レース見解

北九州記念2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

99万、100万、390万、これは過去10年で北九州記念がはじき出した3連単の高額配当である。さらに、8番人気が5勝を挙げ、1番人気は9年連続未勝利と、中央の重賞では難易度の極めて高いレースのひとつなのではないだろうか。

今年は3歳牝馬ゴールドクイーンやラブカンプー、CBC賞を制したアレスバローズ、昨年の小倉2歳ステークスの勝ち馬アサクサゲンキなど18頭が出走を予定している。

今年も大波乱決着になるのか? さまざまな角度から北九州記念分析していこう。

[人気]1番人気9連敗中

北九州記念における1番人気は2008年にスリープレスナイトが勝利したのが最後。昨年もファインニードルが5着に敗れ、9年連続で負けているのである。

いっぽうで、昨年は15番人気のラインスピリット(55.7倍)が3着に入り、2014年には17番人気のカイシュウコロンボ(205.7倍)が波乱を演出している。ただし、馬券に絡んだ大穴馬はこの2頭のみで、その他は単勝オッズ49.9倍までに収まっていることは覚えておきたい。

また、1番人気は2.9倍以内だと1-2-0-1と信頼度が高く、3倍以上は0-0-2-4と信頼度は下がる。人気順よりも単勝オッズを見ながら検討すると良さそうだ。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 10% 30% 50% 25% 70%
2番人気 10% 30% 40% 50% 76%
3番人気 10% 30% 40% 57% 97%
4番人気 0% 0% 20% 0% 56%
5番人気 10% 20% 20% 134% 80%
6番人気 10% 10% 30% 102% 126%
7番人気 0% 0% 0% 0% 0%
8番人気 50% 50% 50% 878% 214%
9番人気 0% 0% 0% 0% 0%
10番人気 0% 0% 0% 0% 0%
11番人気 0% 0% 0% 0% 0%
12番人気 0% 10% 10% 0% 121%
13番人気 0% 11% 11% 0% 126%
14番人気 0% 11% 11% 0% 112%
15番人気 0% 0% 11% 0% 173%
16番人気 0% 0% 0% 0% 0%
17番人気 0% 0% 17% 0% 675%
18番人気 0% 0% 0% 0% 0%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.5~1.9 0% 100% 100% 0% 110%
2.0~2.9 33% 67% 67% 83% 93%
3.0~3.9 0% 0% 50% 0% 77%
4.0~4.9 0% 33% 33% 0% 56%
5.0~6.9 17% 25% 33% 89% 70%
7.0~9.9 0% 17% 33% 0% 95%
10.0~14.9 15% 15% 25% 190% 104%
15.0~19.9 16% 16% 16% 272% 72%
20.0~29.9 4% 4% 4% 94% 13%
30.0~49.9 0% 12% 12% 0% 134%
50.0~99.9 0% 0% 6% 0% 91%
100.0~ 0% 0% 5% 0% 184%

※北九州記

記念 2008年以降の集計結果

[年齢]4~6歳を中心に

過去10年で3着内に入った30頭中、25頭が4~6歳馬だった。3歳馬からは勝ち馬が出ておらず、2014年にはベルカントが3歳馬ながら2番人気に支持されて6着に敗れている。

また、3歳馬は人気薄が中心に馬券に絡んでいて、人気を集めそうなゴールドクイーンやラブカンプーにはマイナスデータとなりそうだ。

今年は4歳馬の出走がなく、5歳牡馬も出走しない。7歳馬もナインテイルズとツィンクルソードの2頭のみ。いっぽうで3歳馬が4頭と多くエントリーしている。人気薄の3歳もマークしつつ、手広く馬券を組む必要がありそうだ。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 0% 11% 17% 0% 102%
4歳 13% 28% 41% 86% 96%
5歳 6% 12% 16% 94% 79%
6歳 5% 5% 10% 73% 163%
7歳以上 4% 4% 7% 77% 27%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[間隔]順調に使われた馬から入る

過去10年で3着内に入った30頭中、28頭が前走との間隔が9週以内だった。10週以上間隔の開いた馬は、1-0-1-20で馬券に絡んだのは2011年のトウカイミステリーと2012年のエピセアロームのみとなっている。

5年以上、このローテーションからは馬券に絡んでいない。9週以内のローテーションを基本とするといいだろう。

今年のメンバーではアンヴァルのみが葵ステークスから間隔の開いた馬となる。それ以外は順調に使われてきた馬ばかり。このデータからも手広さを求められる年になりそうだ。

間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
連闘 0% 0% 0% 0% 0%
2週 0% 50% 50% 0% 150%
3週 10% 24% 32% 107% 184%
4週 3% 3% 9% 40% 24%
5~9週 6% 11% 17% 76% 101%
10~25週 6% 6% 12% 100% 48%
半年以上 0% 0% 0% 0% 0%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[斤量]56.5キロ以上はNG

北九州記念の過去10年において、斤量が56.5キロ以上だった馬が0-0-0-12と馬券に絡んでいない。

そもそも人気にならない傾向だが、2013年にはスギノエンデバーが4番人気で5着、2015年にはサドンストームが3番人気で11着に敗れている。人気同等の着順か、それ以下になることがほとんどで斤量を背負う実績馬はアテにならないと言えるだろう。

馬券は50~56キロを中心に組み立てるようにしたいところだ。

今年のメンバーでは56.5キロ以上の出走馬がいない。カネトシブレスとスカイパッションが49キロ以下なのでこの2頭は不要ということで良さそうだ。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~48kg 0% 0% 0% 0% 0%
49kg 0% 0% 0% 0% 0%
50kg 0% 9% 9% 0% 17%
51kg 0% 0% 11% 0% 35%
52kg 10% 25% 30% 152% 198%
53kg 6% 12% 18% 74% 53%
54kg 7% 10% 16% 120% 168%
55kg 14% 24% 24% 140% 101%
55.5kg 0% 0% 100% 0% 150%
56kg 4% 9% 22% 10% 105%
56.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
57kg 0% 0% 0% 0% 0%
57.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
58kg 0% 0% 0% 0% 0%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[馬体重]どんな体重でも問題なし

北九州記念では大型馬も小型馬もまんべんなく活躍しているレースだ。馬体重で良し悪しを評価する必要はないだろう。

ただ、当日の増減だけには注意したい。10キロ以上の大幅マイナスになると、2013年のサドンストームなどのように、人気でも1度も馬券に絡んでいない。

当日の大幅増減は必ず確認するようにしよう。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420~439kg 0% 18% 27% 0% 269%
440~459kg 4% 9% 13% 62% 42%
460~479kg 6% 13% 21% 92% 74%
480~499kg 7% 9% 14% 84% 127%
500~519kg 8% 8% 12% 48% 25%
520~539kg 0% 25% 33% 0% 165%
540~ 33% 33% 33% 526% 143%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[脚質]上がり3ハロンを上位のタイムで

過去10年の北九州記念では、逃げ馬が未勝利である。人気を集めたベルカント(2014年・2番人気・6着)やテイエムオオタカ(2011年・3番人気・4着)でも結果が出ていない。また、上がり3ハロンタイムが6位以下だった馬は、3着になることは多い。しかし、連対を果たしたのは3頭のみと苦戦している。また、その場合も人気馬ではなく、人気薄ばかり。マークされない穴馬ならチョイスしても良さそうだ。

これを判断する材料として、前走の上がり3ハロンタイムでも傾向が出ている。上位3位以内だった馬が高い成績を残せているのだ。当日どのようなレースになるかわからない部分もあるので、前走の上がり3ハロンタイムを参考にすると良さそうだ。

今年のメンバーではアサクサゲンキ、ダイメイプリンセス、スカイパッション、ラブカンプー、フミノムーン、アレスバローズ、ナインテイルズ、アンヴァルが前走上がり3ハロンタイム5位以内だった。これらの馬は人気問わずに好走してくる可能性がある。馬券戦略的には安易に消さないほうがいいだろう。

上がり3ハロンタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1~5位 16% 31% 40% 216% 204%
6位~ 1% 3% 7% 5% 44%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

前走上がり3ハロンタイム 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1~3位 12% 21% 31% 188% 118%
4位~ 4% 9% 14% 36% 90%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[前走]勢いあれば、1000万クラスからの連勝も

過去10年の北九州記念は、格上挑戦の馬でも勝利したことがあった。2012年のスギノエンデバーがそれに該当しているが、この馬は過去に重賞で2着の経験や、オープン特別で3着の経験があった降級馬だった。昨年も1600万クラスを勝利してここへ挑んだダイアナヘイローが勝利しているように、夏競馬らしい「勢い」が通じるレースとなっている。

今年は条件戦を勝ってここに挑む馬がいない。アイビスサマーダッシュの上位組や、CBC賞組を素直に信頼してもいいのかもしれない。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 13% 25% 38% 180% 133%
1600万下 4% 25% 29% 20% 94%
OPEN特別 12% 15% 18% 196% 86%
G3 4% 7% 13% 44% 101%
G2 0% 0% 0% 0% 0%
G1 0% 0% 17% 0% 75%

※北九州記念 2008年以降の集計結果

[血統]サンデーサイレンス系が不振 サクラバクシンオーが大活躍

北九州記念の過去10年でサンデーサイレンス系を父に持つ馬が勝利したのは2013年のツルマルレオンのみで不振が続いている。いっぽうでサクラバクシンオーを父に持つ馬が大活躍。2015年、2016年はワンツーフィニッシュを決めており、過去10年で4度も2頭以上が馬券に絡んでいるのだ。

昨年は、サクラバクシンオーを父の父に持つナリタスターワンが人気薄で2着に激走している。スローペース寄りの展開になるとサンデーサイレンス系でも好走することが増える傾向にあり、メンバー内容とペース判断で取捨するようにしよう。

今年のメンバーではグレイトチャーターが父サクラバクシンオー産駒。母父にサクラバクシンオーを持つトウショウピストナリタスターワン、ラブカンプーは父の父がサクラバクシンオーのショウナンカンプ産駒となっている。これらは人気問わず馬券的にはおさえたい存在だ。

[まとめ]思い切った馬券作戦が必要かも

これまでのデータを振り返ると、以下の通りだ。

人気:1番人気が9連敗中 穴馬は49.9倍まで

年齢:4~6歳馬が中心 人気の3歳馬は苦戦

レース間隔:順調に使われた馬を 9週以内

斤量:50~56.5キロ

馬体重:どの体重でもOK 大幅マイナス体重のみ注意

前走:勢いを重視 実績問わない

血統:サンデーサイレンス系不振 サクラバクシンオー特注

今年は該当馬のいないデータも存在しているため、複数のデータを組み合わせて候補を絞り込むのは難しそうである。それでも上がり3ハロンタイムなど、極端に絞り込みが可能なデータも存在する。これらを使って、思い切った絞り込みをかけて少点数挑んでみるのもいいかもしれない。

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