レース見解

セントウルステークス2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

9月9日(日)に阪神競馬場では第32回セントウルステークス(G2)が行われる。2006年にG2に昇格し、スプリンターズステークスのステップレースとして重要な一戦だ。また、セントウルステークスがサマースプリントシリーズの最終戦で、このレース結果で優勝馬が決定。夏の上がり馬と、春の実績馬がぶつかる難解なレースとなりそうだ。

今年は、高松宮記念勝ち馬で、昨年のセントウルステークス覇者ファインニードルなど全部で16頭が出走を予定している。過去10年のデータを参考にセントウルステークスを紐解いていこう。

[人気]1番人気連勝中

2006年にシーイズトウショウが勝利したのを最後に、2007年から2015年まで9連敗を喫していた1番人気。ここ2年は一変して連勝中である。また、勝ち切れていない間も、2着には堅実に走っており、現在6年連続で1番人気が連対中だ。

さらに、過去10年の連対馬20頭中18頭が、6番人気以内の支持を受けていた馬だった。勝ち馬は単勝オッズ20倍以内が目安となりそうだ。連対馬は50倍、3着には大穴馬も候補に手広く構えよう。2012年には単勝160.4倍のアンシェルブルーが馬券に絡んだこともあった。1,2番人気での決着も過去10年で2度のみとなっており、上位人気から穴馬まで候補としていきたい。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 20% 70% 80% 52% 106%
2番人気 20% 40% 50% 108% 87%
3番人気 10% 10% 20% 76% 47%
4番人気 20% 20% 30% 174% 78%
5番人気 10% 20% 40% 106% 153%
6番人気 10% 20% 20% 165% 87%
7番人気 0% 0% 0% 0% 0%
8番人気 0% 0% 0% 0% 0%
9番人気 0% 0% 20% 0% 152%
10番人気 10% 10% 10% 480% 101%
11番人気 0% 10% 20% 0% 244%
12番人気 0% 0% 10% 0% 171%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%
16番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~6人気 15% 30% 40% 113% 93%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.0~1.4 0% 100% 100% 0% 100%
1.5~1.9 0% 0% 0% 0% 0%
2.0~2.9 17% 67% 83% 35% 106%
3.0~3.9 20% 40% 40% 62% 64%
4.0~4.9 17% 33% 33% 73% 46%
5.0~6.9 13% 25% 38% 80% 73%
7.0~9.9 23% 23% 31% 192% 84%
10.0~14.9 6% 13% 25% 66% 76%
15.0~19.9 7% 14% 21% 117% 95%
20.0~29.9 0% 0% 7% 0% 54%
30.0~49.9 8% 15% 15% 369% 180%
50.0~99.9 0% 0% 12% 0% 106%
100.0~ 0% 0% 3% 0% 50%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[年齢]3~5歳馬中心

セントウルステークス過去10年で連対した20頭中17頭が、3~5歳馬だった。3歳馬が3勝、4歳馬が4勝、5歳馬が3勝という内訳になっている。つまり、3~5歳馬しか勝っていないのだ。直近では2006年にシーイズトウショウが6歳で勝利しているが、過去30年に広げてみても3勝しかできていない。

6歳以上については、2着までとしたい。前走重賞で0.7秒差以内と好走していた馬を選ぶといいだろう。3歳馬に関しては、2010年ダッシャーゴーゴー(4番人気:9.6倍)や、2012年エピセアローム(6番人気:16.5倍)、2015年アクティブミノル(10番人気:48.0倍)など、穴馬が勝利している。これらは2歳時にスプリント重賞で連対経験があった。

今年のメンバーではアサクサゲンキが小倉2歳ステークス勝ち馬で、この候補となりそうだ。ここ最近は結果が出ておらず、4番人気以下になりそう。スプリンターズステークスに進むためにも勝つ必要がある。おもしろそうな存在だ。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 17% 17% 22% 411% 141%
4歳 17% 26% 30% 93% 59%
5歳 7% 18% 25% 46% 98%
6歳 0% 3% 14% 0% 81%
7歳以上 0% 8% 12% 0% 38%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[間隔]夏に使われた馬を中心に

セントウルステークス過去10年の勝ち馬10頭中8頭が、夏競馬を使われた馬だった。馬券内の差は目立たないが、勝ち切っているのは夏も使ったタイプと言えるだろう。

中10週以上の馬は、単勝回収率が高い。これは2015年のアクティブミノルが上げているものであり、あまり参考にならない。複勝回収率は同等になっており、勝つのは夏も使った馬、馬券圏内はフラットに評価すると良さそうだ。

つまり、人気の予想されるファインニードルは馬券圏内なら可能性が高くとも、勝ち切るまでは絶対でないということになる。ビッグアーサーのように、高松宮記念から連勝なるのだろうか。

間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~中9週 8% 11% 17% 62% 82%
中10週~ 5% 19% 28% 116% 83%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[斤量]56キロ以上妙味なし

セントウルステークス過去10年の勝ち馬10頭中7頭が、斤量52~55キロの馬だった。また、この斤量は1,3着馬に多く、2着に関しては56キロ以上の馬が、過去10年で9頭を占めている。

58キロ以上に関しては勝率が高くなっているものの、勝ったのは2016年のビッグアーサーのみ。2015年にはロードカナロアが2着に敗れた。ロードカナロアでも敗れるようなことが起きるレースであることを、念頭に置いておきたい。

今年のメンバーではファインニードルが58キロでの出走を予定している。アタマ固定ではなく、2,3着も視野にいれておきたい。56キロ未満では牝馬と3歳馬が該当。古馬相手にも通用しているラブカンプーやアサクサゲンキといった、葵ステークス組にも注目したい。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
52kg 25% 25% 25% 412% 100%
54kg 7% 10% 24% 192% 152%
55kg 14% 14% 24% 117% 119%
56kg 4% 11% 15% 16% 31%
57kg 0% 10% 10% 0% 55%
58kg 14% 29% 43% 30% 45%
59kg 0% 50% 50% 0% 155%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[馬体重]460キロ以上から

セントウルステークス過去10年で3着以内に入った30頭中28頭が、馬体重460キロ以上だった。このデータから漏れていたのは、2017年ダンスディレクター(434キロ)と2015年バーバラ(436キロ)のみである。また、勝ち馬に関しては1995年ビコーペガサスまでさかのぼる必要があった。それくらいこのデータは重要である。

このデータに該当した人気馬は、2010年にスカイノダンが1番人気で6着に敗れ、2016年にもダンスディレクターが3番人気で7着と結果につながらないことが多い。

今年のメンバーでは、このデータに該当しそうな馬が多く存在している。3歳馬で人気の予想されるラブカンプーは前走426キロだった。その他にもアサクサゲンキ(前走458キロ)や、アンヴァル(前走456キロ)、ファインニードルも前走466キロで、場合によっては該当してくる危険性がある。当日の馬体重は必ずチェックするようにしたい。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
400~419kg 0% 0% 0% 0% 0%
420~439kg 0% 0% 29% 0% 102%
440~459kg 0% 0% 0% 0% 0%
460~479kg 10% 18% 23% 185% 134%
480~499kg 7% 14% 21% 54% 49%
500~519kg 7% 21% 29% 61% 138%
520~539kg 8% 8% 17% 17% 18%
540~ 0% 0% 0% 0% 0%
460キロ未満 0% 0% 8% 0% 28%
460キロ以上 8% 16% 23% 94% 93%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[脚質]4コーナー5番手以内

セントウルステークス過去10年で連対した20頭中17頭が、4コーナー5番手以内に先行していた馬だった。2000年にビハインドザマスクが勝利したのを最後に、17年連続で勝ち馬に継続しているデータである。

近年もこのデータに阻まれた馬が多い。2017年メラグラーナ(3番人気4着)、2015年ウリウリ(1番人気2着)、2008年スズカフェニックス(1番人気8着)など、高松宮記念やCBC賞で差す競馬をしていた馬が苦戦しているようだ。差し脚が届かないことが多く、先行力の問われるセントウルステークスゆえのことなのだろう。

今年のメンバーでは、ファインニードルが高松宮記念を差して勝った馬に該当する。それでも昨年の勝ち馬なら先行する競馬でも問題ないだろう。ひと夏を超えて勢力図が変わっていなければ、ここでも中心として揺るぎない。

4角位置 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1~5番手 18% 30% 40% 203% 155%
6番手以下 0% 3% 8% 0% 37%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[前走]前走重賞組を中心に

セントウルステークス過去10年で3着内に入った30頭中29頭が、前走重賞出走馬だった。唯一馬券に絡んだ1頭は、2012年のアンシェルブルーのみ。勝ち馬に関しては、2003年のテンシノキセキまでさかのぼる。前走重賞組以外は不要と考えていいだろう。

今年のメンバーでは、コウエイタケル、アドマイヤゴッド、ブラヴィッシモ、マッチレスヒーロー、ウインソワレがこれに該当する。この馬たちは穴でも不要としてしまう作戦も有効ではないだろうか。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0% 0% 0% 0% 0%
OPEN特別 0% 0% 5% 0% 81%
国内重賞 8% 15% 23% 97% 83%
 海外重賞 0% 50% 50% 0% 155%

※セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[血統]穴のサンデー 人気の非サンデー

セントウルステークス過去10年で連対した20頭中15頭が、サンデーサイレンス系の血を持たない馬だった。また、その15頭中、12頭は1~4番人気に支持されていた馬だった。

いっぽうで、馬券に絡んだサンデーサイレンス系の血を持つ5頭のうち、3頭は5番人気以下で、全て勝利している。

血統 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
SS系あり 5% 9% 16% 131% 81%
SS系あり1~4番人気 0% 13% 27% 0% 50%
SS系あり5番人気~ 7% 7% 12% 178% 92%
SS系なし 8% 17% 23% 45% 83%
SS系なし1~4番人気 28% 48% 56% 164% 97%
SS系なし5番人気~ 0% 5% 11% 0% 78%

※SS=サンデーサイレンス系 セントウルステークス 2008年以降の集計結果

[まとめ]強力な馬体重データで思い切った選択を

ここまでのデータを振り返ってみよう。

人気:1番人気連勝中 馬券内は6番人気までが目安
年齢:3~5歳馬中心
斤量:56キロ以上妙味なし 52~55キロで勝ち馬を探す
馬体重:460キロ以上
脚質:4コーナー5番手以内
前走:重賞組のみ
血統:穴のサンデー 人気の非サンデー

馬券内に入った30頭中28頭が該当した馬体重データや、前走重賞組を中心に振り落とし、先行馬を選ぶことが出来れば的中は近くなりそうだ。穴馬に関しても、データから残る馬を中心に考えるといいだろう。絞って効率良く的中を目指したい一戦だ。

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