レース見解

中京記念2018ウインガニオンが連覇するには!?

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

昨年は5番人気で勝利し、今年も連覇を狙って出走を予定しているウインガニオン。中京は得意で、これまで全8勝のうち3勝を挙げているのだ。

寒い時期が全くダメなタイプで、勝ち星はすべて4~9月の暖かい時期に限定されている。昨年とは違って今年は人気馬として中京記念に出走になるが、今年も勝つことができるのか? 連覇を達成するために必要なデータを、さまざまな角度から分析していこう。

[騎手]津村騎手、デムーロを超える

中京芝1600mを騎手別に見ると、ウインガニオンに騎乗予定の津村騎手は、勝率25%と高い成績を残している。さらに、関東所属騎手の中で最も勝利を挙げている騎手なのだ。勝率25%は、成績上位のデムーロ騎手を上回る成績。津村騎手自身、この舞台へ得意意識を持っていることだろう。

競馬場別に津村騎手の成績を比較すると、中京はそこまで強調される成績ではない。しかし、勝利しているすべてが芝1600mだったことから、「中京芝1600m」ならプラスに津村騎手を評価できるだろう。

騎手 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
福永祐一 33% 53% 57% 102% 79%
M.デム 21% 35% 54% 95% 93%
北村友一 22% 36% 50% 102% 134%
川田将雅 13% 29% 44% 51% 71%
松若風馬 11% 11% 22% 72% 60%
ルメール 19% 42% 50% 69% 113%
和田竜二 10% 14% 22% 73% 69%
菱田裕二 17% 25% 33% 381% 125%
藤岡佑介 17% 39% 44% 81% 101%
津村明秀 25% 33% 42% 144% 110%
松田大作 16% 21% 21% 119% 55%
藤岡康太 4% 19% 28% 17% 96%
松山弘平 4% 11% 22% 39% 94%
幸英明 3% 9% 12% 132% 56%
岩田康誠 15% 46% 46% 87% 179%
秋山真一 5% 8% 18% 20% 46%
城戸義政 29% 43% 57% 218% 144%
川須栄彦 7% 7% 14% 108% 62%
太宰啓介 6% 6% 9% 13% 37%
池添謙一 29% 29% 43% 728% 194%
坂井瑠星 29% 29% 29% 90% 40%
浜中俊 4% 15% 37% 6% 68%
鮫島克駿 3% 11% 22% 54% 105%
石橋脩 8% 25% 33% 30% 62%
小牧太 5% 11% 16% 9% 36%
中谷雄太 3% 6% 6% 17% 15%
森裕太朗 6% 12% 12% 68% 25%
吉田隼人 8% 17% 17% 53% 44%
田辺裕信 17% 33% 33% 41% 103%
内田博幸 17% 33% 33% 55% 78%

※中京記念2012年以降の集計結果

場所 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
札幌 0% 14% 29% 0% 45%
函館 0% 0% 0% 0% 0%
福島 6% 15% 24% 31% 85%
新潟 9% 16% 24% 93% 76%
東京 5% 12% 17% 83% 66%
中山 6% 11% 18% 57% 70%
中京 5% 13% 20% 30% 63%
京都 0% 11% 11% 0% 34%
阪神 0% 17% 17% 0% 115%
小倉 7% 16% 25% 52% 118%

※芝コースにおける津村騎手競馬場別成績2015年以降の集計結果

[厩舎]ローカル中心に、マイル戦で目立つ西園厩舎

中京芝1600mの厩舎別成績を見てみよう。西園厩舎は勝率15%で上位の成績と言っていいのではないだろうか。今年のヴィクトリアマイルをジュールポレールで勝利し、過去にはマイルチャンピオンシップをサダムパテックで勝利したこともある。マイル戦が得意な厩舎と評価したい。また、福島や新潟、中京を中心にローカルでも成績が良い厩舎なのだ。

中京記念は昨年も制しており、問題は見当たらない。関西厩舎と関東騎手の組み合わせも相性が良く、追い風データになりそうだ。

調教師 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
(栗)藤原英昭 39% 58% 65% 149% 108%
(栗)矢作芳人 16% 22% 22% 59% 31%
(栗)音無秀孝 22% 22% 44% 104% 100%
(栗)池江泰寿 17% 25% 46% 50% 100%
(栗)須貝尚介 12% 36% 44% 29% 68%
(栗)西園正都 15% 30% 40% 134% 96%
(栗)中内田充 27% 55% 55% 98% 72%
(栗)藤岡健一 13% 31% 44% 31% 98%
(栗)山内研二 9% 9% 27% 135% 95%
(栗)西浦勝一 4% 13% 22% 25% 36%
(美)高橋裕 8% 15% 23% 42% 61%
(栗)森田直行 7% 13% 13% 16% 26%
(栗)高橋亮 8% 8% 17% 18% 22%
(栗)河内洋 8% 8% 8% 49% 15%
(栗)本田優 0% 13% 38% 0% 76%
(栗)清水久詞 0% 5% 9% 0% 13%
(美)大竹正博 0% 0% 0% 0% 0%

※中京芝1600m2015年以降の集計結果

場所 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
札幌 0% 13% 19% 0% 30%
函館 8% 8% 15% 123% 57%
福島 19% 29% 29% 85% 60%
新潟 16% 24% 29% 180% 93%
東京 9% 18% 32% 155% 94%
中山 9% 27% 36% 26% 76%
中京 12% 25% 36% 100% 99%
京都 5% 11% 16% 100% 68%
阪神 8% 15% 22% 73% 72%
小倉 2% 13% 16% 1% 31%

※芝コースにおける西園厩舎競馬場別成績2015年以降の集計結果

組み合わせ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
調・騎 ともに栗東 5% 11% 20% 46% 79%
厩・栗東×騎・美浦 20% 20% 20% 242% 80%
厩・美浦×騎・栗東 10% 30% 30% 122% 118%
調・騎 ともに美浦 0% 0% 0% 0% 0%

※中京記念2012年以降の集計結果

[血統]上昇するステイゴールド産駒

中京芝1600mにおける種牡馬別成績を見てみると、ステイゴールドはディープインパクト、ダイワメジャーに次いで勝利数の多い種牡馬となっている。

前走の安田記念は7着に健闘していたものの、同じ距離なら中京の方が成績は上昇している。昨年も、最終週の荒れた馬場を苦にせず勝利したように、今年も適性を見せる可能性が高い。

種牡馬 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ディープインパクト 15% 28% 39% 56% 74%
ダイワメジャー 10% 24% 42% 24% 104%
ステイゴールド 12% 19% 26% 142% 81%
マンハッタンカフェ 11% 23% 25% 68% 93%
ハーツクライ 6% 17% 24% 26% 41%
アドマイヤムーン 10% 17% 23% 80% 39%
ゼンノロブロイ 5% 15% 18% 20% 63%
ダノンシャンティ 12% 18% 24% 70% 44%
ジョーカプチーノ 33% 33% 33% 253% 76%
アグネスデジタル 0% 0% 0% 0% 0%

※中京芝1600m2015年以降の集計結果

コース 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
東京・芝1600 8% 14% 26% 76% 85%
中京・芝1600 12% 19% 26% 142% 81%

※ステイゴールド産駒産駒2015年以降の集計結果

[脚質]もし逃げると…

中京記念を4コーナーの位置取り別に成績を比較すると、逃げ馬が1度も馬券に絡めていないという傾向が出ている。昨年はトウショウピストが逃げ、2番手を追走できたことで勝利している。逃げ、もしくは2番手で競馬することの多いウインガニオンには、マイナスデータになりそうだ。

今年はロジクライもしくは、ウインガニオンが逃げるのだろうか。絶対に逃げたい馬がいないので、枠順やスタートの決まり方次第で、位置取りが変わってくることだろう。それ次第で結果が変わってくるだけに判断が難しい。枠順と各馬の並び順にも注意を払いたい。

4コーナー位置 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番手 0% 0% 0% 0% 0%
2~5番手 7% 17% 17% 73% 75%
6~9番手 0% 4% 13% 0% 54%
10番手以下 11% 16% 26% 120% 100%

※中京記念2012年以降の集計結果

[前走距離]安定感ある前走同距離組

過去6年の勝ち馬は距離延長組か、同距離組のいずれかであった。距離短縮組には不利なレースとなっている。

昨年はウインガニオン自身がパラダイスステークス(1400m)から距離延長で制した。またその前の年は同距離馬が勝利しており、さらに遡っていくと、この2つが交互に勝利している。今年のウインガニオンは前走と同距離。オカルト予想ではないが、交互の結果になるのなら、今年も勝てる可能性があると言える。

それでも、距離延長馬の方が有利とされているもが、前走の安田記念ではG1の速いペースを逃げられた。その慣れを生かせば、このレースでペースに戸惑うことはないだろう。

前走距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
同距離 7% 13% 20% 75% 73%
今回延長 10% 17% 21% 114% 93%
今回短縮 0% 5% 14% 0% 55%

※中京記念2012年以降の集計結果

[前走クラス]相性の良い重賞敗退組

中京記念は、前走をオープン特別で好走した馬か、重賞で6着以下に負けた馬が良い成績を残している。ウインガニオンは前走の安田記念で7着に敗れており、このデータに今年も一致することができた。

逃げ切るのが難しいとされる東京のマイルG1で7着なら健闘していたと評価していいのではないだろうか。昨年の勝ち馬にも関わらず、今回は57.5キロで出走できる点もプラス材料になるだろう。

マイル得意の西園厩舎は、安田記念からのローテーションで、中京記念をサダムパテックで制した経験もある。着順も7着と一緒。何か因縁めいたものを感じる。ウインガニオンには頼もしいデータと言えそうだ。

クラス・着順 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
オープン・1~5着 11% 19% 28% 110% 104%
重賞・6~9着 8% 8% 15% 116% 63%
重賞・10着~ 6% 6% 6% 74% 27%
オープン・6~9着 0% 17% 17% 0% 113%
オープン・10着~ 0% 20% 20% 0% 74%
重賞・1~5着 0% 0% 13% 0% 33%
1600万・1~5着 0% 0% 17% 0% 38%

※中京記念2012年以降の集計結果

[馬体重]500キロ未満は割引も、昨年の勝ち馬なら…

中京記念は500キロを超える大型馬の成績が良い。ウインガニオンはこれまで、500キロ未満で出走することがほとんどだった。本来ならマイナスになるデータだが、昨年はこの馬体重で勝利をおさめている。大幅なマイナス要素にする必要はないだろう。参考程度にとどめておきたい。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500キロ以上 15% 20% 25% 195% 83%
500キロ未満 4% 11% 17% 36% 73%

※中京記念2012年以降の集計結果

[人気]今年は上位人気での出走

過去6年の中京記念は、3番人気以内の馬が勝利していない。今年は上位人気での出走になりそうなだけに、ウインガニオンにはマイナスデータだ。昨年は5番人気で出走出来たことが良かったのだろう。マークされることなく楽にレースを運べた。

人気馬がことごとく敗退しているという中京記念のレース特性から考えると昨年以上のパフォーマンスを望むのは酷かもしれない。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 0% 0% 17% 0% 28%
2番人気 0% 17% 17% 0% 28%
3番人気 0% 0% 33% 0% 83%
4~7人気 25% 33% 42% 279% 149%
8人気以下 0% 6% 7% 0% 52%

※中京記念2012年以降の集計結果

[まとめ]人気を背負う先行馬 目標にされると…

これまでのデータを振り返ってみると、昨年の勝利は、データが物語っていたものと考えられる。今年は人気を背負うことになり、目標にされる先行馬。昨年よりも条件が厳しくなることだろう。

厳しい展開になれば、大きく崩れる可能性も秘めている。このことを意識しながら、ウインガニオンを最終的に判断するようにしよう。

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