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今年の青葉賞で2着に入り、ダービーでも4着に好走したエタリオウ。ダービーで見せた末脚は強烈で、差し切ってしまうかの勢いも感じるレースだった。それでも、そのレースぶりこそがエタリオウらしく、これまでも2着4回と、惜しい競馬が続いている。
今回はデムーロ騎手を陣営は確保し、必勝態勢を整えてきた。ダービーで先着を許した2頭を逆転する可能性はあるのだろうか。あらゆる角度からエタリオウを解析していく。
目次
[騎手]奇跡の9連続連対中
阪神芝2400mにおけるデムーロ騎手は勝率29%で、勝利数ともにメンバー中トップである。ルメール騎手不在のレースなら断然の存在と判断していいだろう。
2017年4月にハギノアレスで未勝利戦を制してから、2018年6月の生田特別までの騎乗機会9連続連対中である。上位人気に騎乗することも多いが、4・5番人気でも勝利しているように、とてつもない成績を残しているコースなのだ。
過去10年で、デムーロ騎手が神戸新聞杯に騎乗したのは、意外にも昨年のキセキのみである。勝ったのはダービー馬のレイデオロだった。3年連続で勝利しているルメール騎手不在の今年は、神戸新聞杯を勝てるチャンスが巡ってきたと言えそうだ。
騎手 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
M.デムーロ | 29% | 55% | 58% | 92% | 84% |
ルメール | 38% | 54% | 63% | 166% | 104% |
福永祐一 | 18% | 38% | 47% | 163% | 98% |
幸英明 | 11% | 23% | 26% | 108% | 57% |
川田将雅 | 9% | 24% | 33% | 85% | 80% |
浜中俊 | 11% | 26% | 44% | 92% | 105% |
松若風馬 | 13% | 22% | 30% | 316% | 160% |
和田竜二 | 5% | 19% | 33% | 23% | 109% |
四位洋文 | 11% | 22% | 39% | 120% | 188% |
松山弘平 | 7% | 15% | 22% | 97% | 61% |
武豊 | 10% | 14% | 43% | 228% | 137% |
藤岡佑介 | 13% | 20% | 27% | 388% | 60% |
岩田康誠 | 6% | 11% | 28% | 13% | 61% |
小牧太 | 5% | 9% | 14% | 38% | 30% |
松田大作 | 11% | 22% | 33% | 211% | 411% |
国分恭介 | 10% | 20% | 30% | 129% | 122% |
岩崎翼 | 9% | 18% | 18% | 80% | 30% |
藤岡康太 | 6% | 6% | 13% | 20% | 16% |
秋山真一郎 | 6% | 6% | 11% | 53% | 33% |
戸崎圭太 | 17% | 17% | 33% | 51% | 153% |
高倉稜 | 10% | 10% | 10% | 31% | 15% |
三津谷隼 | 17% | 17% | 17% | 1926% | 270% |
柴田大知 | 33% | 33% | 33% | 170% | 43% |
森裕太朗 | 17% | 17% | 17% | 908% | 161% |
坂井瑠星 | 20% | 20% | 20% | 88% | 32% |
北村宏司 | 100% | 100% | 100% | 260% | 130% |
柴田善臣 | 100% | 100% | 100% | 3850% | 670% |
北村友一 | 0% | 9% | 14% | 0% | 69% |
太宰啓介 | 0% | 13% | 20% | 0% | 193% |
シュタルケ | 0% | 33% | 50% | 0% | 91% |
※阪神芝2400m 2015年以降の集計結果
[厩舎]ワグネリアンとの2頭出しで、どういった作戦を取るのか
阪神芝2400mにおける友道厩舎は勝率23%で、複勝率は60%を超える安定感示している。
今回のメンバーでは、このコースに出走させることが多い厩舎だ。春もアザレア賞をスーパーフェザーが勝利しており、ゆきやなぎ賞ではエタリオウ自身が2着に好走していた舞台でもある。
神戸新聞杯の過去10年を振り返ってみると、2011年フレールジャックが3着に入ったのが最高着順だった。2015年も、今年のように2頭出しを行ったが、どちらも二けた人気馬で、今年とは状況が違う。ワグネリアンとは、ともにノーザンファーム生産馬で、上位人気を争う立場。おまけにデムーロ騎手まで配して勝負気配は、むしろエタリオウから感じるくらいである。
調教師 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
(栗)友道康夫 | 23% | 47% | 63% | 66% | 95% |
(栗)藤原英昭 | 22% | 44% | 56% | 92% | 113% |
(栗)矢作芳人 | 14% | 21% | 21% | 57% | 29% |
(栗)清水久詞 | 8% | 17% | 50% | 97% | 96% |
(美)藤沢和雄 | 25% | 50% | 50% | 55% | 52% |
(栗)松田国英 | 0% | 25% | 50% | 0% | 88% |
(栗)須貝尚介 | 0% | 18% | 27% | 0% | 50% |
(栗)渡辺薫彦 | 0% | 0% | 18% | 0% | 190% |
(栗)浅見秀一 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
(栗)高橋義忠 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※阪神芝2400m 2015年以降の集計結果
[血統]ステイゴールド産駒の連対率に注目
阪神芝2400mにおけるステイゴールド産駒は勝率8%で、上々の成績を残せている。エタリオウ自身が、今年のゆきやなぎ賞で好走しているが、3着のシュナイデンもステイゴールド産駒だった。直近の成績を見てみても、好走できているのは上位人気馬ばかりであり、人気相応に好走できると判断していいだろう。
過去の神戸新聞杯では、2011年のオルフェーヴル、2012年のゴールドシップが連覇しているように、相性が良い。勝った2頭はいずれも1番人気で出走しており、負けている馬たちは、そのほとんどが人気順と同様の着順に敗れていた。上位人気の予想されるエタリオウなら、ダービー連対馬の2頭に割って入れるかもしれない。
種牡馬 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 16% | 25% | 37% | 130% | 89% |
キングカメハメハ | 14% | 28% | 35% | 84% | 82% |
ステイゴールド | 8% | 21% | 27% | 93% | 59% |
ハーツクライ | 7% | 20% | 30% | 16% | 50% |
マンハッタンカフェ | 6% | 12% | 27% | 43% | 100% |
ベーカバド | 20% | 20% | 40% | 192% | 114% |
※阪神芝2400m 2015年以降の集計結果
[脚質]安定感のある末脚が生きるか
神戸新聞杯における過去10年の勝ち馬10頭中9頭が上がり3ハロンタイム3位内の馬だった。エタリオウはデビュー以降すべてのレースで上がり3ハロンタイム5位以内の末脚を繰り出しており、特に前走のダービーではメンバー中2位の上がり3ハロンタイムで、あわや差し切るかという脚だった。
連対馬2頭は、どちらかというとエタリオウよりも前で競馬をするタイプ。展開の助けがあると差し切る可能性も秘めている。菊花賞に向けて、賞金が足りている立場であるが、無理なく勝てるなら、勝たせてしまうのだろうか。鞍上も、今回はデムーロ騎手に乗り替わる。デムーロ騎手自身、ダービーで騎乗したキタノコマンドールが屈腱炎で戦線を離脱しており、お手馬として手の内に入れたいはずだ。馬の脚質、レースで問われる脚質ともにマッチしていると評価したい。
上がり3ハロンタイム | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
今回1~3位 | 28% | 56% | 75% | 141% | 188% |
今回4~18位 | 1% | 2% | 5% | 1% | 10% |
前走1~6位 | 9% | 17% | 25% | 44% | 55% |
前走7~18位 | 2% | 7% | 11% | 5% | 35% |
※神戸新聞杯 2008年以降の集計結果
[前走]ダービー上位組を逆転するためには
神戸新聞杯における過去10年の勝ち馬すべてが前走で1600万条件もしくは重賞に出走していた馬だった。特に、ダービーだった馬は、10頭中8頭が該当。やはり中心はダービー組と考えていいだろう。
また、ダービーで3~5着の掲示板確保組については、過去10年で7頭が神戸新聞杯に出走。馬券に絡んだ馬は、ダービーで上がり3ハロンタイムが1位か2位の馬だった。これに該当したのが、2012年のゴールドシップと、2008年のブラックシェルである。エタリオウはこの馬たちと同様の末脚をダービーで披露。同じステイゴールド産駒のゴールドシップのような走りができるようであれば、一気にダービー連対組の2頭を逆転する可能性も考えられる。
前走クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
未勝利 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
500万下 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1000万下 | 0% | 7% | 17% | 0% | 58% |
1600万下 | 20% | 20% | 20% | 160% | 48% |
OPEN特別 | 0% | 0% | 11% | 0% | 41% |
G3 | 8% | 17% | 25% | 200% | 93% |
G2 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
G1 | 16% | 28% | 36% | 30% | 62% |
※神戸新聞杯 2008年以降の集計結果
[馬体重]デビューから減り続けた馬体重が戻るようなら
神戸新聞杯において、過去10年の3着内馬30頭中28頭が460キロ以上の馬体重だった。勝ち馬に関しては、500キロ前後だった馬が多い。また、460キロ以上だった馬は10-10-8-93という成績で、連対するには必須データと言っていいだろう。
エタリオウの前走は454キロだったが、デビュー戦では472キロあったように、馬体重の管理には苦労していたのかもしれない。神戸新聞杯においては、このままの馬体重では走れない可能性を秘めている。当日の馬体重は必ずチェックして、460キロを超えているようなら逆転候補として買い目に加えたい。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
460キロ以上 | 8% | 17% | 23% | 39% | 56% |
460キロ未満 | 0% | 0% | 7% | 0% | 14% |
※神戸新聞杯 2008年以降の集計結果
[まとめ]Gリビエール・レーシングは東西トライアルをジャックできるか
ここまでのデータを振り返ってみて、気になるのは馬体重データくらいだろう。元々470キロ以上あったように、ひと夏を超えて戻っていれば問題ない。それ以外の項目についても、馬とレース傾向が合いそうな要素が多く揃った。
先週のセントライト記念は同馬主のジェネラーレウーノが勝利。ダービー大敗から巻き返しての勝利だっただけに、エタリオウもこれに続きたい。ワグネリアンやエポカドーロを負かせるならエタリオウと言っても過言ではないくらい、良いデータが揃った。