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8月26日(日)に新潟競馬場では第38回新潟2歳ステークス(G3)が行われる。この世代2つ目の重賞で、過去にはハープスターやイスラボニータ、ジャスタウェイといった名馬たちが、このレースをステップに飛躍を遂げていった。
このレースの勝ち馬ロードクエストの妹スティルネスや、中京2歳ステークス2着のエイシンゾーンなど、全部で12頭が出走を予定している。
80万馬券が飛び出す年もあり、過去10年で5度も3連単が10万円以上の高配当が頻発するレース。固くはおさまらない、難解なレースといっていいだろう。ここからは、過去10年のデータを参考に、新潟2歳ステークスを紐解いていきたい。
目次
[人気]なぜか1・3番人気 2番人気の連対なし
新潟2歳ステークスは、過去10年の勝ち馬10頭中、8頭が1番人気か3番人気だった。いっぽうで2番人気は連対馬すら出ておらず、3着が3度あるのみと苦戦している。このレースで2番人気になることは負け同然と言っていいほどの鬼門なのだ。
強い1番人気でも、負けている馬には共通点があった。前走で先行し、4コーナーで5番手以内に先行していた馬は、昨年のムスコローソや2016年のモーヴサファイアなどが人気を裏切っている。
今年のメンバーでは、ケイデンスコールが1番人気に支持されそうで、前走は強烈な差し脚が際立ったレースをしていた。このタイプの人気馬なら安定して走ってきそうである。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 40% | 60% | 60% | 124% | 91% |
2番人気 | 0% | 0% | 30% | 0% | 61% |
3番人気 | 40% | 40% | 40% | 241% | 86% |
4番人気 | 10% | 20% | 30% | 131% | 82% |
5番人気 | 0% | 10% | 20% | 0% | 65% |
6番人気 | 0% | 10% | 30% | 0% | 105% |
7番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
8番人気 | 0% | 0% | 10% | 0% | 49% |
9番人気 | 10% | 10% | 30% | 263% | 205% |
10番人気 | 0% | 20% | 20% | 0% | 169% |
11番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
12番人気 | 0% | 10% | 10% | 0% | 93% |
13番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
14番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
15番人気 | 0% | 20% | 20% | 0% | 228% |
16番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
17番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
18番人気 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[前走クラス]新馬戦組を素直に信頼
新潟2歳ステークスは、過去10年で連対した20頭中、12頭が前走で新馬戦に出走していた馬だった。2009年を除き、9年連続で必ず馬券に絡んでいるデータで、中心は新馬戦組から選ぶのが賢明だろう。
また、ここ3年は、2着に前走未勝利戦組が入ってきている。未勝利戦を勝ってここに挑む馬は、1800m組は着差問わずマークしよう。1600m組は0.1秒以上差をつけた馬を、1400m以下からは0.2秒以上の差をつけて勝っている馬から選びたい。
ちなみに、前走が中京2歳ステークスだった馬は0-0-0-4と着順、人気問わず馬券に絡めていない。今年の出走馬ではエイシンゾーンがこのデータと合致する。人気を集めるが、思い切って消す作戦も有効かもしれない。
前走クラス | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 7% | 12% | 19% | 64% | 70% |
未勝利 | 5% | 16% | 19% | 23% | 99% |
OPEN特別 | 3% | 6% | 9% | 11% | 37% |
G3 | 0% | 0% | 100% | 0% | 490% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[前走距離]1400mもしくは1600mから
新潟2歳ステークスは、過去10年の勝ち馬すべてが前走で1400mもしくは1600mを使われていた馬だった。それ以外の距離からは、2、3着馬しか出ていない。
1番人気で負けたアヴニールマルシェ(2014年・2着)やクリーンエコロジー(2010年・10着)は、ともに前走が1800m戦だった。また、鬼門の2番人気馬の多くがこのデータに該当し、敗れてしまっている。
今年のメンバーではアンブロークンが前走1800m戦出走馬。上位人気が予想されるが、馬券的にはアタマなしと考えていいだろう。
前走距離 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1000m | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1150m | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
1200m | 0% | 8% | 19% | 0% | 126% |
1400m | 7% | 10% | 13% | 74% | 51% |
1600m | 13% | 21% | 31% | 60% | 100% |
1800m | 0% | 10% | 13% | 0% | 50% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[前走コース]左回りの芝コースから
新潟2歳ステークスは、過去10年の勝ち馬のうち、9頭が前走で左回りを経験していた。小倉や福島が前走だった馬は3着までしか来ておらず、割り引きが必要になるだろう。
今年のメンバーではエンパイアシュアー、オーパキャマラード、スティルネスの3頭が前走右回りの競馬場だった。これらは3着までとすると良さそうだ。
前走コース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
新潟・芝1400 | 6% | 8% | 9% | 81% | 42% |
新潟・芝1600 | 8% | 17% | 21% | 43% | 72% |
中京・芝1400 | 20% | 30% | 40% | 91% | 133% |
東京・芝1600 | 25% | 50% | 75% | 90% | 172% |
中京・芝1600 | 13% | 13% | 25% | 90% | 78% |
阪神・芝1600 | 50% | 50% | 50% | 125% | 75% |
福島・芝1800 | 0% | 20% | 20% | 0% | 120% |
東京・芝1800 | 0% | 25% | 50% | 0% | 90% |
新潟・ダ1200 | 0% | 25% | 25% | 0% | 210% |
新潟・芝1200 | 0% | 50% | 50% | 0% | 680% |
福島・芝1200 | 0% | 0% | 22% | 0% | 65% |
函館・芝1200 | 0% | 0% | 33% | 0% | 163% |
中山・芝1600 | 0% | 0% | 100% | 0% | 680% |
小倉・芝1800 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
小倉・芝1200 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
東京・芝1400 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
阪神・芝1400 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
新潟・芝1800 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[馬体重]大型も小型もNG
新潟2歳ステークスは、過去10年で馬券圏内に入った30頭中、26頭が馬体重440キロ〜480キロの間だった。昨年はムスコローソ(494キロ)、2017年にはモーヴサファイア(496キロ)が人気でも敗れており、セイウンワンダーが勝った以降、ジャスタウェイであっても490キロで2着に敗れている。人気以下の着順になることが多く、マイナス評価が必要なデータとなるだろう。
今年のメンバーでは、アンブロークン(前走500キロ)、エイシンゾーン(前走428キロ)、スティルネス(前走420キロ)、ピュアヒカリ(前走426キロ)がこのデータに該当しそうである。当日の馬体重と、人気を必ずチェックし、上位人気でなければ軽視の方向で良さそうだ。
馬体重 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
440キロ未満 | 0% | 0% | 3% | 0% | 8% |
440~480キロ | 9% | 17% | 25% | 71% | 112% |
482キロ以上 | 3% | 9% | 9% | 7% | 12% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[脚質]前走上がり3ハロン1位から選ぶべし
新潟2歳ステークスは過去10年で連対した20頭中15頭が前走の上がり3ハロンタイム1位を記録していた馬だった。
2016年はワンツーフィニッシュを決め、2015年と2014年は馬券圏内を独占している。昨年こそ馬券圏内に入らなかったが、それまでは6年連続していた。過去には2008年のツクバアズマオー(15番人気)や2009年のフローライゼ(15番人気)といった穴馬もこのデータに該当し好走。人気問わず馬券には加えておきたい。
今年のメンバーではエンパイアシュアー、オーパキャマラード、ケイデンスコール、ロードアクアが該当する。1200m戦だった2頭は人気にならなくてもチェックしておきたい馬と言えるだろう。
前走上がり3ハロン | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 10% | 19% | 28% | 53% | 114% |
2位以下 | 2% | 6% | 9% | 37% | 36% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[間隔]ゆったりローテーションが◎
新潟2歳ステークスは、過去10年で3着以内に入った30頭中、26頭が前走から5週以上間隔をあけていた馬だった。
2014年にミュゼスルタンが勝ったのを最後に、昨年まで3年連続で馬券に絡めていない。人気問わず、軽視する方向でよさそうだ。
今年のメンバーではエイカイキャロル、オーパキャマラード、ケイデンスコール、ピュアヒカリ、ヤサカリヴェルテがこのデータに該当する。ケイデンスコールは人気が予想されるだけに、馬券から消すには勇気が要るが、マイナス評価になることは変わりない。
間隔 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収 | 複回収 |
---|---|---|---|---|---|
1~4週 | 3% | 5% | 5% | 9% | 26% |
5週~ | 9% | 18% | 29% | 74% | 112% |
※新潟2歳ステークス 2008年以降の集計結果
[血統]サンデーサイレンス系必須
新潟2歳ステークスは過去10年で連対した20頭中、17頭が父か母父にサンデーサイレンス系の血を持っていた。また、このデータに該当する馬は、必ず1頭が馬券に絡んでいる。連軸はこのデータをクリアした馬から選ぶといいだろう。
今年のメンバーでは、エンパイアシュアーのみがこのデータに該当しない馬。サンデーサイレンスを持つ馬が馬券圏内を独占しないことも多々あるため、このデータを逆手に取れば、エンパイアシュアーを穴馬として狙えるデータになるかもしれない。
[まとめ]データを駆使すると残る馬が限られる
ここまでのデータをまとめていこう。
人気:1、3番人気強力 2番人気マイナス
前走クラス:新馬戦組を中心に
前走距離:1400〜1600m
前走コース:左回り芝から
馬体重:440〜480キロ
脚質:前走上がり1位が強力
間隔:5週以上のゆったりローテーション
血統:サンデーサイレンス系必須
これらのデータを使えば候補を限りなく少なくすることができそうである。ただし、今年は特別登録の段階で12頭と例年に比べて少頭数になる予定。絞り込みすぎると、データが逆に仇となる可能性も秘めている。そういった年なだけに、各データの取り扱いには注意して馬券を組み立てるようにしよう。