レース見解

小倉記念2018トリオンフが小倉で輝ける条件とは!?

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

小倉コースでは2勝2着1回という実績を残しており、1番人気が予想されるトリオンフ。今年の2月には小倉大賞典を制しており、すでに小倉適性は証明済みである。

ここ2戦は続けて1番人気に応えることができていないが、得意の舞台で重賞2勝目となるのだろうか。もしそうなれば、まさに「トリオンフ」と言っていいだろう。(トリオンフとはフランス語で「凱旋」の意味)

今回は武豊への乗り替わりで、陣営からも勝負気配も漂っているが、果たして力を出し切れるのだろうか。騎手や血統など、さまざまな角度からトリオンフを解析していこう。

[騎手]高い勝率、武豊

小倉芝2000mにおける武豊騎手は勝率17%で、複勝率も39%と、この舞台でトップの成績を残す川田騎手が不在となるメンバーなら、上位の成績と言っていいだろう。

前走のルメール騎手と比べると劣って見えてしまうが、この争いは高いレベルでの話。人馬ともに小倉コースであれば問題ないだろう。

また、川田騎手は海外遠征中で、ルメール騎手も新潟で騎乗を予定しており不在である。武豊騎手の騎乗であれば、陣営は最良の選択を出来たと考えられるだろう。

騎手 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
川田将雅 26% 54% 67% 121% 157%
北村友一 16% 27% 39% 95% 89%
バルジュ 19% 33% 37% 124% 91%
松山弘平 7% 16% 27% 85% 72%
藤岡佑介 16% 27% 32% 204% 100%
幸英明 7% 18% 27% 59% 81%
鮫島克駿 10% 14% 17% 86% 45%
和田竜二 7% 15% 28% 98% 84%
丹内祐次 10% 17% 29% 90% 77%
松若風馬 6% 10% 14% 51% 35%
丸山元気 13% 17% 23% 96% 51%
藤岡康太 6% 24% 28% 28% 64%
浜中俊 6% 19% 28% 17% 71%
小牧太 9% 18% 27% 79% 127%
武豊 17% 33% 39% 117% 75%
中谷雄太 9% 12% 24% 61% 52%
吉田隼人 9% 11% 20% 23% 44%
田中健 43% 43% 43% 3547% 834%
ホワイト 11% 33% 44% 210% 171%
国分恭介 10% 19% 19% 67% 59%
秋山真一 5% 8% 15% 24% 40%
太宰啓介 6% 9% 12% 67% 45%
松田大作 11% 16% 21% 43% 53%
酒井学 3% 22% 25% 24% 74%
荻野極 3% 15% 24% 14% 196%
丸田恭介 4% 16% 24% 14% 139%
菱田裕二 3% 14% 17% 17% 40%
岩崎翼 2% 4% 10% 7% 73%
小崎綾也 8% 17% 33% 40% 87%
M.デム 20% 40% 40% 36% 54%

※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果

騎手 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
武豊・小倉芝2000m 17% 33% 39% 117% 75%
ルメール・阪神芝2000m 26% 41% 47% 115% 70%

※2015年以降の集計結果

[厩舎]前走同等のパフォーマンスを期待

小倉芝2000mにおける須貝厩舎は、勝利数こそ1勝にとどまっているが、連対率で比較すると、トップの池江厩舎に次ぐ高い成績になっている。

前走の阪神も好成績を残していた舞台だったように、小倉でも高いパフォーマンスを発揮することができるだろう。

調教師 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
(栗)池江泰寿 14% 29% 31% 51% 69%
(栗)橋田満 12% 12% 18% 34% 32%
(栗)宮本博 3% 9% 22% 13% 64%
(栗)須貝尚介 6% 19% 25% 72% 68%
(栗)湯窪幸雄 7% 14% 14% 12% 24%
(栗)吉田直弘 6% 6% 12% 8% 21%
(栗)中村均 0% 6% 6% 0% 10%
(美)国枝栄 0% 100% 100% 0% 200%
(美)鹿戸雄一 0% 0% 25% 0% 85%

※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果

場所・芝のみ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
阪神 10% 25% 40% 47% 87%
小倉 12% 26% 39% 84% 77%

※須貝厩舎 2015年以降の集計結果

[血統]適性あり!タートルボウル産駒

小倉芝2000mにおけるタートルボウル産駒はこれまでに1勝のみとなっている。ただ、競馬場別で比較してみると前走の阪神以上を超える成績となっているのだ。

少ない出走数で、阪神の倍以上の勝利を挙げており、適性がある舞台と判断していいだろう。

種牡馬 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ハービンジャー 13% 24% 29% 77% 83%
ステイゴールド 8% 16% 25% 52% 64%
メイショウサムソン 16% 24% 27% 178% 84%
ハーツクライ 4% 20% 30% 31% 99%
マンハッタンカフェ 8% 16% 25% 27% 84%
タニノギムレット 3% 7% 17% 8% 71%
タートルボウル 17% 17% 17% 533% 126%
RegalRansom 50% 50% 50% 145% 85%
リーチザクラウン 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉芝2000m 2015年以降の集計結果

場所・芝のみ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
阪神 5% 16% 24% 230% 88%
小倉 14% 25% 25% 156% 65%

※タートルボウル産駒 2015年以降の集計結果

[脚質]先行脚質、どちらに転ぶか

小倉記念は前走で中団から差す競馬をしていた馬の成績が良いレースとなっている。

小倉大賞典同様に、開催の2週目に行われるレースで先行馬が有利なはずではあるが、200m延長する分がこのデータに影響しているのかもしれない。

小倉大賞典同様の競馬では、後続に差されてしまわないか、懸念されるデータとなりそうだ。

前走4角 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4番手以内 4% 7% 17% 21% 47%
5番手以下 8% 17% 22% 161% 94%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[前走距離]好相性の前走同距離組

過去10年の3着内馬30頭中19頭が、前走でも今回と同じ距離を走っていた馬だった。最も馬券に絡む、相性の良いローテーションと言っていいだろう。

過去に2000m戦を連勝した経験があるように、このローテーションならトリオンフも問題なさそうだ。力を出し切ってくれることだろう。

前走距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
同距離 8% 16% 22% 110% 80%
今回延長 2% 6% 14% 8% 56%
今回短縮 14% 21% 29% 497% 143%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[前走クラス]馬券内半数以上を占める、前走G3組

小倉記念は、過去10年で馬券圏内に入った30頭中、17頭が前走でG3に出走していた。これはクラス別に比較すると最多の数である。率は低いものの、それ相応に人気薄も多く出走しており、このレースでは基本のローテーションと言っていいだろう。

この春はG1に挑戦し跳ね返されたが、秋には飛躍を期待されている馬だ。前走の雪辱を晴らし、賞金を積み重ねておきたいと陣営は考えているだろう。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0% 0% 0% 0% 0%
1600万下 8% 16% 20% 62% 67%
OPEN特別 0% 0% 8% 0% 42%
G3 6% 14% 21% 97% 80%
G2 17% 17% 17% 1078% 226%
G1 22% 44% 56% 101% 120%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[前走着順]G3好走組に安定感あり

小倉記念で最も馬券圏内に入っているG3組だが、さらに紐解いていくと、前走で5着以内に入っていた馬が安定して好走していたのだ。

勝利数では前走6着以下だった馬に逆転されているものの、馬券圏内に入った数でいえば、この表の中で最多である。

過去10年の3着以内馬30頭中、10頭がこれに該当しているように、安定感があるローテーション。陣営は勝利を期待していると思うが、ここでは「馬券圏内に入る可能性は高い馬」と評価すると良さそうだ。

クラス×着順 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
G3×6着以下 6% 10% 14% 101% 76%
G3×5着以内 7% 20% 33% 91% 88%
G1×6着以下 22% 44% 56% 101% 120%
1600万×5着以内 11% 22% 22% 87% 47%
G2×6着以下 20% 20% 20% 1294% 272%
1600万×6着以下 0% 0% 14% 0% 118%
オープン特別×6着以下 0% 0% 6% 0% 30%
オープン特別×5着以内 0% 0% 10% 0% 61%
G2×5着以内 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[馬体重]大型馬に厳しいデータ

小倉記念は馬体重が520キロ以上だった馬が馬券になっていないレースである。前走では530キロだったトリオンフが、今回520キロ以下になることは考えにくい。

昨年は3番人気のバンドワゴンが11着と大きく敗れているように、このデータに該当する馬は、人気よりも着順を落とすことが多いことも覚えておきたい。不利は明らかであり、トリオンフにとって大きな壁となりそうなデータだ。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
400~419kg 0% 0% 0% 0% 0%
420~439kg 17% 17% 17% 70% 30%
440~459kg 8% 20% 32% 59% 118%
460~479kg 3% 6% 12% 22% 34%
480~499kg 7% 17% 26% 137% 101%
500~519kg 11% 15% 19% 290% 103%
520kg~ 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[まとめ]200mの違いがどこまで影響するのか

小倉大賞典を勝っているものの、小倉記念は200m距離が短くなるレースである。データで振り返るとプラス評価になるものは多く揃ったが、マイナスデータの存在感が大きい印象だ。特に、馬体重データは人気馬でも結果がでておらず、トリオンフの走りに影響が出そうである。

前走同様に馬券に絡んではくるものの、勝ち切るまではどうだろうか。レース分析記事でもふ触れたように、1番人気が勝てていないレースでもある。武豊騎手への乗り替わりで人気を集めても、慎重に取捨を判断する必要のある馬と言えそうだ。

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