万が一470キロ台での出走になるようであれば疑ってかかりたい。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
400~419kg | 0% | 0% | 50% | 0% | 315% |
420~439kg | 17% | 17% | 25% | 228% | 102% |
440~459kg | 3% | 9% | 22% | 22% | 152% |
460~479kg | 2% | 12% | 16% | 5% | 45% |
480~499kg | 12% | 21% | 21% | 127% | 77% |
500~519kg | 0% | 0% | 8% | 0% | 18% |
520~539kg | 22% | 22% | 33% | 111% | 122% |
540~ | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※直近10年の集計結果
[まとめ]2つの壁を超えられるか!?プラス要素多く期待大!
レース間隔のデータがいかに影響するか心配されるが、フィエールマンほどの上位人気で出走した馬がいない点を考えるとこのデータも問題にしない可能性が高い。石橋騎手が苦手な福島芝1800mというコースについても、サンデーレーシングが強力パートナーとなって後押ししてくれそうだ。この2つの壁をクリア出来れば他のデータは追い風ばかりで勝利に最も近い馬と言って良いだろう。アタマも狙える本命サイドとして期待できる1頭でしょう。
斤量も発表され54キロでの出走が決まった。データ分析でも触れたように54キロで出走した馬は過去10年で6勝している絶好の斤量だ。好走データを出せば出すほど一致してしまうフィエールマンに大きな死角は見当たらない。ラジオNIKKEI賞はハンデ戦だが、堅実そうなフィエールマンが馬券に絡むとなると大荒れを期待するのは難しいのではないだろうか。複勝圏内に入る残りの2席をいかに効率よくチョイスできるかがカギになりそうだ。