- 【勝ち組ノート】2024年4月2週目 - 2024年4月15日
- 【勝ち組ノート】2024年4月1週目 - 2024年4月8日
- 【勝ち組ノート】2024年3月4週目 - 2024年3月25日
- 【勝ち組ノート】2024年3月3週目 - 2024年3月18日
- 【勝ち組ノート】2024年2月2週目 - 2024年2月12日
9月16日(日)に阪神競馬場では第36回ローズステークス(G2)が行われる。過去の勝ち馬にはジェンティルドンナやヌーヴォレコルト、シンハライトなど、名馬がズラリと並ぶ。オークスを勝ってここを始動戦とする、秋華賞にむけた重要なステップレースだ。
ここ2年は紫苑ステークスをステップにした馬が秋華賞を制しており、出走馬のレベルも分散傾向である。そして、なんといっても今年はオークス上位馬が揃って出走しない。大波乱の気配が漂っていると言っていいだろう。
そのなかでもフローラステークス勝ち馬サトノワルキューレを筆頭に、フラワーカップ勝ち馬のカンタービレ、忘れな草賞勝ち馬オールフォーラヴなど春の実績馬もエントリー。夏の上がり馬が勝つのか? 春の実績馬が力を示すのか? あらゆる角度からローズステークスを解析していきたい。
目次
[人気]伏兵による激走あり
ローズステークスにおける1番人気は、複勝率70%と安定感を残しているレースである。しかし、勝ち馬にフォーカスしてみると、4番人気以下の伏兵馬が勝つことも多くなっているのだ。
1番人気4勝、2番人気1勝で、4番人気以下も5勝しているように、上位人気と下位人気の勝率は五分である。今年はどちらの傾向に転ぶか注目したい。1番人気については、春の実績馬であることがほとんどで、ここを無理に勝たなければいけない馬でないことが多い。馬券圏内を外してしまった3頭については、2017年ファンディーナ、2014年のレッドリヴェール、2010年アパパネで、ファンディーナとレッドリヴェールについては、前走で牡馬クラシック戦へ出走していた馬だった。
今年はサトノワルキューレが1番人気になると予想されており、馬券圏内へ入る可能性が高そうである。また、上位人気馬には傾向があり、1番人気馬の着順よりも、2・3番人気馬の着順が悪くなるようだ。1番人気馬が3着だとしたら、2・3番人気馬は4着以下になるのである。サトノワルキューレが勝たない限り、2・3番人気馬が馬券圏内に揃って入ることがない。不思議な法則だが、これは10年続いているデータである。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 40% | 60% | 70% | 97% | 90% |
2番人気 | 10% | 20% | 30% | 25% | 43% |
3番人気 | 0% | 0% | 20% | 0% | 40% |
4番人気 | 10% | 10% | 10% | 116% | 45% |
5番人気 | 10% | 10% | 20% | 282% | 95% |
6番人気 | 0% | 20% | 30% | 0% | 155% |
7番人気 | 20% | 20% | 30% | 354% | 144% |
8番人気 | 10% | 10% | 10% | 264% | 64% |
9番人気 | 0% | 20% | 30% | 0% | 190% |
10番人気 | 0% | 10% | 30% | 0% | 240% |
11番人気 | 0% | 11% | 11% | 0% | 97% |
12番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
13番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
14番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
15番人気 | 0% | 14% | 14% | 0% | 421% |
16番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
17番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
18番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1~2人気 | 25% | 40% | 50% | 61% | 66% |
1~3人気 | 17% | 27% | 40% | 40% | 57% |
1~5人気 | 14% | 20% | 30% | 104% | 62% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[間隔]オークスもしくは1か月以上間隔をあけた馬から
ローズステークスにおける、過去10年の連対馬20頭中18頭は、中4週以上間隔をあけた馬だった。中4週未満で馬券に絡んだ馬は、ほとんどが人気薄で、以下の条件を満たす馬のみが候補となっている。
もしくは②かつ③を満たす馬
1000万クラス:着差0.2秒以内に好走
500万・未勝利組:0.3秒以上差をつけて勝利
前走1800m~2000mを使われていた馬
これに該当できる馬は人気がなくてもおさえておきたい。2014年の2着馬タガノエトワールのように、15番人気を選ぶことが可能だった。
間隔 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
連闘 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
中1週 | 0% | 13% | 13% | 0% | 368% |
中2週 | 0% | 5% | 10% | 0% | 63% |
中3週 | 0% | 0% | 15% | 0% | 82% |
中1~4週 | 0% | 5% | 11% | 0% | 120% |
中5週以上 | 9% | 16% | 22% | 100% | 85% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[馬体重]480キロ未満をチョイス
ローズステークスにおける、過去10年の3着内馬30頭中、29頭が馬体重480キロ以内の馬だった。このデータの例外は、2009年の1番人気馬レッドディザイアのみという結果になっている。レッドディザイアは、1.4倍という圧倒的な人気に支持されていた馬で、それでも負けてしまうような強力なデータだ。
また、馬券に絡めなかった馬たちを見てみるといかにこのデータが強力かおわかりいただけることだろう。
2017年モズカッチャン(482キロ・7着)ファンディーナ(526キロ・6着)
2016年ジュエラー(504キロ・11着)
2013年メイショウマンボ(486キロ・4着)
2010年アパパネ(494キロ・4着)オウケンサクラ(494キロ・8着)
いかがだろうか? これだけの名馬たちでも阻まれてきたデータである。今回は出走しないが、リリーノーブル(前走496キロ)やラッキーライラック(前走492キロ)が、このデータに阻まれていた可能性があった。
今年のメンバーでは、ウラヌスチャーム(前走496キロ)やゴージャスランチ(前走492キロ)がこのデータに合致する。ウラヌスチャームは人気が予想される1頭だけに、マイナス評価となるだろう。
コース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
~399kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
400~419kg | 13% | 25% | 38% | 290% | 205% |
420~439kg | 7% | 10% | 14% | 14% | 19% |
440~459kg | 7% | 13% | 22% | 113% | 135% |
460~479kg | 7% | 17% | 24% | 60% | 125% |
480~499kg | 0% | 6% | 6% | 0% | 6% |
500~519kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
520~539kg | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
~478kg | 8% | 14% | 22% | 84% | 110% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[脚質]速い上がりタイムに対応できるか
ローズステークスにおける、過去10年の勝ち馬は全て、前走で上がり3ハロンタイム4位以内の末脚を繰り出していた馬だった。3位以内に絞っても10頭中9頭が該当するように、速い上がりタイムが重要なレースと言える。特に、オークスで上位の上がり3ハロンタイムだった馬が好走することが多い。
今年のメンバーでは、ウスベニノキミがオークス最先着馬であり、最も上がり3ハロンタイムの速い馬(ローズステークス出走予定馬中)だった。前走が条件戦だった馬についても、0.1秒以上着差をつけて勝利しつつ、上がり3ハロンタイム1位であることが条件である。
今年のメンバーでは、サラキアとセンテリュオが該当する。上位人気でも好走してくる可能性が高そうだ。また、前走4コーナーで10番手以下の競馬をしていた馬が9勝しており、例外だったのはヌーヴォレコルトのみ。オークスでハープスターを破ったほどの馬だったので、そういった競馬でも通用したのだろう。脚質は差し脚の強力な馬から選ぶようにしたい。
上がり3ハロンタイム | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 20% | 90% | 90% | 280% | 669% |
2位 | 50% | 50% | 67% | 679% | 221% |
3位 | 9% | 18% | 55% | 13% | 111% |
1~5位 | 19% | 37% | 52% | 218% | 246% |
6位~ | 0% | 1% | 3% | 0% | 19% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
前走上がり3ハロンタイム | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 17% | 24% | 31% | 153% | 95% |
2位 | 0% | 15% | 35% | 0% | 281% |
3位 | 31% | 46% | 46% | 316% | 159% |
1~5位 | 12% | 22% | 33% | 132% | 157% |
6位~ | 0% | 2% | 3% | 0% | 22% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[前走クラス]オークス組を中心視したいが…
ローズステークスにおける、過去10年の勝ち馬8頭が、前走でオークスに出走していた馬だった。それを逆転できた馬は500万条件を勝ってここに挑んだ馬だけである。意外なことに、1000万からここに挑んだ馬は過去10年で連対馬1頭のみだった。
まずはオークス組から見ていくと、ローズステークスで馬券に絡んだ馬はオークス5着以内の馬がほとんどだった。7-3-1-14という成績で、毎年馬券に絡んでいる。しかし、今年の場合はアーモンドアイの直行や、2~4着馬の離脱で出走馬が不在である。6着以下で馬券に絡んだ馬は、2011年のマイネイサベル(10番人気・2着)が最後で、勝ち馬に関しては2008年のマイネレーツェル(7番人気・1着)までさかのぼる必要があった。
そうなると、条件クラスからの逆転に期待がかかるが、連対を果たした馬は、前走上がり3ハロンタイム1位の差し馬で、0.1秒以上差をつけて勝った馬が良さそうだ。距離は1600m~2000mが理想的である。
今年のメンバーでは、サラキアとセンテリュオがここでも該当してきている。強力なデータが揃い、逆転の候補と言えそうだ。また、先週行われた紫苑ステークスでは、フローラステークス3着馬のノームコアと、オークス最先着馬のマウレアで決着している。ローズステークスでも、同様の結果になるのであればサトノワルキューレとウスベニノキミということになる。波乱含みのローズステークスは、どういった結果になるのだろうか。
前走クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
500万下 | 6% | 9% | 11% | 110% | 62% |
1000万下 | 0% | 3% | 23% | 0% | 112% |
1600万下 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
OPEN特別 | 0% | 17% | 17% | 0% | 115% |
G3 | 0% | 14% | 29% | 0% | 110% |
G2 | 0% | 33% | 33% | 0% | 293% |
G1 | 13% | 20% | 23% | 125% | 67% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[血統]サンデーサイレンス系が強い
ローズステークスにおける、過去10年の勝ち馬9頭が父もしくは母父にサンデーサイレンス系の血統を持った馬だった。また、9勝のうち、4勝がディープインパクト産駒である。
昨年はTapit産駒のラビットランが勝利したが、2着にはディープインパクト産駒のカワキタエンカが入っていた。今年はディープインパクト産駒が10頭も登録しており、3着内の独占までありそうである。
サンデーサイレンス系 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
あり | 8% | 15% | 22% | 74% | 104% |
なし | 3% | 5% | 10% | 67% | 65% |
※ローズステークス 2008年以降の集計結果
[まとめ]馬体重データには要注意
ここまでのデータをまとめていこう。
人気:1番人気中心に、伏兵までケア
レース間隔:中4週以上が強い
馬体重:480キロ未満から
脚質:速い上がり3ハロンタイムを出せる差し馬
前走クラス:条件戦からでも通用
血統:サンデーサイレンス系ほぼ必須
上位人気馬かつ、ここで好走する馬は春の実績馬で、馬体重データをクリアできた馬が中心になりそうだ。穴馬はレース間隔のデータを満たせる馬が候補として挙がってきそうである。ただし、冒頭から触れているように、今年はオークス上位馬が揃って不在。データを中心に幅広い視野で馬券を組み立てるようにしたい。