レース見解

JBCクラシック2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

11月4日(日)に京都競馬場では第18回JBCクラシック(Jpn1)が行われる。18回目にして、初めて中央場所での開催となる今年のJBCクラシックは、ダート1900mが舞台となった。

過去にはアドマイヤドンやヴァーミリアンが3連覇を飾るなど、前年の優勝馬が強いレースでもある。中央開催になることで傾向に変化が出るのだろうか。

※JBCクラシックにおけるデータ分析は、同じ舞台で行われた東海ステークスおよび平安ステークス2010年以降を参考に行っている。予めご了承いただきたい。

[人気]1,2番人気を軽視すべからず

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った27頭中、14頭が1~4番人気の支持を受けていた馬だった。

こうすることで、毎年1頭は、このなかから馬券に絡んだ馬が出ていることなる。軸はここから選ぶのが最適と言えるだろう。2番人気こそ苦戦しているものの、1番人気や3番人気は約5割の複勝率を誇っている。JBCをはじめ、地方交流重賞といえば固いイメージがあるが、そもそもダートの重賞競走ではこういった傾向が強い。

勝ち馬に関しては、7勝が4番人気以内という堅実ぶり。上位人気の好走は固そうな印象である。ただし、今年のJBCはメンバーが多彩で、馬券的にはどこからでも入れそう。アタマは上位人気でも、相手は手広く構えて、好配当を狙うのもいいかもしれない。

今年のメンバーでは、ケイティブレイブやオメガパフューム、サンライズソアといったところが上位人気に支持されそうである。中心はこのあたりになるのだろうか。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 33% 44% 44% 67% 61%
2番人気 11% 11% 11% 53% 17%
3番人気 11% 56% 56% 43% 160%
4番人気 22% 22% 44% 145% 124%
5番人気 0% 0% 44% 0% 155%
6番人気 0% 22% 22% 0% 98%
7番人気 11% 22% 22% 207% 156%
8番人気 0% 11% 11% 0% 65%
9番人気 0% 0% 0% 0% 0%
10番人気 0% 0% 11% 0% 98%
11番人気 0% 0% 11% 0% 128%
12番人気 11% 11% 11% 832% 186%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 13% 0% 286%
16番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~4番人気 19% 33% 39% 77% 90%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[年齢]3~4歳が中心か

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った27頭中、19頭が4歳もしくは5歳馬だった。

このデータは東海ステークスや平安ステークスを対象としていることもあって、3歳馬のデータは存在しないのだが、データを見る限り4~5歳馬が優勢で、6歳以上の高齢馬が不振という形になっている。

つまり、時計の針を半年巻き戻せば、3~4歳馬が中心ということになるのではないだろうか。先日行われたマイルチャンピオンシップ南部杯では、3歳馬のルヴァンスレーヴが勝利。シリウスステークスも3歳馬のオメガパフュームが勝利しているように、特に今の3歳世代のダート路線はレベルが高い。夏以降の重賞に関しても、プロキオンステークスは4歳馬のマテラスカイが制し、エルムステークスも4歳馬のハイランドピークが勝利している。

実績から人気を集めそうなノンコノユメやケイティブレイブ、アポロケンタッキーは5歳以上。この大舞台で世代交代が起きてもおかしくはないだろう。3歳馬のオメガパフュームやテーオーエナジー、4歳馬のサンライズソアなど、若い馬に注目すると良さそうだ。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 11% 20% 20% 285% 121%
5歳 9% 16% 27% 45% 114%
6歳 3% 10% 13% 4% 35%
7歳以上 0% 3% 13% 0% 107%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[間隔]ローテーションは問わない

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った馬を見てみると、あらゆるレース間隔から挑んだ馬が、馬券に絡んでいる。

極端な例では、中1週のローテーションでも馬券に絡むことが可能なようだ。ただし、半年以上間隔が空いた場合はいまひとつで、1年以上の休養明けとなるクリソライトにはマイナスデータとなりそう。

その他の馬に関しては、レース間隔によって評価を上下させる必要はないだろう。

レース間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
連闘 0% 0% 0% 0% 0%
中1週 7% 7% 15% 94% 132%
中2週 0% 0% 0% 0% 0%
中3週 13% 19% 19% 54% 31%
中4~8週 4% 16% 23% 113% 114%
中9~24週 11% 11% 21% 45% 83%
中25週以上 0% 0% 0% 0% 0%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[馬体重]480キロ以上が推奨体重

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った27頭中、26頭が、馬体重480キロ以上だった。

この条件を満たさずに好走した馬は、2012年の東海ステークス勝ち馬ソリタリーキングのみである。これ以降についても、上位人気に支持されたグレンツェントやトウショウフリークが馬券圏外に敗れていた。

特に500キロを超える馬体重だと成績が良く、6勝を挙げている。アタマとなる馬は500キロを超える馬から探すようにしよう。今年のメンバーで、500キロを超える馬は、アスカノロマン、アポロケンタッキー、カツゲキキトキト、クリソライト、ケイティブレイブ、サンライズソア、センチュリオン、テーオーエナジーが該当している。480キロ未満の馬は、オメガパフューム、サウンドトゥルー、ノンコノユメ、マイネルバサラ、ミツバが該当。上位人気の予想されるオメガパフュームが入っている点には注目と言えそうだ。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 0% 0% 0% 0% 0%
440~459kg 0% 0% 0% 0% 0%
460~479kg 5% 5% 5% 34% 14%
480~499kg 5% 10% 21% 24% 161%
500~519kg 6% 18% 24% 71% 101%
520~539kg 12% 18% 24% 245% 89%
540kg~ 0% 14% 14% 0% 31%
480kg~ 7% 15% 23% 99% 115%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[脚質]速い上がりは使えたほうがいい

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った27頭中、22頭が上がり3ハロンタイム5位以内の末脚を見せた馬だった。

逃げ馬の成績も複勝率50%と高めの数値が出ており、逃げても終いまでバテない脚は必要と言えるだろう。ちなみに、この条件においては、勝ち馬すべてが5位以内に該当していた。また、6位以下だった馬については良くても2着まで。軸に据えるのはおすすめできない。前走においても、5位以内の脚を使っていた馬が7勝を挙げており、軸はここから探すようにしたい。

上がり3ハロンタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1位 20% 50% 60% 87% 261%
2位 0% 9% 36% 0% 274%
3位 38% 50% 50% 131% 122%
4~5位 19% 24% 38% 487% 173%
6位~ 0% 3% 6% 0% 37%
1~5位 18% 30% 44% 243% 205%
前走1位 5% 10% 24% 32% 160%
前走2位 20% 20% 20% 73% 31%
前走3位 0% 9% 18% 0% 76%
前走4~5位 15% 15% 22% 50% 39%
前走6位~ 4% 14% 18% 191% 132%
前走1~5位 10% 13% 22% 40% 81%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

脚質 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 30% 50% 50% 271% 172%
先行 14% 24% 38% 288% 131%
中団 4% 9% 18% 18% 133%
後方 0% 3% 3% 0% 10%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[前走距離]距離延長馬が優勢

2010年以降に京都ダ1900mで行われた重賞において、馬券圏内に入った27頭中、21頭が前走から距離を伸ばして出走してきた馬だった。

勝率こそ、距離短縮組が上回っているが、馬券圏内のほとんどが距離延長組である。単複ともに回収率も高くなっており、配当面まで考慮すると総じて距離延長組をプラスに評価したい。

今年のメンバーでは、アスカノロマン、オメガパフューム、カツゲキキトキト、サンライズソア、センチュリオン、ミツバといった馬たちが距離短縮組に該当。1900m戦とはいえ、スピード能力を発揮しつつ、最後まで粘り切る力が必要になるということなのかもしれない。日本テレビ杯組が有利なローテーションと言えそうだ。

前走距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
同距離 0% 0% 0% 0% 0%
今回延長 6% 14% 21% 95% 96%
今回短縮 9% 12% 18% 82% 122%

※京都ダ1900mで行われた東海S、平安S 2010年以降の集計結果

[まとめ]どのデータを使って絞り込みをかけるか

ここまでのデータをまとめていこう。

人気:上位人気を中心視

年齢:3~4歳が中心 世代交代の可能性あり

レース間隔:問わない 半年以上の休養明けのみNG

馬体重:480キロ以上

脚質:メンバー中5位以内の末脚を出せるか

前走距離:距離延長組優勢

今回のメンバーには、現ダート界のツートップであるゴールドドリームや、ルヴァンスレーヴが不在。1.5列目以降のメンバーによってJBCクラシックが争われる。古馬を破って重賞を制覇したオメガパフュームは距離短縮ローテーション。ケイティブレイブに関しては高齢の域に入りつつある馬。どのデータを中心に据えるかによって、チョイスされる馬も変わってくることだろう。馬体重データに関しては、比較的人気上位になりそうな馬にもマイナス要素がありそうだ。

今年に関して言えば、地方交流重賞にありがちな固い決着とはならないのではないだろうか。データを満たせる項目の多い馬から、手広く馬券を組み立ててみるといいかもしれない。

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