重賞レース考察

[重賞レースの概要・見どころ]日経新春杯

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日経新春杯の概要・見どころ

60年以上の歴史を誇る新春の名物重賞。幾多の名馬がG1へのステップとして駆け上がっていくのを見届けてきたレースであるとともに、1978年、名馬テンポイントが散ったレースとしても知られる。歴代勝ち馬を見ると、ステイゴールドやルーラーシップ、トゥザグローリーなど、長距離重賞を沸かせ続けた個性派の名が目立つ。

日経新春杯の歴史

1954年に創設された古馬のハンデキャップ重賞「日本経済新春杯」が前身。1979年に現行の「日経新春杯」へと改称された。1984年、グレード制導入によりG2に格付け。第24回は阪神芝2400mで、第31回は京都ダート2600mで、第41回は阪神芝2500mで開催されている。

日経新春杯の開催時期

創設以来、一貫して1月中旬~下旬に開催されている。

日経新春杯の競走条件

直近1年以内に出走歴のある4歳以上が出走可能。負担重量規定は、第1~27回と第41回以降はハンデキャップ。第28~40回は別定。第1~33回、第42回以降は京都芝2400m(一部阪神で代替開催あり)、第34~40回は京都芝2200mで施行。外国産馬は1990年から、外国調教馬は2006年から出走可能となっている。

日経新春杯のコースの特徴

京都芝2400m(外回り)で行われる。4コーナー奥のポケット地点からスタート。ホームストレッチを約600m走って1コーナーへと入っていく。向正面半ばから始まるアップダウンまではほぼ平坦。3コーナーの下りで加速がつき、かつ直線は平坦なため、速い上がりが出やすいコースとなっている。

人気

1~2番人気の強さが目立つ。ハンデ戦とはいえ、軸には上位人気の馬を据えるのが賢明な作戦だろう。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 30% 70% 80% 82% 111%
2番人気 40% 50% 50% 150% 72%
3番人気 0% 30% 30% 0% 52%
4番人気 0% 10% 60% 0% 138%
5番人気 0% 0% 0% 0% 0%
6~10番人気 4% 6% 12% 69% 55%
11番人気以降 2% 2% 5% 83% 54%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1.9倍以下 100% 100% 100% 160% 110%
2.0~2.9倍 33% 67% 100% 96% 113%
3.0~3.9倍 57% 86% 86% 200% 125%
4.0~4.9倍 10% 30% 30% 47% 50%
5.0~6.9倍 0% 33% 50% 0% 97%
7.0~9.9倍 0% 0% 38% 0% 91%
10.0~14.9倍 6% 6% 11% 67% 53%
15.0~19.9倍 0% 8% 15% 0% 62%
20.0~29.9倍 14% 14% 14% 325% 87%
30.0~49.9倍 6% 6% 12% 202% 60%
50.0~99.9倍 0% 0% 0% 0% 0%
100.0倍以上 0% 0% 3% 0% 50%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

ハンデ

人気馬が強いとはいえ、57kg以上のハンデを背負って勝ったのは、58.5kgのトゥザグローリー1頭のみ。軸はハンデ56.5kgまでの馬に絞ってもいいだろう。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
49kg 50% 50% 50% 1720% 310%
50kg 0% 0% 0% 0% 0%
51kg 0% 0% 0% 0% 0%
52kg 6% 6% 28% 126% 171%
53kg 0% 6% 6% 0% 8%
54kg 7% 10% 10% 25% 14%
55kg 14% 24% 24% 86% 62%
56kg 4% 28% 40% 18% 97%
56.5kg 50% 50% 100% 160% 145%
57kg 0% 0% 0% 0% 0%
57.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
58kg 0% 0% 25% 0% 40%
58.5kg 100% 100% 100% 160% 110%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

年齢

データを見れば一目瞭然で、若ければ若いほど強い。6歳馬よりも5歳馬、5歳馬よりも4歳馬を重視したい。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 18% 33% 39% 148% 81%
5歳 6% 19% 34% 17% 121%
6歳 7% 10% 20% 127% 73%
7歳 0% 0% 0% 0% 0%
8歳 0% 0% 0% 0% 0%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

脚質

「京都競馬場の外回り」という、差し追込馬が台頭しやすい条件のレースながら、2009~2018年の10年間では逃げ馬が大健闘。差し馬に人気が集中する場合は、逃げた馬の残り目に注意したい。

脚質 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 20% 30% 30% 376% 101%
先行 8% 14% 25% 27% 51%
差し 8% 19% 29% 77% 99%
追込 2% 5% 7% 11% 18%
マクリ 0% 0% 0% 0% 0%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

枠順

勝率・連対率・単複回収率と、総じて内枠有利の傾向が出ている。迷った場合は「4枠より内」を重視したい。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 21% 29% 29% 219% 78%
2枠 7% 14% 29% 86% 89%
3枠 7% 20% 27% 10% 78%
4枠 6% 19% 31% 18% 50%
5枠 5% 5% 10% 172% 39%
6枠 10% 20% 20% 34% 27%
7枠 0% 5% 24% 0% 131%
8枠 5% 10% 10% 18% 15%

※日経新春杯2009~2018年の集計結果

血統

以下に挙げるのは1月・2月の京都芝2400m(外回り)における種牡馬別勝ち数ベスト10だ(集計期間:2009年1月18日~2018年2月11日)。

やはりディープインパクト産駒が高いパフォーマンスを発揮していることがわかる。クラシックディスタンスということもあり、その他の種牡馬もサンデーサイレンス系の種牡馬がズラリ。もちろんキングカメハメハもその存在感を発揮している。

種牡馬 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ディープインパクト 18% 27% 44% 56% 67%
キングカメハメハ 21% 28% 41% 81% 79%
ステイゴールド 14% 16% 30% 228% 77%
フジキセキ 33% 44% 44% 257% 98%
ネオユニヴァース 33% 44% 44% 142% 61%
ハービンジャー 15% 39% 39% 83% 63%
シンボリクリスエス 9% 14% 32% 71% 82%
アドマイヤドン 50% 50% 75% 515% 247%
マンハッタンカフェ 3% 16% 24% 21% 81%
ハーツクライ 4% 19% 31% 87% 63%

※2009~2018年の集計結果

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