レース見解

シリウスステークス2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

9月29日(度)に阪神競馬場では第22回シリウスステークス(G3)が行われる。

昨年は11番人気のメイショウスミトモが勝利し、波乱の決着となったが、平穏な決着の多いレースである。

2015年にはアウォーディーがこのレースで初重賞制覇を飾ると、翌年のJBCクラシックまで無敗でG1馬に上り詰めた。2009年の勝ち馬はワンダーアキュートで、3歳でこのレースを制すると、長くダート界で活躍した馬である。

今年もそういった馬が誕生するのだろうか。過去10年のデータを参考に、シリウスステークスを紐解いていこう。

[人気]上位人気から入りたい

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、29頭が一桁人気の馬だった。また、1~3番人気の馬に安定感があり、毎年必ず1頭は馬券に絡んでいる。

昨年こそ、11番人気のメイショウスミトモが勝利したものの、それまでの9年間は1度も馬券に絡んでいなかった。極端な穴狙いは、かえって効率が良くないことを覚えておくといいだろう。単勝オッズで見ても、連対圏内は全て30倍以内となっている。穴馬は3着までとするか、3連複の相手までにとどめておくと良さそうだ。あえてすべて消すのも有効な手段と言えるだろう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 30% 50% 60% 101% 84%
6- 4- 2-26/38 10% 20% 40% 48% 62%
5- 9- 4-22/40 20% 50% 60% 112% 123%
4- 6- 1-11/22 0% 20% 50% 0% 127%
4- 2- 1-22/29 20% 30% 30% 229% 93%
3- 1- 4-19/27 10% 10% 20% 152% 70%
2- 2- 7-33/44 0% 0% 10% 0% 28%
2- 2- 0-26/30 0% 10% 10% 0% 53%
2- 2- 0-12/16 0% 0% 10% 0% 73%
2- 1- 1-21/25 0% 0% 0% 0% 0%
2- 1- 0- 8/11 10% 10% 10% 742% 111%
2- 1- 0- 0/ 3 0% 0% 0% 0% 0%
2- 0- 0- 2/ 4 0% 0% 0% 0% 0%
1- 4- 2- 6/13 0% 0% 0% 0% 0%
1- 3- 3-11/18 0% 0% 0% 0% 0%
1- 1- 3-16/21 0% 0% 0% 0% 0%
1- 1- 2-23/27 20% 40% 53% 87% 89%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[年齢]フレッシュさを生かして

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、29頭が3~6歳馬だった。8歳以上は馬券に絡むことが出来ておらず、ニホンピロアワーズやグランドシチーといった実績馬でも、馬券には不要である。

7歳で唯一馬券に絡むことができたのは2012年のヤマニンキングリーのみで、3番人気だった。それでも2009年にはワンダースピードが1番人気で5着に敗れている。7歳以上の高齢馬については、上位人気を相手までとしたい。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 15% 23% 31% 138% 78%
6- 4- 2-26/38 9% 14% 27% 82% 76%
5- 9- 4-22/40 10% 17% 22% 42% 40%
4- 6- 1-11/22 6% 17% 28% 235% 101%
4- 2- 1-22/29 0% 3% 3% 0% 7%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[間隔]ここを目標に使われてきた馬を

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、20頭が前走から中8週以内の馬だった。中9週以上だった馬は人気でも馬券圏外に敗れてしまうことが多く、5番人気以下で馬券に絡んだ馬は出ていない。

昨年もミツバが2番人気で8着、モルトベーネが4番人気で11着だった。馬券に組み込む場合は、相手にとどめておくと効率が良さそうだ。いっぽうで、中8週以内だった馬は、比較的人気薄でも好走することが多い。昨年や2012年のように、馬券圏内を独占することもしばし見られる。人気薄をチョイスする場合は、このデータを満たす馬から探すといいだろう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 8% 12% 16% 318% 74%
5- 9- 4-22/40 29% 29% 36% 250% 126%
4- 6- 1-11/22 0% 0% 0% 0% 0%
4- 2- 1-22/29 4% 9% 20% 31% 45%
3- 1- 4-19/27 6% 19% 25% 18% 46%
2- 2- 7-33/44 0% 11% 11% 0% 58%
2- 2- 0-26/30 8% 13% 21% 137% 63%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[斤量]斤量軽めの馬から選べば

シリウスステークス過去10年に勝ち馬10頭中、9頭が斤量53~56キロの馬だった。アタマとして期待できるのは斤量の軽い馬、と覚えておきたい。

逆に、斤量を背負わされる馬は、なかなか勝ち切ることができておらず、2014年のクリノスターオーのみ勝利することができていた。昨年の場合、1,2番人気がともに斤量を背負わされたタイプで、マスクゾロが1番人気ながら7着、ミツバが2番人気で8着に敗れている。

上位人気になることが多くても、勝ち切れないことも多いので、馬券戦略的には、相手候補にとどめておくと良さそうだ。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 0% 0% 0% 0% 0%
5- 9- 4-22/40 0% 0% 13% 0% 91%
4- 6- 1-11/22 9% 9% 9% 111% 30%
4- 2- 1-22/29 11% 14% 14% 91% 33%
3- 1- 4-19/27 7% 11% 19% 295% 74%
2- 2- 7-33/44 11% 18% 25% 63% 62%
2- 2- 0-26/30 0% 50% 50% 0% 135%
2- 2- 0-12/16 0% 27% 27% 0% 58%
2- 1- 1-21/25 11% 22% 44% 33% 75%
2- 1- 0- 8/11 0% 13% 38% 0% 57%
2- 1- 0- 0/ 3 0% 0% 25% 0% 105%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[馬体重]軽量馬に注意

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、30頭すべてが460キロ以上の馬だった。これを満たさないような馬であっても、近走の実績から人気を集めてしまうことが多く、昨年のミツバ(458キロ・5番人気・4着)や、2011年のタナトス(452キロ・3番人気・10着)など馬券圏内に不要である。

つまり、これに該当してしまった馬は、人気、人気薄問わず馬券から外してしまって構わないという評価ができるのだ。大型馬に関しては、2013年にケイアイレオーネが564キロで勝利しているように、サイズを問わない。

460キロで、ここまで出世してくる馬は、そう多くないが、当日の馬体重をチェックして、馬券から外すといいだろう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 8% 15% 27% 298% 98%
5- 9- 4-22/40 0% 7% 15% 0% 56%
4- 6- 1-11/22 13% 23% 26% 107% 53%
4- 2- 1-22/29 11% 17% 28% 36% 45%
3- 1- 4-19/27 10% 10% 20% 123% 48%
2- 2- 7-33/44 8% 15% 22% 103% 61%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[脚質]鋭い末脚を出せる馬から

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、26頭が上がり3ハロンタイム5位以内の馬だった。逃げ・先行で粘りこむタイプは、来ても2・3着ということになる。

また、前走でも今回と同様に速い上がり3ハロンタイムを出せていた馬から選ぶと良く、6位以内をひとつの目安となりそうだ。また、前走で速い上がりタイムを出せていなかったのに、馬券に絡んだ馬は、2012年のヤマニンキングリーなど4番人気以内の上位人気に支持されていた馬のみ該当していた。

人気薄で、先行粘り込みタイプは狙わないほうがいいということだろう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 55% 55% 55% 427% 125%
6- 4- 2-26/38 8% 46% 77% 570% 253%
5- 9- 4-22/40 11% 22% 44% 117% 181%
4- 6- 1-11/22 10% 20% 30% 33% 45%
4- 2- 1-22/29 0% 2% 5% 0% 11%
3- 1- 4-19/27 19% 34% 49% 261% 136%
2- 2- 7-33/44 27% 33% 60% 116% 164%
2- 2- 0-26/30 10% 24% 33% 41% 53%
2- 2- 0-12/16 22% 22% 22% 305% 68%
2- 1- 1-21/25 4% 12% 19% 40% 57%
2- 1- 0- 8/11 2% 5% 9% 127% 36%
2- 1- 0- 0/ 3 12% 20% 31% 170% 86%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[前走]昇級馬の勢いが通用

シリウスステークス過去10年における、勝ち馬10頭中、5頭が前走1600万クラスに出走していた馬だった。オークランドレーシングトロフィーをステップにした馬が4勝、宮崎特別から挑んだ馬が1勝という内訳になっている。また、前走1600万クラスかつ、上がり3ハロンタイム3位内だった馬は、【5-1-0-3】と驚異的な成績を残している。

今年のオークランドレーシングトロフィ-を勝ったチュウワウィザードは上がり1位を記録しており、ここでも通用する馬と言えるだろう。出てくれば注目したい存在だ。

いっぽうで、前走がG1やG2だった馬からは勝ち馬が出ていない。実績上位馬は相手までの評価が良さそうだ。前走と同一クラスからの出走となる馬に関しては、0.5秒前後と負けすぎていないタイプが良さそうである。1番人気に支持された馬は、2016年のマスクゾロや、2014年のクリノスターオーのように、シリウスステークスを勝っている。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 0% 0% 20% 0% 146%
5- 9- 4-22/40 39% 46% 46% 266% 98%
4- 6- 1-11/22 3% 6% 13% 114% 36%
4- 2- 1-22/29 8% 19% 28% 71% 76%
3- 1- 4-19/27 0% 25% 50% 0% 155%
2- 2- 7-33/44 0% 0% 0% 0% 0%
2- 2- 0-26/30 5% 11% 19% 94% 53%
2- 2- 0-12/16 26% 32% 37% 182% 105%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[血統]血統条件を満たせる馬から

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、28頭が父もしくは母父に、サンデーサイレンス系もしくはミスタープロスペクター系を持つ馬だった。出走数が多いものの、単勝回収率は105%を記録しているように、重要な項目である。

また、これを満たさずに馬券に絡んだ馬は、2008年のマイネルアワグラス、2009年のワンダーアキュートの2頭のみで、この年以降は馬券圏内に入った馬すべてが満たしている現状だ。近年のシリウスステークスにおいては必須データとなっており、これを満たせる馬か、どうか必ずフィルターを通したい。

(下記の表では、この条件を満たす馬を○、満たさない馬を×としている)

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 7% 16% 25% 105% 69%
6- 4- 2-26/38 7% 7% 7% 69% 17%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[まとめ]人気と合わせれば、大胆な絞り込みが可能

ここまでのデータをまとめていこう。

人気:1~3番人気いずれかが絡む 二けた人気不要
年齢:3~6歳馬中心 それ以上は人気馬なら相手まで
レース間隔:中8週以内を中心に 満たさない馬は上位人気を相手まで
斤量:53~56キロの範囲から これを満たさない実績馬は、上位人気を相手まで
馬体重:460キロ以上から これを満たさない馬は人気でも不要
脚質:上がりタイムが優秀な馬を 前走も参考に
前走条件:昇級馬でも通用する G2やG1組は減点
血統:父もしくは母父にサンデーサイレンス系かミスタープロスペクター系を持つ馬

これらを参考に、上位人気を取捨するようにしよう。下位人気馬は、そもそも苦戦傾向。点数を絞って的中を掴みたい。

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