レース見解

京成杯オータムハンデ2018の最新見解・データ

京成杯オータムハンデは、2012年から始まったサマーマイルシリーズの、最終戦に指定されているレースである。

中山の開幕週で、ハンデ戦ということもあり、2015年には3連単で222万馬券が出たこともあった。いっぽうで、上位人気馬も堅実に走れているレースでもある。また、過去10年で横山典騎手や田辺騎手が、連勝することもあったように、トリッキーな中山のマイル戦を、上手く乗れる騎手にも注目してきたい。

特に田辺騎手は、2015年にフラアンジェリコ(13番人気)で勝利したこともあれば、昨年はグランシルク(1番人気)できっちりと勝利。今年はどの馬に騎乗するのか気になるところだ。

ここからは、新潟で代替解された2014年を含む過去10年のデータを参考に京成杯オータムハンデを解析していこう。

[人気]1番人気連勝中 アタマ波乱少ない

京成杯オータムハンデ過去10年の勝ち馬10頭中9頭が、単勝オッズ10倍以内の馬だった。そのなかでも1~3番人気が8勝しており、100倍以上の馬は馬券に絡んでいない。ハンデ戦にもかかわらず、荒れないのが京成杯オータムハンデの特徴と言えるだろう。

ただし、2着馬に関しては、10倍以内が過去10年で1頭しか馬券に絡んでいない。上位人気から中穴を相手に馬券を構成すると良さそうだ。人気別では2番人気の相性が良い。覚えておこう。

今年のメンバーでは、ロジクライや、ヒーズインラブ、ワントゥワンなどの人気が予想される。ここからの条件を満たす馬を選んでいきたい。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 20% 20% 20% 58% 28%
2番人気 40% 50% 70% 208% 147%
3番人気 20% 20% 40% 122% 91%
4番人気 10% 10% 20% 77% 49%
5番人気 0% 0% 10% 0% 33%
6番人気 0% 20% 30% 0% 104%
7番人気 0% 20% 40% 0% 155%
8番人気 0% 10% 10% 0% 43%
9番人気 0% 0% 10% 0% 73%
10番人気 0% 10% 10% 0% 47%
11番人気 0% 20% 20% 0% 130%
12番人気 0% 0% 0% 0% 0%
13番人気 10% 10% 10% 627% 122%
14番人気 0% 10% 10% 0% 188%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%
16番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~3人気 27% 30% 43% 129% 88%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0~2.9 33% 33% 33% 93% 46%
3.0~3.9 40% 40% 40% 132% 58%
4.0~4.9 25% 38% 38% 121% 73%
5.0~6.9 17% 17% 50% 101% 114%
7.0~9.9 13% 13% 27% 101% 72%
10.0~14.9 0% 14% 27% 0% 98%
15.0~19.9 0% 13% 13% 0% 55%
20.0~29.9 0% 20% 27% 0% 164%
30.0~49.9 0% 0% 0% 0% 0%
50.0~99.9 5% 9% 9% 285% 140%
100.0~ 0% 0% 0% 0% 0%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[年齢]3~5歳が中心

京成杯オータムハンデ過去10年の勝ち馬10頭中9頭が3~5歳馬だった。2015年の勝ち馬フラアンジェリコのみ7歳で、このデータは過去30年の勝ち馬に広げてみても、30頭中27頭が3~5歳と、長く継続しているデータなのである。

また、2,3着については3~7歳まで手広く構えたい。8歳以上は馬券に絡んでいないので軽視する方向でいいだろう。

今年は3、4歳馬の出走が無い予定で、8歳以上も出走なし。5歳馬を中心に6、7歳馬を相手候補として考えていこう。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 9% 14% 27% 34% 88%
4歳 10% 15% 20% 65% 55%
5歳 11% 18% 23% 58% 57%
6歳 0% 7% 14% 0% 66%
7歳 5% 16% 21% 330% 195%
8歳以上 0% 0% 0% 0% 0%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[性別]出走少ない牝馬に注意

京成杯オータムハンデ過去10年の勝ち馬10頭中、7頭が牡馬だった。いっぽうで牝馬は2009年のザレマ(2番人気)、2008年キストゥヘヴン(3番人気)、2013年エクセラントカーヴ(3番人気)といった人気馬だけが勝利している。上位人気に入るようであれば、勝ち切る可能性まで含めてチェックするようにしたい。

勝ち馬以外でも2016年カフェブリリアント(6番人気・2着)や2011年アプリコットフィズ(7番人気2着)が連対を果たしていた。

今年のメンバーでは、ワントゥワンのみが牝馬での出走になりそうだ。人気を落としても相手候補には入れておくといいかもしれない。

性別 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡馬・セン馬 6% 12% 20% 69% 82%
牝馬 13% 22% 22% 85% 64%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[斤量]牡53~58キロ 牝52~55キロ

京成杯オータムハンデ過去10年の3着内馬すべてが、52キロ~58キロの斤量を背負った馬だった。51キロ以下や、58.5キロ以上など、極端に軽すぎる、重すぎる馬はNGとなるだろう。

今年のメンバーでは、54キロ~57キロの範囲内に全馬が収まった。幅広く構えて馬券を組み立てたい。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
50kg 0% 0% 0% 0% 0%
51kg 0% 0% 0% 0% 0%
52kg 33% 33% 33% 180% 70%
53kg 6% 19% 25% 391% 245%
54kg 5% 13% 18% 31% 58%
55kg 12% 15% 19% 66% 51%
56kg 3% 3% 16% 9% 54%
56.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
57kg 6% 19% 19% 22% 90%
57.5kg 0% 17% 33% 0% 101%
58kg 17% 33% 50% 81% 98%
58.5kg 0% 0% 0% 0% 0%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[馬体重]420キロ以上なら

京成杯オータムハンデの勝ち馬は、幅広い馬体重から出ていた。2013年のエクセラントカーヴは424キロで、2009年の勝ち馬ザレマは526キロ。その幅は100キロにも及んでいる。それくらい馬体重は手広い視点で判断するようにしたい。

ただし、幅広く構えるなかでも注意したいエリアがある。それは480~499キロの範囲だ。勝ち馬は2014年のクラレントのみ。しかもこの年は、新潟での代替開催だった。また、馬券に絡んだ馬は2012年のスマイルジャック(6番人気・2着)、2009年アップドラフト(14番人気・2着)と、人気薄のみということも覚えておきたい。

今年のメンバーでは、ウインガニオン(前走492キロ)、ショウナンアンセム(前走484キロ)の2頭が注意エリア該当馬だ。人気を落としそうな馬たちなので、穴馬候補とするといいかもしれない。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
400~419kg 0% 0% 0% 0% 0%
420~439kg 29% 57% 57% 174% 175%
440~459kg 10% 25% 40% 38% 107%
460~479kg 7% 10% 16% 36% 53%
480~499kg 2% 6% 6% 9% 48%
500~519kg 6% 13% 25% 205% 125%
520~539kg 11% 11% 22% 83% 61%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[脚質]上がり3ハロンタイム1位が優秀

京成杯オータムハンデ過去10年の勝ち馬5頭が、上がり3ハロンタイム1位の馬だった。直近3年では1位の馬が連勝中である。さらに、前走の4コーナーで5番手以下だった馬が6連勝中で、過去10年の勝ち馬のうち7頭がこれに該当していた。

今年のメンバーでは、ストーミーシー、ロードクエスト、ワントゥワンなどがこのデータに該当しそうだ。特にワントゥワンは末脚が武器の馬。惜しい競馬が続いていたが、今回はチャンスかもしれない。

上がり3Fタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1位 46% 55% 55% 728% 218%
2位 0% 21% 43% 0% 174%
3位 9% 27% 27% 49% 87%
4位~ 4% 7% 13% 20% 54%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

前走上がり3F 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1位 9% 18% 18% 43% 55%
2位 7% 13% 13% 36% 26%
3位 6% 6% 19% 18% 41%
4位~ 7% 14% 22% 90% 98%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[前走]パターンごとに見極めれば

京成杯オータムハンデ過去10年の出走馬について、前走がどのような条件だったかを調べていこう。

G1:着順関係なし

G2:馬券に絡んでいない

G3:勝ち馬は連対馬から 3着内は1.0秒負けまで

オープン特別:1着馬のみ

条件クラス:新潟1400m戦のみ

この条件を満たす馬から選ぶようにしたい。今年のメンバーでは、上位人気に支持されそうなミッキーグローリーが前走福島の1600万条件だった。ルメール騎手騎乗だとしても疑ってかかりたい。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0% 0% 0% 0% 0%
1600万下 33% 33% 33% 218% 81%
OPEN特別 5% 7% 7% 20% 53%
G3 5% 13% 24% 98% 96%
G2 0% 0% 0% 0% 0%
G1 12% 29% 35% 56% 103%

※京成杯オータムハンデ 2008年以降の集計結果

[血統]父サンデーサイレンス系が強い

京成杯オータムハンデ過去10年の連対馬20頭中15頭が、父もしくは母父にサンデーサイレンス系の血を持つ馬だった。また、勝ち馬に関しては、過去10年で8頭が父サンデー系で、ここ5年は連勝中である。

サンデーサイレンス系でない馬に関しては、父がミスタープロスペクター系やロベルト系が候補に挙がってくるだろう。2017年マルターズアポジー(2番人気・4着)、2015年アルビアーノ(1番人気・7着)といった、この条件を満たさない馬が人気で敗れている。

今年のメンバーでは、ヒーズインラブがサンデーサイレンス系を持たないハービンジャー産駒だ。このデータは先週の新潟記念でもブラストワンピースが突破したデータ。勢いのあるハービンジャー産駒なら突破してきそうである。

[まとめ]開幕週でも差し馬を

ここまでのデータをまとめていこう。

人気:単勝オッズ10倍以内を軸に、10倍以上が相手
年齢:3~5歳が中心 2.3着には7歳まで
性別:牝馬の好走率が高い
斤量:手広く評価を 今年は全馬条件クリア
馬体重:480~499キロだけ苦戦
脚質:上がり3ハロンタイム上位が優秀
前走条件:パターンごとに照らし合わせて
血統:父サンデーサイレンス系が強い

開幕週でハンデ戦となると、斤量の恩恵を受けた馬や、先行馬を意識したくなるが、データ分析からは差し馬かつ上位人気を推奨する形となった。それでもデータから漏れる馬も多くおり、これらはバッサリと消せるのだろうか。効率良く、的中に近づけていきたい。

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