レース見解

小倉記念2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

8月5日(日)に小倉競馬場では第54回・小倉記念(G3)が行われる。このレースはサマー2000シリーズの第3戦で、昨年の優勝馬タツゴウゲキはここをステップにシリーズも制覇した。

過去にはダンスアジョイ(2009年16番人気)やクランモンタナ(2016年11番人気)など、多くの穴馬が勝利しているように、大波乱傾向にあるレースである。開催4日目に行われるようになった2012年以降は毎年3番人気以下が馬券に絡んでおり、ハンデ戦らしい波乱傾向はさらに強くなっている。

今年は小倉大賞典の覇者トリオンフや、昨年の勝ち馬タツゴウゲキ、鳴尾記念を勝っているストロングタイタンなど全部で12頭が出走を予定している。人気や年齢、斤量など8つの項目で小倉記念を分析していこう。

[人気]10年連続未勝利 1番人気

小倉記念は1番人気が集計期間中に一度も勝利していない。2005年にメイショウカイドウが連覇した年を最後に12年連続で敗れているのだ。過去10年では2~6人気が7勝しており、中穴傾向のレースと言っていいだろう。

特に、3番人気の相性が良く、2012~2014年まで3連勝したこともあった。昨年の勝ち馬も、4番人気のタツゴウゲキだったように、1番人気はアタマとして信頼できない。このことを覚えておこう。それでも1番人気は複勝率が50%あり、相手からは外さないようにしたい。

今年のメンバーではトリオンフが1番人気になりそうだが、この馬は軸ではなく相手候補になるだろう。2番人気以下はサトノクロニクルやストロングタイタン、サンマルティンなどが勝ち切る候補。今年の勝ち馬はこの中にいるかもしれない。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 0% 30% 50% 0% 84%
2番人気 10% 30% 40% 42% 82%
3番人気 30% 30% 40% 197% 88%
4番人気 20% 40% 40% 147% 109%
5番人気 0% 10% 10% 0% 26%
6番人気 10% 20% 40% 88% 124%
7番人気 0% 0% 0% 0% 0%
8番人気 0% 0% 10% 0% 49%
9番人気 10% 10% 30% 197% 181%
10番人気 0% 0% 0% 0% 0%
11番人気 10% 10% 20% 366% 162%
12番人気 0% 0% 0% 0% 0%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 17% 17% 0% 226%
16番人気 25% 25% 25% 1617% 340%
17番人気 0% 0% 0% 0% 0%
18番人気 0% 0% 0% 0% 0%
指1-6人 12% 27% 37% 79% 85%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0~2.9 0% 100% 100% 0% 140%
3.0~3.9 0% 17% 33% 0% 50%
4.0~4.9 20% 30% 50% 91% 95%
5.0~6.9 9% 36% 46% 62% 102%
7.0~9.9 19% 33% 33% 149% 91%
10.0~14.9 0% 0% 14% 0% 48%
15.0~19.9 7% 7% 13% 131% 75%
20.0~29.9 0% 0% 14% 0% 83%
30.0~49.9 5% 10% 10% 174% 102%
50.0~99.9 4% 4% 8% 248% 84%
100.0~ 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[年齢]5歳馬中心にまんべんなく

小倉記念は馬券圏内30頭中13頭が5歳馬で、全年齢の中で最多となっている。それ以外は3歳から8歳まで幅広く馬券に絡んでおり、手広い意識で臨むと良さそうだ。2016年には7歳馬が2頭、馬券に絡んでおり、2009年の勝ち馬ダンスアジョイも7歳だった。

また、3歳馬は0-2-0-1で、出てくれば高い確率で馬券になっているが、今年は出走馬がいない模様。5歳馬はストロングタイタン、キンショーユキヒメ、レイホーロマンスが該当する。 注目の7歳以上は、前走の七夕賞で大穴を開けたメドウラークが該当している。2戦続けての激走なるか注目したい。

年齢 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
3歳 0% 67% 67% 0% 170%
4歳 13% 26% 26% 77% 53%
5歳 9% 15% 28% 64% 117%
6歳 0% 3% 11% 0% 33%
7歳 9% 13% 17% 244% 86%
8歳 7% 7% 7% 462% 97%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[間隔]ここを目標に、ゆったりローテーションを推奨

小倉記念は10週以上間隔を開けた馬の成績が安定している。9週以内だった馬からも、勝ち馬も多く出ているが、前者には安定感がある。軸向きはこちらと言えるだろう。

このローテーションは、池江厩舎が得意としており、2013年~2016年まで4年連続で馬券になっている。今年はサトノクロニクルとマウントゴールドが池江厩舎からエントリー。どちらかは馬券に絡んでくる可能性が高いと言えるだろう。そのほかではサンマルティンやストーンウェアも10週以上間隔の開いた馬に該当している。

間隔 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2週 0% 6% 12% 0% 57%
3週 10% 17% 17% 77% 41%
4週 5% 8% 20% 37% 59%
5~9週 8% 8% 16% 285% 85%
10~25週 8% 33% 38% 102% 167%
半年以上 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[斤量]牡は52~57キロ 牝は53キロ以上

ハンデ戦で軽斤量馬は魅力的に見えるが、51キロ以下は馬券に絡んだことがない。52キロ以上を狙っていきたい。

最も勝利数が多いのは、55キロの3勝で、エクスペディション(2012年)、イタリアンレッド(2011年)、ダンスアジョイ(2009年)が該当する。連対数では56キロが6連対で最も多い。57.5キロ以上は勝利していないものの、馬券圏内に入ることは多くなっている。

今年の51キロ以下はエーティーサンダー、レイホーロマンスが該当する。これらは軽視する方向が良さそうだ。

牡・セン 斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~48kg 0% 0% 0% 0% 0%
49kg 0% 0% 0% 0% 0%
50kg 0% 0% 0% 0% 0%
51kg 0% 0% 0% 0% 0%
52kg 10% 10% 20% 71% 109%
53kg 5% 10% 10% 32% 22%
54kg 7% 20% 20% 244% 82%
54.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
55kg 6% 9% 16% 226% 117%
55.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
56kg 8% 24% 24% 114% 73%
56.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
57kg 10% 19% 29% 43% 62%
57.5kg 0% 0% 25% 0% 47%
58kg 0% 0% 50% 0% 177%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

牝 斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~48kg 0% 0% 0% 0% 0%
49kg 0% 0% 0% 0% 0%
50kg 0% 0% 0% 0% 0%
51kg 0% 0% 0% 0% 0%
52kg 0% 0% 0% 0% 0%
53kg 0% 0% 100% 0% 420%
54kg 0% 0% 0% 0% 0%
54.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
55kg 33% 33% 33% 253% 103%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[馬体重]500キロを中心に狙う

小倉記念で馬券圏内に入った馬は、馬体重が420キロ~519キロの100キロ範囲内に収まっていた。520キロ以上の大型馬を狙うのは危険と覚えておこう。昨年は542キロで出走したバンドワゴン(3人気)が敗れている。

さらに、500キロを真ん中に480キロ~519キロの範囲内が6勝を挙げている。勝ち切るならこのエリアから探してみよう。

今年はトリオンフが前走530キロで超大型馬に該当している。ストロングタイタンも減らすことがなければ前走522キロでこのデータに当てはまってしまう。穴馬として注目のメドウラークは506キロで手ごろな馬体重と言えそうだ。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
400~419kg 0% 0% 0% 0% 0%
420~439kg 17% 17% 17% 70% 30%
440~459kg 8% 20% 32% 59% 118%
460~479kg 3% 6% 12% 22% 34%
480~499kg 7% 17% 26% 137% 101%
500~519kg 11% 15% 19% 290% 103%
520~539kg 0% 0% 0% 0% 0%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[脚質]差し馬を狙え

小倉競馬場では差しが届くイメージを持っていないだろうか。これは小倉記念にも傾向が出ている。

前走4コーナーでの位置取りで比較してみると、4番手以内だった馬は連対20頭中4頭、5番手以下だった馬は20頭中16頭が該当している。小倉競馬場のスパイラルカーブが影響しているのかもしれない。このような差し馬は3年連続でワンツーを決めており、昨年は1~3着を独占した。

今年はキョウヘイ、ストロングタイタン、トリオンフ、マウントゴールドが前走4番手以内の競馬でマイナスデータに該当する。

前走4角 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4番手以内 4% 7% 17% 21% 47%
5番手以下 8% 17% 22% 161% 94%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[前走レース]馬券内最多の前走重賞組

小倉記念は前走も重賞に出走していた馬が強い。馬券圏内に入った馬30頭中23頭がこのデータに該当している。意外にも前走がオープン特別だった馬は連対していない。

重賞の次に注目したいのが前走1600万クラスだった馬だ。ここから馬券に絡んだサンマルティン(2017年2着)やアズマシャトル(2015年1着)は1600万クラスを2勝した経験があった。昇級馬ではこういったタイプをケアしておこう。

前走重賞組では、6着以下に負けていた馬が6勝しており、これが最多となっている。反対に5着以内だった馬は2勝止まり。重賞連勝はイタリアンレッドの一度のみ。前走勝ち馬を過信しないようにしよう。

前走クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0% 0% 0% 0% 0%
1600万下 8% 16% 20% 62% 67%
OPEN特別 0% 0% 8% 0% 42%
重賞 8% 17% 24% 159% 93%

※小倉記念 2008年以降の集計結果

[血統]特注!トニービン

波乱傾向の小倉記念で、たびたび穴を開けている血統がある。それは、トニービンだ。このトニービンを母父に持つ馬が多く好走している。3-1-2-3で勝率は33.3%と出てくれば特に注目したい。過去の勝ち馬についても、クランモンタナ、サトノノブレス、ダンスアジョイと大駆けする傾向にあるのだ。

せっかくのデータだが、今年の出走馬では母父トニービンの出走予定馬がいなかった。来年以降、忘れずにこのデータを活用しよう。ただし、サトノクロニクルが唯一父ハーツクライで、父母父にトニービンを持っている。過去にはメイショウナルト(父ハーツクライ)やニホンピロレガーロ(父アドマイヤベガ)も勝利している相性の良い血統と合致している。前走から巻き返せる可能性を秘めた馬と言っていいだろう。

[まとめ]今年も波乱の決着になるのか

過去10年で3連単の配当が10万円を超えたことが4度もある小倉記念。当然ながら、1万円未満の3連単決着は一度もない。波乱の原因は1番人気の不振にあると言っていいだろう。

ただし、今年の場合は、特別登録を行っている12頭全頭が出走したとしても、過去10年の中で最も少ない頭数でレースが行われる。例年に比べると紛れも少なく、予想外に固い決着になる可能性も秘めていることを覚えておきたい。

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