レース見解

シリウスステークス2018グレイトパール巻き返しのデータとは

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

2016年10月に初めてダートに挑戦すると、そのまま今年のアンタレスステークスまで一気に6連勝を遂げたグレイトパール。前走でも圧倒的な人気に支持されたものの、5着と初めて敗れてしまった。

その前走から約4か月の休養を経て、シリウスステークスにエントリーしている。秋の大一番JBCに向け、グレイトパールは復活なるのだろうか。そのために必要なデータを探っていこう。

[騎手]川田騎手は苦手コース?

阪神ダ2000mにおける川田騎手は勝率9%と、他のコースと比較して低めの成績となっている。このコースでの勝利は2016年の12月が最後となっており、毎度のように上位人気馬に騎乗していながら、現在のところ10連敗中なのだ。

過去10年のシリウスステークスにおいては、2011年フサイチセブン(2番人気・3着)、2010年のモンテクリスエス(2番人気・7着)といった成績で勝ったことはなかった。ただし、2012年を最後にシリウスステークスでの騎乗がなく、今の川田騎手ならうまく乗りこなすのだろうか。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 30% 40% 55% 309% 141%
6- 4- 2-26/38 12% 33% 41% 129% 94%
5- 9- 4-22/40 17% 26% 30% 57% 44%
4- 6- 1-11/22 10% 37% 43% 54% 118%
4- 2- 1-22/29 9% 18% 36% 32% 59%
3- 1- 4-19/27 6% 13% 19% 92% 49%
2- 2- 7-33/44 10% 19% 29% 58% 61%
2- 2- 0-26/30 11% 22% 22% 63% 41%
2- 2- 0-12/16 9% 13% 17% 625% 203%
2- 1- 1-21/25 12% 18% 24% 898% 243%
2- 1- 0- 8/11 10% 10% 20% 100% 70%
2- 1- 0- 0/ 3 33% 33% 33% 3868% 563%
2- 0- 0- 2/ 4 20% 20% 20% 166% 42%
1- 4- 2- 6/13 67% 67% 67% 1770% 360%
1- 3- 3-11/18 67% 67% 67% 343% 103%
1- 1- 3-16/21 4% 35% 57% 10% 87%
1- 1- 2-23/27 3% 9% 24% 39% 72%
1- 1- 2-22/26 9% 27% 55% 12% 84%
1- 0- 2- 4/ 7 7% 20% 20% 13% 33%
1- 0- 2-13/16 7% 20% 20% 16% 85%
1- 0- 2- 1/ 4 6% 11% 39% 35% 87%
1- 0- 1- 0/ 2 5% 11% 11% 36% 41%
1- 0- 0- 1/ 2 20% 40% 40% 72% 48%
1- 0- 0- 2/ 3 7% 7% 14% 19% 58%
1- 0- 0- 1/ 2 33% 33% 67% 186% 113%
1- 0- 0- 4/ 5 14% 14% 29% 51% 45%
1- 0- 0- 4/ 5 8% 8% 8% 53% 16%
1- 0- 0- 4/ 5 13% 13% 13% 22% 13%
1- 0- 0- 3/ 4 13% 13% 13% 160% 42%
0- 4- 3-31/38 14% 14% 14% 134% 24%

※阪神ダ2000m 2015年以降の集計結果

[厩舎]1戦1勝の崩れていない中内田厩舎

阪神ダ2000mにおける中内田厩舎は勝率100%である。グレイトパールで仁川ステークスを制しており、その1戦のみしか使っていない状況だ。当然ながらシリウスステークスへの出走はないが、1戦1勝の舞台なら、マイナスに評価する理由はないだろう。

今年はリーディング2位と好調を維持しており、藤原英厩舎に迫る勝率も維持している。主戦の川田騎手とのコンビなら、2戦続けて崩れることは考えにくい。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 27% 46% 55% 442% 143%
6- 4- 2-26/38 17% 22% 44% 60% 90%
5- 9- 4-22/40 14% 18% 27% 60% 65%
4- 6- 1-11/22 23% 23% 31% 371% 94%
4- 2- 1-22/29 13% 25% 44% 1405% 268%
3- 1- 4-19/27 25% 50% 50% 58% 78%
2- 2- 7-33/44 12% 18% 29% 81% 70%
2- 2- 0-26/30 14% 21% 29% 214% 77%
2- 2- 0-12/16 20% 30% 40% 43% 101%
2- 1- 1-21/25 33% 33% 67% 1380% 466%
2- 1- 0- 8/11 25% 25% 38% 156% 72%
2- 1- 0- 0/ 3 29% 29% 43% 1401% 572%
2- 0- 0- 2/ 4 33% 33% 50% 208% 91%
1- 4- 2- 6/13 22% 22% 22% 490% 94%
1- 3- 3-11/18 20% 20% 20% 166% 42%
1- 1- 3-16/21 20% 20% 20% 148% 45%
1- 1- 2-23/27 20% 20% 20% 181% 49%
1- 1- 2-22/26 3% 15% 33% 40% 103%
1- 0- 2- 4/ 7 8% 25% 42% 39% 330%
1- 0- 2-13/16 7% 21% 29% 25% 62%
1- 0- 2- 1/ 4 8% 25% 25% 109% 52%
1- 0- 1- 0/ 2 5% 14% 14% 183% 67%
1- 0- 0- 1/ 2 8% 25% 25% 57% 67%
1- 0- 0- 2/ 3 13% 38% 38% 46% 82%
1- 0- 0- 1/ 2 10% 20% 40% 25% 97%
1- 0- 0- 4/ 5 11% 22% 33% 144% 68%
1- 0- 0- 4/ 5 8% 15% 23% 42% 37%
1- 0- 0- 4/ 5 9% 18% 18% 57% 36%
1- 0- 0- 3/ 4 13% 25% 25% 17% 28%
0- 4- 3-31/38 14% 29% 29% 522% 140%

※阪神ダ2000m 2015年以降の集計結果

[血統]マイナス要素は感じられない

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、28頭が父もしくは母父に、サンデーサイレンス系もしくはミスタープロスペクター系を持つ馬だった。

グレイトパールは父がキングカメハメハで、ミスタープロスペクター系のため、このデータを満たすことが出来ている。過去10年のシリウスステークスでは、昨年のドラゴンバローズが5番人気で2着、2012年のナイスミーチューが2番人気で1着と、全部で6頭の馬が馬券に絡んだ。人気通りに走る馬が多く、レースへの適性も問題ないと考えたい。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 12% 22% 28% 222% 106%
6- 4- 2-26/38 17% 17% 33% 146% 88%
5- 9- 4-22/40 9% 18% 23% 182% 62%
4- 6- 1-11/22 9% 18% 21% 61% 56%
4- 2- 1-22/29 12% 15% 15% 141% 65%
3- 1- 4-19/27 33% 33% 33% 922% 233%
2- 2- 7-33/44 14% 29% 50% 159% 89%
2- 2- 0-26/30 14% 29% 43% 58% 133%
2- 2- 0-12/16 11% 17% 33% 1306% 232%
2- 1- 1-21/25 9% 14% 23% 54% 42%
2- 1- 0- 8/11 17% 17% 25% 104% 48%
2- 1- 0- 0/ 3 5% 23% 36% 21% 135%
2- 0- 0- 2/ 4 4% 15% 19% 50% 39%
1- 4- 2- 6/13 9% 18% 36% 60% 90%
1- 3- 3-11/18 17% 33% 50% 141% 111%
1- 1- 3-16/21 8% 15% 15% 281% 78%
1- 1- 2-23/27 9% 18% 18% 85% 29%
1- 1- 2-22/26 8% 17% 17% 81% 27%
1- 0- 2- 4/ 7 11% 22% 22% 27% 76%
1- 0- 2-13/16 11% 22% 22% 80% 40%
1- 0- 2- 1/ 4 14% 14% 29% 497% 120%
1- 0- 1- 0/ 2 9% 9% 18% 366% 199%
1- 0- 0- 1/ 2 25% 25% 50% 120% 80%
1- 0- 0- 2/ 3 33% 33% 67% 180% 116%
1- 0- 0- 1/ 2 50% 50% 100% 110% 125%
1- 0- 0- 4/ 5 17% 17% 17% 2176% 273%
1- 0- 0- 4/ 5 14% 14% 14% 51% 27%
1- 0- 0- 4/ 5 20% 20% 20% 264% 66%
1- 0- 0- 3/ 4 20% 20% 20% 162% 52%
0- 4- 3-31/38 20% 20% 20% 52% 26%

※阪神ダ2000m 2015年以降の集計結果

[脚質]上がり比べはお手の物

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、26頭が上がり3ハロンタイム5位以内の馬だった。ゆっくりと道中を進み、レース後半からまくる競馬で好走するタイプのグレイトパールには、合うレース展開になることが多いはず。仁川ステークスでこのコースを経験しているように、適性面にも問題はないだろう。

前走は稍重の馬場だったことで、スピードの問われるレースになった。良馬場や不良馬場といった、タイムのかかる展開のほうが望ましいように感じる。念のため当日の天候や馬場はチェックしてから判断を下すようにしよう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 55% 55% 55% 427% 125%
6- 4- 2-26/38 8% 46% 77% 570% 253%
5- 9- 4-22/40 11% 22% 44% 117% 181%
4- 6- 1-11/22 10% 20% 30% 33% 45%
4- 2- 1-22/29 0% 2% 5% 0% 11%
3- 1- 4-19/27 19% 34% 49% 261% 136%
2- 2- 7-33/44 27% 33% 60% 116% 164%
2- 2- 0-26/30 10% 24% 33% 41% 53%
2- 2- 0-12/16 22% 22% 22% 305% 68%
2- 1- 1-21/25 4% 12% 19% 40% 57%
2- 1- 0- 8/11 2% 5% 9% 127% 36%
2- 1- 0- 0/ 3 12% 20% 31% 170% 86%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[前走]平安ステークス組の取捨

シリウスステークス過去10年における、勝ち馬10頭中、5頭が前走1600万クラスに出走していた馬だった。前走がG3だった馬は、過去10年で3勝を挙げており、昇級以外のローテーションとしては信頼を置いて良さそうである。また、馬券圏内に入った馬は、30頭中10頭が前走G3組だった。

ただし、前走が平安ステークスだった馬は、サンライズソアも同様で、過去10年で勝ち馬が出ていない点には注意が必要である。平安ステークス組は、勝ち切れていないものの、オークランドレーシングトロフィ-やエルムステークス組と並んで、馬券圏内に入った馬を一番多く輩出しているレースでもあった。

長期休養明け2戦目となった前走で、初めてダートでの敗戦を喫したが、更なる大舞台を目指す立場としては、ここでは負けられないはずだ。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 0% 0% 20% 0% 146%
5- 9- 4-22/40 39% 46% 46% 266% 98%
4- 6- 1-11/22 3% 6% 13% 114% 36%
4- 2- 1-22/29 8% 19% 28% 71% 76%
3- 1- 4-19/27 0% 25% 50% 0% 155%
2- 2- 7-33/44 0% 0% 0% 0% 0%
2- 2- 0-26/30 5% 11% 19% 94% 53%
2- 2- 0-12/16 26% 32% 37% 182% 105%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[馬体重]馬体重データはクリア

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、30頭すべてが460キロ以上の馬だった。これを満たさない馬は人気を集めていたとしても馬券に絡まない。

グレイトパールは前走を554キロで出走していた。460キロ以上であれば、大型である分には影響がない。状態次第ではあるものの、ここで巻き返すことがあっても驚けない存在となるだろう。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 0% 0% 0% 0% 0%
6- 4- 2-26/38 8% 15% 27% 298% 98%
5- 9- 4-22/40 0% 7% 15% 0% 56%
4- 6- 1-11/22 13% 23% 26% 107% 53%
4- 2- 1-22/29 11% 17% 28% 36% 45%
3- 1- 4-19/27 10% 10% 20% 123% 48%
2- 2- 7-33/44 8% 15% 22% 103% 61%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[人気]人気でも勝ち切れる強さ

シリウスステークス過去10年において、3着内に入った30頭中、29頭が一桁人気の馬だった。また、1~3番人気の馬に安定感があり、毎年必ず1頭は馬券に絡んでいる点は覚えておきたい。

グレイトパールは前走敗れるまで、1番人気でも5連勝を飾っていたような馬。人気を背負ったとしても、それを苦にしないタイプと言っていいだろう。

先行しても差し切れる脚を持っており、後方から大まくりでも差し切れる。マークする側がむしろつぶれてしまうような脚質だけに、自分の競馬に徹すれば問題ないはずだ。前走敗れたことで、人気を落とす可能性もある。狙うなら今回にメリットがありそうだ。

着度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
6- 5- 1-28/40 30% 50% 60% 101% 84%
6- 4- 2-26/38 10% 20% 40% 48% 62%
5- 9- 4-22/40 20% 50% 60% 112% 123%
4- 6- 1-11/22 0% 20% 50% 0% 127%
4- 2- 1-22/29 20% 30% 30% 229% 93%
3- 1- 4-19/27 10% 10% 20% 152% 70%
2- 2- 7-33/44 0% 0% 10% 0% 28%
2- 2- 0-26/30 0% 10% 10% 0% 53%
2- 2- 0-12/16 0% 0% 10% 0% 73%
2- 1- 1-21/25 0% 0% 0% 0% 0%
2- 1- 0- 8/11 10% 10% 10% 742% 111%
2- 1- 0- 0/ 3 0% 0% 0% 0% 0%
2- 0- 0- 2/ 4 0% 0% 0% 0% 0%
1- 4- 2- 6/13 0% 0% 0% 0% 0%
1- 3- 3-11/18 0% 0% 0% 0% 0%
1- 1- 3-16/21 0% 0% 0% 0% 0%
1- 1- 2-23/27 20% 40% 53% 87% 89%

※シリウスステークス 2008年以降の集計結果

[まとめ]好走必至も勝ち切れるか

ここまでのデータを振り返ってみると、プラスとなるデータが多く揃った印象だ。

心配になる点としては、川田騎手がこのコース不振な点と、グレイトパールの状態面だろう。イギリスでの武者修行を終えた川田騎手なら変化があるかもしれないが、状態面については、勝率の高い中内田厩舎が「使う」と判断したのであれば、問題なさそうである。

それでも、勝ち切るほどまで状態が戻るかというと厳しい部分のある馬だろう。2,3着になることも視野に入れた馬券の取り扱いとすると良さそうだ。

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