レース見解

京都大賞典2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

10月8日(月)に京都競馬場では第53回京都大賞典(G2)が行われる。

昨年は、後に宝塚記念を勝つこととなるミッキーロケットを破り、スマートレイアーが復活を果たした。また、3着に敗れたシュヴァルグランは次走でジャパンカップを制することとなる。

それ以前にもキタサンブラックやラブリーデイなど、ここから始動し、大活躍を遂げた馬が多く出走している重要なレースと言っていいだろう。

2013年には単勝万馬券のヒットザターゲットが制し、3連単の配当は361万馬券となったが、それでも比較的固い決着の多いこのレースをいかに上手く攻略すればいいのだろうか。過去10年のデータを参考に、京都大賞典を紐解いていこう。

[人気]4年連続1番人気が馬券圏内に

過去10年の京都大賞典では、1番人気もしくは2番人気の馬が、8年連続で馬券に絡んでいる。いっぽうで、1~3番人気の馬が揃って馬券圏内に入ったことは1度もないため、人気薄も絡めた馬券作戦を考えたい。また、二けた人気の馬が馬券に絡んだことは1度のみで、極端な人気薄の好走には期待しないほうが良さそうだ。

2013年にはヒットザターゲットが11番人気で勝利。その1度を除くと、8番人気以降の人気薄が馬券に絡んだことはない。また、勝ち馬に関しては5番人気以内の馬が9勝しているように、上位人気から選ぶようにしたい。

人気薄が絡まないといっても、2着には6度も6~7番人気が絡んでおり、このあたりを上手く馬券に絡めていきたいところだろう。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 40% 60% 67% 74%
2番人気 10% 20% 50% 35% 80%
3番人気 20% 20% 30% 101% 55%
4番人気 20% 40% 50% 177% 107%
5番人気 10% 10% 20% 184% 54%
6番人気 0% 40% 40% 0% 114%
7番人気 0% 20% 40% 0% 267%
8番人気 0% 0% 0% 0% 0%
9番人気 0% 0% 0% 0% 0%
10番人気 0% 0% 0% 0% 0%
11番人気 20% 20% 20% 3324% 752%
12番人気 0% 0% 0% 0% 0%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[年齢]4~5歳を中心視したい

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、23頭が4~5歳馬だった。

連対馬に限定すると、20頭中17頭が4~5歳馬で、6歳馬は連対できていない。昨年スマートレイアーが7歳馬ながら勝利したものの、基本的に高齢馬は相手までにとどめたい。相手に加えるとしたら、G1で馬券圏内に絡んだことがあるような実績馬だけを選ぶといいだろう。

また、6歳で3着に入った3頭は、いずれも上位人気だった。3番人気以内に支持されるような馬であれば、相手までに加えてもいいかもしれない。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 15% 35% 39% 52% 109%
5歳 15% 24% 35% 589% 186%
6歳 0% 0% 11% 0% 15%
7歳以上 4% 11% 19% 31% 60%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[間隔]幅広い好走馬が出ているが、休み明けの馬が中心

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、20頭が中10週以上の間隔を空けて出走してきた馬だった。

レース間隔を詰めて使われてきた馬も、レース間隔を空けて出走してきた馬も、成績を比較すると大きな差は感じられない。ただし、馬券内の多くは休み明けのローテーションで挑んだ馬であり、1度も馬券に絡まなかった年はない。また、過去10年のうち7年で、休み明けローテーションの馬が複数馬券に絡んでいる。必ず馬券には絡めるようにしよう。

レース間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
連闘 0% 0% 0% 0% 0%
中1週 17% 17% 33% 306% 146%
中2週 0% 20% 20% 0% 44%
中3週 11% 11% 22% 101% 48%
中4~8週 6% 15% 15% 26% 63%
中9~25週 10% 18% 33% 355% 133%
中26週以上 9% 27% 27% 44% 74%
中10週以上 10% 20% 33% 310% 127%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[斤量]54~59キロまで幅広く

京都大賞典は54~59キロと幅広い斤量を背負った馬が勝っているレースである。

特に、2009年に59キロを背負ってオウケンブルースリが勝利した以降も、2011年にはローズキングダムが1番人気に応えて勝利している。

また、勝率で見ると低く感じる56キロだが、馬券圏内には最多の10頭が入ってきており、どの斤量も率だけで判断しないようにしたい。手広く構えよう。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
54kg 14% 14% 14% 122% 31%
55kg 0% 0% 13% 0% 18%
56kg 8% 18% 20% 394% 137%
57kg 3% 12% 27% 26% 76%
58kg 15% 31% 54% 37% 93%
59kg 50% 50% 50% 167% 82%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[馬体重]460~519キロの範囲を狙いたい

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、26頭が460キロ~519キロの馬体重だった。ここから漏れる馬で勝利したのは2016年のキタサンブラックのみである。キタサンブラックのような名馬クラスでなければ、この条件をクリアできないと考えたい。

それ以外では、3着までにしか入れたことしかないため、人気問わず選んでも3着までにとどめるといいだろう。2008年には1番人気のアルナスラインが5着に敗れており、昨年はルメール騎手騎乗のフェイムゲームが10着に敗れた。相手選びには使えそうなデータだ。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 0% 0% 0% 0% 0%
440~459kg 0% 0% 18% 0% 59%
460~479kg 6% 13% 22% 32% 42%
480~499kg 10% 23% 33% 79% 109%
500~519kg 15% 30% 30% 894% 232%
520~539kg 14% 14% 29% 25% 37%
540kg~ 0% 0% 0% 0% 0%
460~519kg 10% 21% 28% 240% 112%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[脚質]上がり3ハロンを上位タイムで走れる馬を

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、25頭が上がり3ハロン1~5位以内の馬だった。これを満たさずに勝利したのは、これもキタサンブラックのみである。

2013年にはゴールドシップが1番人気で敗れており、最後の600mをいかに速く走れるかが重要なレースと言えそうだ。

上がり3ハロンタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1位 27% 64% 64% 273% 249%
2位 36% 36% 55% 1603% 410%
3位 18% 36% 64% 130% 146%
4~5位 0% 14% 24% 0% 68%
6位~ 2% 3% 8% 2% 16%
1~5位 17% 33% 46% 408% 190%
前走1位 21% 43% 43% 123% 78%
前走2位 0% 0% 0% 0% 0%
前走3位 17% 33% 50% 168% 137%
前走4~5位 23% 31% 46% 107% 166%
前走6位~ 3% 10% 19% 271% 100%
前走1~5位 17% 29% 38% 107% 102%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[前走]前走は重賞に出走していた馬から

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、28頭が前走で重賞に出走していた馬だった。毎年のように、前走がオープン特別以下だった馬も出走してくるが、馬券に絡んだのは2度のみと少ない。

人気データと組み合わせて、6番人気以内に支持されるほどの実力を持った馬が出てくれば、その馬だけを相手に加えるといいだろう。人気の無い馬に関しては、馬券に絡んだことがないため、馬券の相手にも不要とできる。うまく活用したい。

また、前走が重賞だった馬は、前走でひと桁着順だった馬から選ぶといいだろう。28頭中、23頭がこのデータに該当していた。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500万下 0% 0% 0% 0% 0%
1000万下 0% 0% 0% 0% 0%
1600万下 0% 33% 33% 0% 73%
OPEN特別 0% 7% 7% 0% 18%
G3 14% 18% 21% 94% 42%
G2 8% 17% 21% 97% 118%
G1 11% 24% 45% 455% 177%
重賞 11% 20% 31% 247% 119%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[血統]スタミナ問われるグレイソヴリン系の血統に注

過去10年の京都大賞典において、3着内に入った30頭中、12頭がグレイソヴリン系の血を持った馬だった。代表的な血統例としては、ハーツクライやアドマイヤドン、母父トニービンなどが該当する。少ない出走数のなかで、勝ち切る馬こそ少ないが、2,3着に入る馬の数は、持たない馬と同数を記録しており、適性があると考えたい。

また、回収率も高く、上位人気が堅実なレースながら穴候補を探すのに最適なデータを言えそうだ。さらに、近年はグレイソヴリン系の直仔が減っており、ハーツクライやアドマイヤドンのように父の母父にグレイソヴリン系を持つ馬の好走が増えている。ルーラーシップなどもこのデータに該当するので出走があれば注目するといいだろう。

血統 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
グレイソヴリン有 6% 20% 34% 488% 186%
グレイソヴリン無 10% 16% 23% 64% 59%

※京都大賞典 2008年以降の集計結果

[まとめ]上位人気のなかでも穴馬条件を満たす馬を

ここまでのデータを振り返ってみよう。穴馬の選択条件については各項目を参考にしてほしい。

人気:1~2番人気が堅実で馬券に絡む可能性が高い

年齢:4~5歳馬を中心に

レース間隔:間隔を空けた馬を

馬体重:460~519キロの範囲内から

脚質:上がり3ハロン上位の馬を

前走:重賞に出走していた馬から

血統:グレイソヴリン系の血統に注目

これらのデータを駆使すれば、大きく馬券該当馬を絞り込めることだろう。過去10年のうち3連単が1万円をこえなかったことが4度もあったように、高配当はあまり期待できない。上手く絞り込んで効率よく馬券を組み立てたい。

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