レース見解

中京記念2018の最新見解・データ

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川田 信一
川田 信一
1978年、東京都出身。単撃理論の提唱者・ 趣味で始めたメルマガが、人気薄の単勝を的確に当てることで評判に。わずか半年で2,000人を超える読者が口コミだけで集まる。グリグリの人気馬を迷わず消し、穴馬の単勝を的中し続けている生粋の単勝馬券師。

7月22日(日)に中京競馬場では第66回・中京記念(G3)が行われる。2011年までは2000mを舞台に行われてきたが、2012年に中京競馬場を全面リニューアル。距離が1600mへ変更された。その年から、サマーマイルシリーズの初戦に指定され、上位争いをするための重要な一戦となっている。

中京記念を勝ったフラガラッハや、スマートオリオン、ウインガニオンが、その年のサマーマイルシリーズを制しており、このレースでの結果がシリーズに影響すると言っていいだろう。

今回は、距離が1600mに短縮された2012年以降、過去6年の結果からレース傾向を分析する。

[斤量]実績重視!55キロ以上が中心

過去6年の勝ち馬はすべて55キロ以上を背負っていた馬だった。牡馬で馬券に絡んだ馬は、55~58キロの範囲内。牝馬の場合は52~54キロの間だった。実績を評価され、斤量を背負う馬を中心に考えると良さそうだ。

今年の場合は、フロンティア、リライアブルエースなどが53キロの軽量馬で、中穴人気が予想されるものの、斤量面ではマイナス評価になりそうだ。牝馬はワントゥワン(52キロ)とミエノサクシード(53キロ)の2頭が出走を予定しており、こちらは好走範囲内なので問題ないだろう。

斤量 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
51kg 0% 0% 0% 0% 0%
52kg 0% 25% 25% 0% 140%
53kg 0% 0% 0% 0% 0%
54kg 0% 11% 11% 0% 41%
54.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
55kg 7% 7% 13% 78% 39%
55.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
56kg 0% 11% 18% 0% 60%
56.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
57kg 25% 31% 44% 250% 168%
57.5kg 0% 0% 0% 0% 0%
58kg 20% 20% 40% 304% 268%
58.5kg 0% 0% 0% 0% 0%

※中京記念2012年以降の集計結果

[騎手]関西所属騎手を中心に

過去6年の3着以内馬18頭中16頭は、関西所属騎手が騎乗していた。率で見ると関東が有利に見える。しかし、関東の騎手が馬券になったのは、ウインガニオン(津村騎手)とサダムパテック(田中勝騎手)の2度のみだった。勝ち切っている点は良いものの、前例は2度しかない。関西所属騎手を中心に考えるといいだろう。

今年のメンバーでは、連覇のかかるウインガニオンに津村騎手(関東)が騎乗を予定している。昨年も勝利しているコンビなので、割り引く必要はないかもしれない。他には、リライアブルエースが戸崎騎手(関東)、グレーターロンドンは田辺騎手(関東)で出走を予定している。上位人気が予想される馬たちには、気がかりなデータと言えるだろう。

騎手分類 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
関東 13% 13% 13% 161% 53%
関西 5% 13% 21% 56% 84%

※中京記念2012年以降の集計結果

[人気]上位人気馬、とにかく不振

昨年、1,2番人気がはじめて馬券に絡んだが、それまでの5年は1度も絡めていなかったように大不振。また、リニューアル後は毎年5番人気以下が勝利しているように、人気薄の台頭が目立っている。

特に5,6番人気が優秀で、毎年馬券圏内に好走しているのだ。過去6年の3着以内馬18頭中14頭が4番人気以下だったことから、中京記念は人気にとらわれずに予想を考えるといいだろう。

今年は、グレーターロンドン、ウインガニオン、ワントゥワン、ロジクライなどが上位人気と予想される。馬券に絡める資格はあるのか、慎重に判断したい。

人気 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番人気 0% 0% 17% 0% 28%
2番人気 0% 17% 17% 0% 28%
3番人気 0% 0% 33% 0% 83%
4~7人気 25% 33% 42% 279% 149%
8人気以下 0% 6% 7% 0% 52%

※中京記念2012年以降の集計結果

[馬体重]大型馬の激走を狙え

過去6年の中京記念では、馬体重「500キロ以上」の大型馬と「500キロ未満」の小型馬が3勝ずつ分け合っている。ただし、大型馬は出走数が少なく、小型馬よりも率の面では好成績を残していることを覚えておこう。

勝ち星は並んでいても、3着内数を比較すると大型馬が13頭、小型馬が7頭と、大きく差をつけている。好走する可能性は「大型馬」にあると言えそうだ。

前走時の馬体重を参考にすると、今年のメンバーではこれらの馬が該当しそうだ。一昨年の覇者ガリバルディや、コウエイタケル、ジョーストリクトリ、ダイメイフジ、ロジクライ、ロワアブソリューが500キロ以上。馬体重が増えれば、ウインガニオンやスマートオーディンも該当してくる可能性がある。当日の馬体重は必ずチェックしよう。

馬体重 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500キロ以上 15% 20% 25% 195% 83%
500キロ未満 4% 11% 17% 36% 73%

※中京記念2012年以降の集計結果

[厩舎]関西馬優勢

過去6年の3着以内馬18頭中15頭は関西馬だった。率で比較すると差はないが、関西馬が馬券圏内の大半を占めており、中心はこちらになるだろう。

関東馬で好走した馬には、関西のリーディング上位騎手が騎乗していた例しかない。関東厩舎に関東騎手の組み合わせは馬券になっていないので注意したいポイントだ。

今年のメンバーでは、グレーターロンドン(大竹厩舎・関東)に田辺騎手(関東所属)が騎乗予定で、馬券になっていないパターンに合致する。過去にもこの組み合わせは、トウショウドラフタやサトノギャラントが人気で敗れており、割引が必要だ。マイネルアウラート(高橋裕厩舎・関東)には國分優騎手(関西所属)が騎乗予定で、このパターンには好走の資格がありそうだ。穴馬の候補に考えておいて損はないだろう。

調教師分類 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
関東 6% 19% 19% 76% 73%
関西 6% 11% 19% 68% 75%

※中京記念2012年以降の集計結果

組み合わせ 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
調・騎 ともに栗東 5% 11% 20% 46% 79%
厩・栗東×騎・美浦 20% 20% 20% 242% 80%
厩・美浦×騎・栗東 10% 30% 30% 122% 118%
調・騎 ともに美浦 0% 0% 0% 0% 0%

※中京記念2012年以降の集計結果

[脚質]狙いは強力な差し馬

過去6年の4コーナー位置取り別成績を調べると、10番手以下だった馬の成績が良い。一方で、逃げ馬は1度も馬券に絡めていないので覚えておきたい。

中京コースは最後の直線が長く、中京記念も最終週に行われることから、差し有利になっているのだろう。これまでに差し届かなかった馬が、馬場を味方につけて勝利することが目立っている。さらに、先週の芝は差しが決まることも多かった。

今年のメンバーでは、グレーターロンドンやガリバルディ、ロワアブソリュー、ワントゥワンなどが前走も差す競馬で鋭い脚を披露していた。最後の直線勝負の馬で、近走は結果が伴っていなかったタイプを狙いたい。

4コーナー位置 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1番手 0% 0% 0% 0% 0%
2~5番手 7% 17% 17% 73% 75%
6~9番手 0% 4% 13% 0% 54%
10番手以下 11% 16% 26% 120% 100%

※中京記念2012年以降の集計結果

[前走距離]距離短縮馬はいまひとつ

過去6年の3着以内馬18頭中15頭の前走距離は、今回と「同距離」もしくは、「今回よりも短距離」だった。今回よりも「長距離」を走っていた馬は、これまで優勝経験がない。

また、距離延長で馬券圏内に入った馬は、前走が「パラダイスステークス」もしくは「京王杯スプリングカップ」だった。東京芝1400m戦からのローテーションは注目したい。

今年は、スマートオーディン(エプソムカップ・1800m)とミエノサクシード(マーメイドステークス・2000m)の2頭が距離短縮馬に該当する。割り引いた評価が必要になるだろう。

前走距離 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
同距離 7% 13% 20% 75% 73%
今回延長 10% 17% 21% 114% 93%
今回短縮 0% 5% 14% 0% 55%

※中京記念2012年以降の集計結果

[前走レース]前走オープン特別好走組or重賞負け組を狙う

過去6年の前走クラス別成績を調べると、一定の傾向が見られた。3着内馬18頭中10頭が「オープン特別・5着以内」だった。次に成績が良かったのは「重賞で6着以下」で、人気を集めそうな「重賞で掲示板に好走した馬」の好走は1度だけしかなかった。このデータが上位人気馬の不振につながっているのかもしれない。

人気がなくても、前走でオープン特別を好走した馬を馬券の中心と考えるといいだろう。

今年のメンバーでは、前走の米子ステークスで2着に好走したタイセイサミットが唯一のオープン特別好走馬に該当する。下位人気が予想されるだけに、チェックしておきたい馬と言えそうだ。一方で、重賞で掲示板に好走したグレーターロンドンやガリバルディはマイナスデータと一致してしまう。人気でも過信は禁物だ。

クラス・着順 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
オープン・1~5着 11% 19% 28% 110% 104%
重賞・6~9着 8% 8% 15% 116% 63%
重賞・10着~ 6% 6% 6% 74% 27%
オープン・6~9着 0% 17% 17% 0% 113%
オープン・10着~ 0% 20% 20% 0% 74%
重賞・1~5着 0% 0% 13% 0% 33%
1600万・1~5着 0% 0% 17% 0% 38%

※中京記念2012年以降の集計結果

[まとめ]人気になった理由次第では大幅なマイナスを

これまでのデータ分析を振り返ると、人気馬が負けている条件が見えてきたのではないだろうか。関東の厩舎・騎手コンビだったことや、重賞好走馬など、軽視しやすいデータが揃った印象だ。

これらを参考に、上位人気馬の評価を下げ、下位人気馬から好走する馬をピックアップできると、波乱の続く中京記念を攻略できるだろう。

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