レース回顧

スワンステークス2018のレース回顧

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

10月27日(土)に京都競馬場で行われた第61回スワンステークス(京都芝1400m外・G2)は、M.デムーロ騎手騎乗の2番人気ロードクエストが勝利した。勝ちタイムは1分21秒5(良)、これは2017年にサングレーザーが記録した1分22秒2に次いで、過去10年では2番目に遅い走破タイムだった。

2着は1.3倍の圧倒的1番人気に支持されたモズアスコット、3着には8番人気のグァンチャーレが入り、マイル重賞実績のある馬の上位独占となった。このレースもデムーロとルメールの叩き合い。翌日の天皇賞では明暗が分かれたものの、今回はデムーロ騎手に軍配が上がった形だ。

ここからは上位入選馬を中心に各馬の好走理由や敗因を探りつつ、次走への狙いなども立てながらレースを振り返っていこう。

スワンステークス2018の各馬の勝因・敗因・次走展望

1着:ロードクエスト

2歳時には新潟2歳ステークスを制し、ホープフルステークスでは2着。3歳時にはNHKマイルカップでも2着に好走し、ダービーまで駒を進めた馬である。

ダービーの後は、マイル路線に戻り、京成杯オータムハンデで古馬を撃破するとマイルチャンピオンシップにも出走していた。

その後はなかなか結果が伴わず、気づけば前走までに12連敗。マイルからスプリント路線へ活路を見出したものの、それでも結果が出ず、この夏は再びマイル路線で復調気配を伺わせていた。

デビュー戦、ホープフルステークスで手綱を取ったデムーロ騎手が今回は久しぶりに騎乗することとなり、2番人気と一気に支持を集めていたが、相手は安田記念優勝馬。押し出される形での2番人気だった感は否めない。

スタートでは大きく出遅れ、安田記念でも切れ味抜群の末脚を繰り出したモズアスコットよりも後ろからの競馬。誰もが万事休すと思ったが、ラスト3ハロン最速タイムを繰り出し、ハナ差凌ぎきってみせた。

この秋はルメール騎手騎乗馬が大暴れしており、騎手の重要性がささやかれているなかでのデムーロ騎手の勝利。池添騎手や、三浦騎手でなかなか結果が出なかった馬をいとも簡単に重賞勝利へと導いた。圧巻の手綱さばきである。

もちろん、陣営もあらゆる工夫を重ね、体調やメンタル面も上昇ムードであったことは間違いない。それでも、わずかに足りていなかった着差を、デムーロ騎手が埋めたということは事実。次走以降も騎乗が叶えばいいが、社台・ノーザンなど優先される騎乗馬が多い。それでもデムーロ騎手が継続騎乗するようなら次走以降も狙っていい馬だろう。

田辺騎手とのコンビでも重賞を勝利している馬だけに、追える騎手との相性が良いのかもしれない。乗り替わった場合も、騎手の特徴との相性を考えて狙っていくといいだろう。

距離に関しては、1400mから1600mが最も良い舞台ではないだろうか。マイルチャンピオンシップでは人気を落とすと思われるが、初めてだった京都でG1馬を破ったことからも相性は良さそう。相手には必ずマークしたい馬だ。

2着:モズアスコット

この春のG1のなかで、衝撃的なレースとなった安田記念を連闘で制したモズアスコット。その時以来の、秋の緒戦をスワンステークスで迎えることとなった。

少頭数、勢いの止まらないルメール騎手騎乗、メンバーレベルからも、ファンは単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を寄せるが、結果的にはハナ差で敗れることとなってしまった。

1400mでは2勝しているものの、安土城ステークスでも2着、阪急杯でも2着と、少しばかり適性とのズレがあるのかもしれない。ロードクエストとは2キロの斤量差もあり、それを踏まえれば決して悲観する内容ではなかっただろう。

次走は予定通りならマイルチャンピオンシップということになるが、当然ながら有力候補の1頭に数えていいだろう。秋初戦を叩かれ、次走の上昇度は計り知れない。もともと使われて良かったタイプ。連闘でも結果を出せるくらいの馬なのだから、次走以降の上昇に期待したい。

もちろん鞍上はルメール騎手なら、いう条件は付けておきたい。1400mでの適性を考慮すれば、マイルチャンピオンシップから香港マイルを目指すローテーションも良さそうだ。フランケル産駒ということもあり、大舞台での大駆けにも期待できるだろう。

3着:グァンチャーレ

3歳時にはシンザン記念を勝利したことのあったグァンチャーレ。古馬になってからは、オープン特別での好走はあっても、重賞で馬券に絡むことはなかった。

モズアスコットやロードクエスト相手に、0.1秒差の3着は、着差だけでない内容の濃い3着だったように感じる。

連対馬の2頭はともに差し馬だった。あわや押し切ってしまうかと思わせるほどのレースぶりで、1400mという距離への適性を示した形だ。

3歳時にマイル重賞を勝ったことで、1400mを使われることが少なく、白秋ステークスで1度経験したのみ。約2年ぶりの1400m戦で、結果を残した。前回の勝利は、その1400m戦を使われた直後に距離をマイルに伸ばした長岡京ステークス。今のグァンチャーレなら、マイルのオープン特別に距離延長とメンバーレベルダウンで勝利圏内なのではないだろうか。12月のリゲルステークスへ駒を進めるようならぜひとも狙いたい。忘れないようにしよう。

4着:ベステンダンク

6月の阪神開催では、米子ステークスを逃げて勝利しているベステンダンク。今回は鞍上に久しぶりの川田騎手を配し、勝負気配が漂っていた。

結果的には4着だったものの、ペースを考えれば大健闘と言えるのではないだろうか。なかなか渋太い脚を使えるタイプで、ペースは速い方が良さそう。

メンバーレベルが落ちても、ペースを緩めず強気の競馬をすれば、再びチャンスが回ってきそうである。G3レベルであれば、重賞でも可能性はありそうだ。

7着:レーヌミノル

昨年のマイルチャンピオンシップで4着に好走していた影響もあったのか、京都へのコース変わりが評価されたレースミノルは、3番人気の支持を集めていた。

積極的に逃げる競馬をしてみたものの、最後は失速し7着。少しペースが速すぎたのかもしれない。もう少し緩めのペースで進めることができるなら、チャンスはありそうだが、例年の桜花賞馬が歩む、スプリント路線に目を向けて欲しいと感じている。

もともとは小倉2歳ステークスの勝ち馬。高松宮記念でも勝ち馬から0.3秒差をそこまで負けていない。このまま距離短縮をするようであれば、積極的に狙いたい馬と言えそうだ。

まとめ

今年のスワンステークスは、レーヌミノルが作ったハイペースで締まったレース展開となった。

連対馬2頭に注目が集まりがちだが、3,4着馬のレースぶりは評価できる。この2頭の条件変わりは必ずチェックし馬券に組み込みたい。

レーヌミノルのスプリント路線も実現するようなら必ず狙い撃つようにしよう。

1番人気に支持されたモズアスコットは、次走で人気を落とすなら積極的に買いたい馬になりそう。斤量差や、休み明けを考慮すれば、決して悲観する内容ではなかった。

以上を踏まえて、次走以降の馬券戦略に備えていこう。

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