重賞レース考察

[重賞レースの概要・見どころ]東海S

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東海Sの概要・見どころ

1997年に初めて「ダートG1」が創設される遙か前、ダート路線の整備が行き届いてなかった頃から存在している重賞。創設当時はダート重賞の数が乏しかったこともあり、現役の一流ダート馬がこぞって出走していた。フェブラリーステークスの前哨戦となった2013年以降も、ニホンピロアワーズやコパノリッキーなど、G1馬が強さを見せつける競馬を見せている。

東海Sの歴史

1984年、グレード制導入に伴い設立されたG3競走「ウインターステークス」が前身。その名の通り12月の中京競馬場を舞台とし、ダートの長距離で一流どころががっぷり四つの力比べを演じる好レースが繰り広げられた。1997年にはG2に格上げされるとともに、競走名を「東海テレビ杯東海ウインターステークス」に改称。さらに2000年には、5月の開催に移ったことで競走名から「ウインター」が取れ、同名のオープン特別競走「東海ステークス」と統合するかたちで「東海テレビ杯東海ステークス」に改められた。2013年、ダート路線が整備されたことに伴い、1月の中京開催に移設。2月に東京競馬場で行われるG1フェブラリーステークスの前哨戦として位置づけられることになった。

東海Sの開催時期

第1~第16回は12月下旬~中旬の開催。第17~29回は5月中旬~下旬の開催へと移行し、第31回以降はさらに1月中旬~下旬の開催へと移された(第13回のみ11月30日の開催)。

東海Sの競走条件

4歳以上が出走可能。負担重量規定は別定。4歳55kg、5歳以上56kg、牝馬2kg減。直近1年以内のG1競走(牝馬限定戦を除く)の勝ち馬は2kg増。直近1年以内の牝馬限定G1競走の勝ち馬、G2競走(牝馬限定戦を除く)の勝ち馬、1年以上前のG1競走(牝馬限定戦ならびに2歳戦を除く)の勝ち馬はそれぞれ1kg増。第1~6回は中京ダ2200m、第7~26回は中京ダ2300mで開催(第16回は小倉で代替開催)。第27~29回が京都ダ1900mで開催され、第30回以降は中京ダ1800mで開催されるようになり現在に至る。外国産馬は1989年から、地方競馬所属馬は1996年から、外国調教馬は2006年から出走可能となっている。2014年からは優勝馬にフェブラリーステークスの優先出走権が与えられている。

東海Sのコースの特徴

中京競馬場ダート1800mで行われる。直線の急坂の途中からスタートするが、坂を上りきった後は向正面まで平坦。向正面でまたやや緩い坂を上ると、向正面半ばから4コーナーまではひたすら坂を下り続け、直線では再び急坂を迎える。起伏が大きいうえに、直線も長く、かなりタフなコースであるといえる。

人気

開催時期・レースの位置づけともに現在の条件となった2013年以降、1番人気馬が抜群の信頼度を誇る。一方で6番人気以下の複勝回収率も高く、典型的な「ヒモ荒れ」のレースとなっている。普段は本命党という人も、東海ステークスでは「ヒモの穴馬選び」にチャレンジしていただきたい。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 67% 67% 100% 133% 125%
2番人気 0% 17% 17% 0% 25%
3番人気 0% 17% 33% 0% 63%
4番人気 33% 33% 33% 221% 61%
5番人気 0% 0% 0% 0% 0%
6~10番人気 0% 7% 17% 0% 88%
11番人気以降 0% 7% 7% 0% 71%

※東海S2013~2018年の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.4倍以下 100% 100% 100% 130% 110%
1.5~1.9倍 100% 100% 100% 160% 110%
2.0~2.9倍 40% 40% 60% 102% 80%
3.0~3.9倍 0% 50% 100% 0% 140%
4.0~4.9倍 0% 0% 33% 0% 60%
5.0~6.9倍 40% 40% 40% 266% 74%
7.0~9.9倍 0% 33% 33% 0% 66%
10.0~14.9倍 0% 0% 0% 0% 0%
15.0~19.9倍 0% 20% 20% 0% 82%
20.0~29.9倍 0% 0% 10% 0% 32%
30.0~49.9倍 0% 7% 13% 0% 68%
50.0~99.9倍 0% 10% 20% 0% 207%
100.0倍以上 0% 5% 5% 0% 44%

※東海S2013~2018年の集計結果

脚質

向正面からの下り坂で逃げ先行馬は息を入れることができるため、4コーナー10番手以降で回ってくる追込馬にはさすがに厳しいレース。本命馬には、さっと好位につける器用さはほしいところだ。

脚質 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 17% 33% 33% 21% 43%
先行 14% 27% 32% 49% 140%
差し 6% 12% 24% 27% 85%
追込 0% 0% 4% 0% 6%

※東海S2013~2018年の集計結果

枠順

以下はあくまでも2013~2018年の数字であり、サンプル数が少ないことを前提に見ていただきたいのだが、それでも「1枠不利」の傾向が顕著に出ている。1番人気が強いレースとはいえ、人気馬が1枠に入った際には危険度が高まることを押さえておきたい。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0% 0% 0% 0% 0%
2枠 0% 10% 30% 0% 199%
3枠 0% 9% 27% 0% 116%
4枠 27% 27% 27% 58% 34%
5枠 8% 17% 25% 55% 59%
6枠 0% 8% 8% 0% 16%
7枠 8% 17% 25% 13% 97%
8枠 8% 17% 17% 55% 59%

※東海S2013~2018年の集計結果

血統

以下に挙げるのは12月・1月の中京ダート1800mにおける種牡馬別勝ち数ベスト10だ(集計期間:2012年12月1日~2018年12月16日)。

サンデーサイレンス系の種牡馬たちに割って入っているのは、ロベルト系のシンボリクリスエス、ミスタープロスペクター系のキングカメハメハ、デピュティミニスター系のクロフネといったところ。芝では「ズブい」といわれるくらいに持続力のある血統が好成績を収めている。

種牡馬 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
シンボリクリスエス 13% 18% 27% 221% 101%
マンハッタンカフェ 18% 25% 30% 86% 67%
キングカメハメハ 9% 21% 28% 143% 69%
ゴールドアリュール 9% 16% 26% 69% 94%
クロフネ 11% 21% 29% 23% 66%
ネオユニヴァース 9% 18% 25% 54% 134%
ゼンノロブロイ 7% 10% 19% 876% 284%
ワイルドラッシュ 10% 21% 28% 40% 53%
エンパイアメーカー 10% 16% 32% 37% 57%
ダイワメジャー 14% 24% 43% 76% 133%

※2012~2018年の集計結果

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