重賞レース考察

[重賞レースの概要・見どころ]京成杯

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京成杯の概要・見どころ

皐月賞と同舞台で行われる3歳馬限定の重賞。施行距離が芝2000mに延長された初年度の1999年は、優勝馬オースミブライトが皐月賞でも2着に好走。その意義を示してみせた。2010年の優勝馬エイシンフラッシュはその後、日本ダービーと天皇賞(秋)という2つのG1を勝利。3歳の早い時期に将来性と距離適性を見抜くうえで重要なレースとなっている。

京成杯の歴史

1961年に創設。以来、30年以上にわたって芝1600mの重賞として定着していたが、1999年、クラシック路線の拡充を図るために芝2000mへ距離が延長された。1984年、グレード制導入によりG3に格付け。第1~9回、第20回以降は原則中山競馬場で開催されているが、第10~19回は主に東京競馬場で開催されていた。

京成杯の開催時期

1月初旬~中旬の開催。ただし第6回、第12回は例外的に3月中旬に開催された。

京成杯の競走条件

未勝利馬・未出走馬を除く3歳馬が出走可能。負担重量は別定。距離は第1~38回は芝1600m、第39回以降は芝2000m。馬齢重量(牡馬56kg、牝馬54kg)を基本とし、日本馬は収得賞金1800万円以上の場合1kg増、外国馬は重賞競走1着馬の場合1kg増。外国産馬は1984年から、地方競馬所属馬は1996年から出走可能となった。2009年からは外国調教馬も出走可能となっている。

京成杯のコースの特徴

中山芝2000mで行われる。ホームストレッチの入口からスタートし、そのまま内回りコースをグルっと1周してくる形態。直線は310mと中央4場の中では最も短いが、高低差最大5.3mの急坂をスタート直後とゴール前の2度上るコース形態のため、逃げ馬は苦しい戦いを強いられることになる。

人気

下記データのうち、「単勝オッズ1.9倍以下」は該当馬なし。1~2番人気の信頼度が高く、軸は人気サイドから選ぶのが正攻法だろう。相手として注目したいのが5番人気馬。単勝・複勝ともに回収率は100%を超えている。マークしておきたい。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 60% 70% 95% 101%
2番人気 30% 40% 60% 148% 103%
3番人気 10% 20% 30% 53% 53%
4番人気 0% 0% 10% 0% 30%
5番人気 20% 40% 40% 186% 112%
6~10番人気 2% 8% 16% 25% 69%
11番人気以降 0% 0% 2% 0% 29%

※京成杯2009~2018年の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.9倍以下 0% 0% 0% 0% 0%
2.0~2.9倍 20% 40% 60% 44% 74%
3.0~3.9倍 67% 100% 100% 243% 146%
4.0~4.9倍 25% 63% 88% 115% 150%
5.0~6.9倍 13% 13% 19% 68% 35%
7.0~9.9倍 7% 20% 33% 48% 89%
10.0~14.9倍 18% 36% 36% 217% 130%
15.0~19.9倍 0% 0% 15% 0% 60%
20.0~29.9倍 0% 5% 10% 0% 63%
30.0~49.9倍 0% 0% 0% 0% 0%
50.0~99.9倍 0% 0% 5% 0% 64%
100.0倍以上 0% 0% 0% 0% 0%

※京成杯2009~2018年の集計結果

前走着順

前走5着以内に入っていない馬は厳しい。加えて、前走のレースの格にかかわらず、前走1着馬は「1着候補」としてマークしておきたい。

前走着順 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着 9% 16% 24% 48% 81%
2着 11% 22% 44% 42% 90%
3着 8% 17% 25% 39% 42%
4着 0% 13% 13% 0% 36%
5着 9% 27% 36% 102% 119%
6~9着 4% 4% 4% 28% 10%
10着以下 0% 0% 0% 0% 0%

※京成杯2009~2018年の集計結果

脚質

年末からの連続開催で、芝の痛みも目立つころ。加えて急坂を2度上るタフなコース。基本的には中山の定石通り先行有利ではあるものの、差し馬の台頭も目立つ。

脚質 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 0% 10% 20% 0% 157%
先行 13% 16% 21% 71% 50%
差し 9% 18% 22% 60% 58%
追込 0% 7% 16% 0% 35%
マクリ 0% 0% 100% 0% 640%

※京成杯2009~2018年の集計結果

枠順

2週間前に開催される中山金杯は内枠有利だったが、京成杯ではどちらかというと外枠のほうが好走傾向にある。しかし内枠も著しく数字が悪いわけではなく、枠順による有利不利はほぼないと考えてよい。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 7% 7% 29% 33% 60%
2枠 0% 12% 18% 0% 39%
3枠 6% 12% 24% 66% 72%
4枠 5% 16% 21% 23% 32%
5枠 15% 20% 20% 110% 69%
6枠 5% 10% 20% 36% 78%
7枠 0% 0% 5% 0% 71%
8枠 14% 29% 29% 52% 53%

※京成杯2009~2018年の集計結果

血統

以下に挙げるのは、12月・1月の中山芝2000m2歳、3歳戦における種牡馬別勝ち数ベスト10だ(集計期間:2009年1月4日~2018年12月28日)。

ディープインパクト、ハーツクライ、ゼンノロブロイ、ステイゴールド、ダイワメジャー、ネオユニヴァースとサンデーサイレンス系がやはり好調だ。しかし徐々にハービンジャーがその勢力を広げ始めている。またキングカメハメハ産駒も存在感を示しており、その血を引くロードカナロア産駒もこの先、成績を伸ばしていくだろうと考えられる。

種牡馬 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ディープインパクト 23% 32% 45% 110% 95%
ハーツクライ 17% 26% 36% 186% 84%
キングカメハメハ 15% 21% 35% 94% 74%
ハービンジャー 13% 20% 31% 131% 73%
ゼンノロブロイ 11% 14% 20% 107% 51%
ステイゴールド 4% 13% 22% 37% 62%
ジャングルポケット 8% 11% 22% 109% 71%
シンボリクリスエス 7% 13% 17% 104% 94%
ダイワメジャー 10% 28% 39% 70% 90%
ネオユニヴァース 6% 14% 24% 26% 90%

※2009~2018年の集計結果

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