レース見解

レパードステークス2018の最新見解・データ

The following two tabs change content below.
川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

レパードステークスは2009年に創設された歴史の浅いレースである。歴代の優勝馬は、トランセンドやホッコータルマエ、インカンテーションなど、古馬になってからも日本のダート界をけん引している名馬がずらりと並ぶ出世レース。

レースの傾向としては、3連単が10000円未満だったことが過去に4度あり、固い決着になることが多い。ただし、昨年は11番人気→12番人気で決着し、これまでにない大波乱決着が起こった。

今年はジャパンダートダービーで3着に入ったグレートタイムや、伏竜ステークスでルヴァンスレーヴを破ったドンフォルティスなど全部で22頭がエントリー。

例年通り固い決着になるのか? 昨年のような波乱決着になるのか? 2009年創設以降、過去9年のデータでレパードステークスを紐解いていこう。

[人気]上位人気を素直に信頼

昨年は超人気薄のローズプリンスダムが勝利し、2着にもサルサディオーネが12番人気で激走。1番人気のエピカリスが3着に敗れ、馬連は95320円と大波乱になった。しかし、それまでのレパードステークスは1番人気か2番人気が8年連続で勝利してきたように、人気馬が強いレースである。

特に1番人気は優秀で、5-1-3-0と複勝率は100%。さらに、3番人気内の馬が複数馬券に絡むことも多く、上位人気が堅実なレースと言っていいだろう。ただ、極端な人気薄の激走はこれまでにも起こっていた。タナトス(108.5倍:3着)やタマノブリュネット(75.7倍:2着)など、50倍を超える人気薄が馬券に絡むこと合わせて覚えておきたい。

今年はグレートタイムやドンフォルティス、グリムなどが上位人気になると予想されている。基本的に、これらを中心として馬券を組み立てると良さそうだ。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 56% 67% 100% 152% 132%
2番人気 33% 44% 56% 117% 77%
3番人気 0% 33% 33% 0% 70%
4番人気 0% 11% 11% 0% 20%
5番人気 0% 0% 0% 0% 0%
6番人気 0% 11% 22% 0% 66%
7番人気 0% 11% 22% 0% 95%
8番人気 0% 0% 0% 0% 0%
9番人気 0% 0% 11% 0% 62%
10番人気 0% 0% 0% 0% 0%
11番人気 11% 11% 22% 736% 191%
12番人気 0% 11% 22% 0% 302%
13番人気 0% 0% 0% 0% 0%
14番人気 0% 0% 0% 0% 0%
15番人気 0% 0% 0% 0% 0%
1~2人気 44% 56% 78% 135% 105%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[枠順]中枠が有利

レパードステークスは3~5枠のいわゆる中枠が強く、1枠や8枠が不利というデータが出ている。

1枠と8枠は勝ち馬が出ておらず、馬券圏内に入ったことは1度ずつしかない。一方で3~5枠は馬券圏内に入った馬の半数以上を占めている。

2015年のゴールデンバローズは1枠スタートで2番人気ながら4着に敗れており、昨年もテンザワールドとタガノディグオが、それぞれ2,3番人気ながら8枠で馬券圏外に敗れた。

枠順が発表されたら、真っ先に1枠と8枠はチェックするようにしよう。

枠番 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0% 0% 11% 0% 40%
2枠 7% 7% 13% 442% 62%
3枠 6% 25% 38% 20% 90%
4枠 6% 17% 22% 16% 41%
5枠 11% 22% 28% 28% 118%
6枠 6% 6% 17% 9% 97%
7枠 17% 22% 28% 62% 90%
8枠 0% 6% 6% 0% 9%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[厩舎]関西馬を中心に

昨年は関東馬のローズプリンスダムが勝利。同じく関東馬のエピカリスが圧倒的な人気を集め3着に敗れた。

出走数では東西でほぼ同じになっているが、馬券圏内に入った馬の数を比較すると、関東馬が7頭で、関西馬が20頭と大きく差をつけているのだ。昨年のよう、に穴を狙うなら関東馬をチョイスすると良さそうだ。

また、関東馬では戸崎騎手が騎乗した人気馬に限り勝利している。今年の戸崎騎手はアドマイヤビクター(友道厩舎・栗東)に騎乗予定で、このパターンは使えない。さらなる穴馬を探そう。そうなるとアルクトスやイダペガサス、ショームあたりが穴馬候補として上がってくるのではないだろうか。

調教師分類 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
美浦 5% 7% 12% 120% 46%
栗東 9% 21% 29% 26% 93%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[馬体重]軽量馬の好走率が高い

レパードステークスでは500キロを超える大型馬が不利なレースとなっている。歴代の勝ち馬9頭中、7頭が500キロ未満の馬だった。単勝回収率も低く、うま味も少なくなっている。新潟コースが小回りであることも影響しているのかもしれない。

今年のメンバーでは、グレートタイムやドンフォルティスなど人気馬もこの条件をクリアしそうである。グリムは前走498キロだったのでボーダーライン上だ。アドマイヤビクターやアルクトスは500キロを超えており、マイナス評価に該当しそうである。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
~499kg 8% 14% 22% 100% 88%
500kg~ 4% 13% 18% 11% 36%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[脚質]差し馬は割引が必要

レパードステークスは先行馬が強いという傾向が出ているレースである。4コーナーを8番手以内でまわってきていた馬が、全ての年で優勝しているのだ。

さらに、馬券圏内に入った27頭中、24頭が4コーナー9番手以内で前目につけるレースをしていた。これは前走のレース内容にもリンクしている。前走も4コーナーを9番手以内だった馬が馬券圏内27頭中25頭とほとんどを占めているのだ。

今年のメンバーではエングローサー、コマビショウ、ダイシンカローリ、チュウワウィザード、ミックベンハーが前走4コーナーで10番手以下の競馬をしていた。割引が必要になるだろう。

4角位置 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4角1番手 0% 44% 56% 0% 393%
2~9番手 12% 18% 25% 119% 53%
10番手~ 0% 0% 7% 0% 36%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

前走4角 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4角1番手 4% 17% 21% 10% 130%
2~9番手 8% 14% 22% 99% 64%
10番手~ 5% 11% 11% 14% 17%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[前走クラス]前走1000万クラスでも通用する

レパードステークスに臨むローテーションはこの時期、多く存在している。そのため、中央と地方に分けて考えるとわかりやすい。前走が500万クラスだった馬からは、今回逃げそうな馬をチョイスしよう。1000万クラスだった馬は3着以内に好走していた馬から選択するといい。1600万やオープンクラスからここに挑む馬は例外パターンを除くと馬券になっていない。基本的に軽視でいいだろう。(例外:ダノンリバティ 前走白百合ステークス(芝)ダートの一流血統だった)

重賞クラスに関してはG3組だけをチョイス。G2,G1は芝であることがほとんどなので軽視しよう。(今年は出走なし)地方に関しては交流重賞であれば着順は問わない。そうでない地方レース組は勝っていることが条件になる。また、このパターンが大きく穴をあけるので、おさえておくといいだろう。今年はビッグスモーキーが前走1600万クラスに該当。軽視するには勇気が要りそうな馬だ。バクハツは地方勝ち馬なのでマークしておきたい。

前走中央クラス 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500万下 0% 9% 9% 0% 76%
1000万下 5% 14% 21% 11% 35%
1600万下 0% 0% 0% 0% 0%
OPEN特別 0% 17% 17% 0% 38%
G3 13% 13% 13% 37% 20%
G2 0% 0% 0% 0% 0%
G1 0% 0% 0% 0% 0%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

地方レース名 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
JDD 23% 32% 41% 361% 109%
兵庫CS 0% 0% 50% 0% 180%
バルーンC 0% 0% 100% 0% 1490%
スパーキングナイトC 0% 0% 100% 0% 910%
関東オークス 0% 0% 0% 0% 0%
ムーンストーンスター賞 0% 0% 0% 0% 0%
マーキュリーC 0% 0% 0% 0% 0%
アンタレス賞 0% 0% 0% 0% 0%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[前走場所]地方はどこでも 中央は左回りから

レパードステークスでは、今回と同じ左回りを前走で経験していた馬の成績が良い。

連対馬18頭中10頭が前走で、中京・新潟・東京でレースを経験していた。これに当てはまらない場合は前走が地方競馬場で、ジャパンダートダービーだった馬がほとんどを占めている。

今年のメンバーでは、アルクトス、イダペガサス、ショームなどが右回りに該当している。穴馬候補から外れてしまうのか? 注目のデータになりそうだ。

前走場所 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
札幌 0% 0% 0% 0% 0%
函館 0% 0% 0% 0% 0%
福島 0% 0% 10% 0% 12%
新潟 7% 21% 29% 12% 60%
東京 7% 10% 10% 19% 27%
中山 0% 0% 0% 0% 0%
中京 7% 29% 29% 23% 122%
京都 0% 9% 9% 0% 20%
阪神 0% 0% 13% 0% 16%
小倉 0% 0% 0% 0% 0%
地方 15% 21% 36% 241% 156%
海外 0% 0% 100% 0% 110%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[前走人気]前走7番人気以下はバッサリ

レパードステークスは上位人気馬が堅実に走るレースで、それと反対に、人気薄が不振傾向にある。

これは前走人気で測ることができ、1~6番人気で出走していた馬だけを選ぶといいだろう。7番人気以下だった馬は、レパードステークスで0-0-0-32とまったく馬券に絡んでいない。

今年のメンバーでは、エングローサーやプロスパラスデイズが前走7番人気以下に該当する。ヒモとして狙いたいところだが、消し対象だ。

前走人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1人気 13% 23% 40% 36% 152%
2人気 0% 19% 19% 0% 98%
3人気 8% 17% 33% 22% 95%
4人気 14% 21% 21% 44% 35%
5人気 0% 0% 7% 0% 11%
6人気 18% 27% 27% 644% 100%
7~18人気 0% 0% 0% 0% 0%

※レパードステークス 2009年以降の集計結果

[まとめ]固いか決着、波乱決着、どちらを狙う?

どちらの決着になったとしても1番人気を外さないこと。過去9年で馬券内を外していない。相手には2~3人気が一緒に絡むことも多くなっている。

穴は逃げて粘りこみを狙う馬を見つけたい。前走人気を利用すれば、極端な人気薄を消すこともできそうだ。1番人気を中心にマルチ、もしくは1着固定でヒモ荒れを狙っていくことがレパードステークス攻略の鍵になるかもしれない。

関連記事

  1. ジャパンカップ2018復活の兆しを見せたサトノダイヤモンド
  2. プロキオンステークス2018の最新見解・データ
  3. [重賞レースの概要・見どころ]京成杯
  4. [重賞レースの概要・見どころ]愛知杯
  5. 新潟2歳ステークス2018の最新見解・データ
  6. 京阪杯2018の最新見解・データ
  7. 小倉記念2018サンマルティンが昨年の雪辱を果たせるか!?
  8. [重賞レースの概要・見どころ]フェアリーS

新着記事

人気競馬書籍の著者で、各種メディアでも活躍する講師陣が、競馬予想に役立つ情報を”完全無料で”お届けします。競馬予想大学には、オッズ・日刊コンピ・過去データ分析・血統・調教と各分野のプロフェッショナルの講師陣が在籍しています。

アーカイブ

カレンダー

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
PAGE TOP